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ポジ熊の人生記

雑記ブログの育て方をメインコンテンツに、時事オピニオンや書評などを日々更新中です。

高齢者に高額な商品を売りつける合法的詐欺は悪の孤独産業

社会 社会-犯罪


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合法的詐欺

高齢者に群がる業者「合法的詐欺」の手口 - Yahoo!ニュース

高齢者に取り入って、結果的に財産の大半を消費させる「合法的詐欺」という手口が話題となっているが、これに思うことを書く。

合法的詐欺

聞き慣れない言葉である。「詐欺」とは一般的に非合法の犯罪的手口を指すものだと認識していたが、改めて広辞苑で調べてみると

 

①いつわりあざむくこと。

②〔法〕他人をだまして錯誤におとしいれ、財物などをだましとったり、瑕疵ある意思表示をさせたりする行為。「-を働く」

 

とある。なるほど「詐欺」という言葉をもって即ち犯罪とはいえないわけか。

 

しかし、他人の気持ちを裏切るような行為、いつわりあざむくことを指す言葉であることを鑑みると、そこには道徳性のかけらも感じない。はっきりいって、言及先記事に書かれたような行為を働く者たちについては、強い怒りを覚える。 

 

覚えるのだけど、なんというか、悲しき時代を反映した一部分でもあるのかなとも思わされる。孤独な老人につけいるような犯罪を生んだその背景について思慮を巡らせてみる。

 

悪の孤独産業

生涯未婚率は右肩上がりで、今後も増え続けることが予想される。そうなると、親に先立たれ身内もいない孤独な単身者が増えるのは自然なことだろう。ここに「寂しさ」というものがどうしても生じる。社会と上手く繋がれなかったが故に孤独な道を歩んできた者も多いのだろう。

 

僕は、孤独な老人の寂しさを埋める産業は否定しない。むしろ、今後はそのような業が盛んになってくると思っている。身寄りのない人たちに、一時的にでも寄り添って、心の隙間を埋めるサービス業だ。孤独は人を見事に平らげる怪物であり、そこから救い出すことは大変意義深い行為ではなかろうか。

 

しかしながら、その寂しさに上手くつけこんだ「合法的詐欺」のような商売が許されていいとは思えない。

 

面倒を見たり関わりを持つような身内のいない孤独な老人の前に、自分の困っていることを自然とさりげなく行ってくれる人間。相手の素性がわからずとも、こんなことをされれば猜疑心などはまともに機能せず、私財を投げ打っても関係を維持したいと考えるのが心情だろう。

 

ここまでは被害者にとっても世間にとっても美談なのだろうが、本人が使わないような高額な商品を売りつけたり、銀行に付き添って預貯金額を把握するなどという行為が許されていいわけがない。さらに、被害者が高齢により認知機能や判断力が低下することを知ったうえでの行いであれば、なおのことたちが悪いではないか。しかも、商品やサービスについて返品や弁償を求めようとした時には雲隠れしているそうだ。このような輩は、外道そのものと断じざるを得ない。

 

善の孤独産業が興ることを祈る

こういった手口で高齢者の富を搾取する人間は「悪」であるが、蓄財した高齢者の消費を促すことについては、積極的に行っていい。有体に申すとあの世には持っていけないのがお金であり、いわんや孤独を癒すことをや、である。であれば、人生の週末において寂しさに付け入られるような悪の孤独産業に狙われる前に、善意ある孤独産業の担い手に金銭を支払って余生を託すのが健全ではないかと考える。

その高齢者が本当に必要な商品やサービスを提供し、墓場まで面倒を見るくらいの心構えを持つ、人の善意をいつわりあざむくことのないような善の業者が興ることを祈りたい。

今後も、孤独な単身者は増える。それは避けられない時代の潮流なのだろうけれども、そこに付入る隙を作らない社会を我々は構築していくべきなのかもしれない。

 

 

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