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ポジ熊の人生記

雑記ブログの育て方をメインコンテンツに、時事オピニオンや書評などを日々更新中です。

映画『3月のライオン(前編)』ネタバレ感想 将棋知らなくても楽しめたよ

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画像引用:映画「3月のライオン」公式サイト

将棋あまり知らないし、そもそも原作読んだことないんですけど、観てきました。

え、どうだったかって?

楽しかった!

これに尽きます。

以下ネタバレを含む感想ですのでご注意を。

将棋知らなくても楽しめる

管理人は将棋経験少しだけあります。

  • コマの動かし方を知る
  • 定石を2つ覚える

この程度。結局、「やぐら」なるものを覚える前にやめちゃった。

でもねぇ、この映画はこんなルール知ってる程度の人間でも楽しめるんですよ。いや、将棋そのものをまったくわかってなくてもOKなくらいで。

理由は

小難しい将棋の話は出てこないから!

「今のうち筋はここがミソ!」とか、不必要な解説無し。全体的に雰囲気重視です。盤面もあまり映りません。メインは棋士役の気迫や逡巡など、感情の機微や駆け引きなんですね。

主人公が優しすぎてもうね

桐山零(神木隆之介さん)の出自が、めっちゃ悲壮です。幼い頃に交通事故で両親と兄妹亡くすとか、考えうる壮絶な背景が物語のTOPでどどんと示される。もともと気質は穏やかなのでしょうが、基本的にコミュ障というか静かです。

そして何より優しい。

将棋は鬼のように強いんですけど、打ち負かす相手の心情や背景にまで心を寄せるその様は、見ていて痛々しいくらい。もっと割り切っても良いんじゃない?的なね。でも、彼は本当に優しいんだな、対局相手だけじゃなく、自分の存在すら否定したかつての家族(同居人)である幸田香子(有村架純さん)を真剣に心配するその様は、まるで生きている仏のような印象を受けるのであります。

出自は悲惨なんですけど、彼、めっちゃ愛されるんですよ。幼馴染で超金持ちの暑苦しい将棋馬鹿や、プロ棋士仲間たち、そして偶然助けてもらった三姉妹の一家などなど、多くの人に応援され、温かくされて、「良かったな零、お前は独りじゃないじゃん」こんな具合に胸が熱くなる。ジーンとくるシーンもちらほら。

ってなわけで訳ありのプロ棋士である零君を中心に物語が進むわけですが、知らず知らずのうちに感情移入してしまう。ここらへんも楽しめる要素のひとつでしょうなー。

対局シーンは迫真過ぎて唾を飲む

まばたきなんてさせてくれない!ってくらい手に汗握る対局シーンの数々に圧倒。零の新人戦決勝を始め、A級棋士の遥か天上にあるレベルの戦い。その最中でも自分の体調不良に屈せず指し続けるプロ棋士たちの表情に注目してください。

零は、将棋、強いんです。育ての親であるプロ棋士すら、下してしまうほどの腕前。しかし、物語内でも明らかになりますが、彼、始めた時に将棋が好きで好きでたまらなかったわけじゃないんです。ただ、生きるためにすがったもの、それが将棋だったんですね。

「俺には将棋しかない」生みの親も兄妹も亡き後、育ての親の家で同居人に虐げられ続けた彼のアイデンティティーは、将棋で保たれていました。零=将棋といっても過言じゃないんですね。でも、壁は訪れます。A級棋士との勝負で、世界の広さを知る。同時に、自分の中の未熟さにも気づくんです。

で、戦いの中で、自分とも戦うことになる。その、壁を超える瞬間は描かれます。多くの人に応援され、愛された彼がどのようにして苦境を乗り越えていくのか。それは皆さんの目で直接確かめてみてください。

予告編が気になり過ぎて辛い

映画終わる、スタッフロール、のあとに後編の予告が流れるんですけどね。

「ちょ、え、うそだろー、なんだこの劇的な展開は!?」こんな具合に打ちのめされます。これもう4月22日に行かざるをえないじゃないですか、ずるいなーと。そんな風に思わされるのであります。

前編はジャブですね、後編はガッツリとフィナーレまで連れて行ってくれそうな。ってかそうしてくれないと困りますけどね(笑)前編も愛憎劇ありましたけど、後編はこれ、零を中心としてコッテリとした大人の世界も描かれているようで。こんなん、高校生の世界じゃありえんだろー、ってくらいドラマチックになる模様ですよ。

映画終わった後も、予告編には目を凝らしてみてね。

総括

勝負事はしたくねえ!

零には将棋しかないし、彼が生き続けるには勝ち続けるしか道はなかったんですけどね、僕的にはほんと、勝負事はしたくない!

負けるの大っ嫌いというのもありますけど、僕も零の例にもれず負けた相手のこと考えちゃうんですよ。そんな悲しい、もしくは怒っている顔を見るくらいなら勝負なんてしない。どっちかっつーと、自分が負けてテヘペロしてるほうが心穏やかに過ごせるんです。

だから、余計に零に感情移入しちゃいましたね。散々述べましたけど、彼、優しいんです。でも、勝たねば進めない、人を救えない。だから勝ちに行くんです。でも、敗者の悲壮な姿も、彼の心を苦しめる。なんというか、鬼の道って感じですね。人生そのものじゃないですか、生きることは苦しみである、を体現しているようなもんですから。

 

劇中で、零の苦悩と成長、その目で見届けてください。

将棋知らなくても熱くなれます。

前編見たら後編も観ざるをえないところまで、心持ってかれますよ。

零には、幸せになってほしいわー。 

 

www.pojihiguma.com

出自が悲惨で、困難乗り越え系の超感動作で思い当たるのはこれですね。

ハンカチなしじゃ観れないやつ。