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ポジ熊の人生記

雑記ブログの育て方をメインコンテンツに、時事オピニオンや書評などを日々更新中です。

結婚は人生の墓場?「1人が楽」恋愛至上主義終焉の序曲

男女 男女-結婚


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結婚は人生の墓場なのか?

「交際相手いない 結婚願望ない」若者が増加 | NHKニュース

・・・というニュースをキャッチした。

8年前の調査結果と比すると、交際相手もいなく、結婚願望がない若者が急増しているという。記事の最後では、これがさも憂慮すべき事態であるかのような語調で締めくくられているわけだが、割と余計なお世話である。

恋愛への憧れって何だ?

交際相手がいる20代の独身は男性で2割、女性で3割ほどで、8年前の結果を大幅に下回ったという調査結果を民間の研究所がまとめました。「将来結婚したい」という20代も減っていて、専門家は「若い世代に恋愛への憧れがなくなってきている」と指摘しています。

ちょっとまって、いつ恋愛に憧れた男女が存在したのさ?という発想は、この歳、この時代に生きるものだからこそできる発想であり、かつては恋愛に誰もが憧憬を抱く時代があったのかもしれない。詳しい人、教えてくれ。

ともかく、若い世代がかつて恋愛に対して憧れを抱いていたわけではなく、今の若者はそもそも恋愛や結婚に対してある種の諦めに近い感情を抱いているのではないかと思われる。そのような感情が垣間見える意見は、のちに紹介する引用文で知ることができるだろう。 

 

調査方法と結果について

この調査はことし3月、明治安田生活福祉研究所がインターネットを通じて行い、全国の20代の独身の男女合わせて600人が回答しました。 それによりますと、20代で「交際相手がいる」と答えたのは、8年前は男女とも半数近くに上りましたが(男性45.8%、女性で47.9%)、今回は男性が5人に1人(22.3%)、女性が3人に1人(33.7%)ほどで、いずれも8年前の結果を大きく下回りました。

あまりマクロなデータとは言えないが、それなりに有用なのだろうと見ている。国勢調査あたりで同じようなアンケートを盛り込めば、超絶マクロな恋愛データが集計できそうだけど、そんな俗的なものに理解を得られるかと言えば難しいだろうし、ここらへんが頭打ちなのかもしれない。

それにしても8年前との差は広がっている。男性に至っては、交際相手がいる人が半数以下に減少しているという、インパクトの強いデータ。女性も半数までとはいかなくとも、明らかな現象を認める。

 

そもそも付き合ったことが無い

交際経験がないと答えたのも今回男性の半数(53.3%)女性の3人に1人(34%)になりました。 

8年前から比べて、そもそも交際経験が無い人も増加しているということ。ここからわかることは、今回の調査で恋人がいない人が明らかに増えている原因として、恋愛を経験した後に恋愛に対して諦めの感情を抱き、恋愛が億劫になった人ばかりではなく、経験していなくとも「そもそも恋愛をしない」人が増えているということ。

 

結婚は人生の墓場? 

また、結婚に対する考えを聞いたところ、「早く結婚したい」または「いずれ結婚したい」と答えたのは、3年前、20代の独身の男性で7割近く(67.1%)だったのが、今回は4割ほどに(38.7%)、20代の独身の女性でも8割を超えていたのが(82.2%)、今回は6割ほど(59%)といずれも前回を大きく下回りました。

趣味の多様化もさることながら、かつては幸せの絶対的基準であった「結婚」が、苦悩する人たちによりリアルに語られることにより、甘美なものから自分の自由を縛る制約的側面が強調され、「墓場」として扱われる傾向が強くなったからというのも、今回のようなデータを出す大きな原因なのかもしれない。それとも、個人主義の影響が、恋愛や結婚の領域を大きく浸食し始めているのか...個人的には、経済的問題が大きいのではないかと考えているが。この部分については後述する。

兎にも角にも、今の若い人は結婚願望がない傾向がある、ということは直視すべき事実であるといえる。 

 

若い世代の恋愛や結婚の動向に詳しい中央大学の山田昌弘教授は「上の世代の経済的な問題や苦労などを見聞きして、恋愛や結婚への憧れがなくなってきている。若い人たちに恋愛や結婚の楽しさを伝えていかなければならない時代かもしれない」と指摘しています。

何か勘違いをしているな。「上の世代の経済的な問題を見聞きしたから」結婚願望が無いわけじゃないんだよ。今、自分の生活が経済的に困窮しているから、結婚なんて考えられないのだ。経済的な問題が上の世代から、バブル崩壊後から始まっているとしても、この国の低所得者層にはその苦労が連綿として続き、どんどん悪化している。ここをどうにかしないと、結婚がどうとか想像している場合ではない。なんせ、自分が自力で墓場まで行けるかどうかも怪しいのだから。こんな状態でどうやって子供に満足な教育を施せば良いのか。未来は暗くも映る。

 

1人は楽「などと」じゃなくてマジで楽なんだって

1人が楽などと語る若者

今回の結果について東京・渋谷で聞いたところ、男子大学生は「身の回りにあふれるやりたいことをやっているだけで時間がなくなってしまう。今は収入も安定しづらく、恋愛や結婚は考えにくい」と話していました。 20代の会社員の女性は「1人のほうが楽という人が増えている気がします。特に結婚は、他人と一緒に暮らすので、面倒だと思います」と話していました。また、さらに若い10代の女子高校生は「片思いは楽しいですが、両思いになるとけんかするなど嫌なことが出てくるので、面倒です」と話していました。 一方、3人の息子がいる50代の女性は「息子たちは相手への責任も出てくるなどと言って恋愛や結婚を避けています。支え合える相手を見つけてほしいので、家庭があることの幸せを伝えていきたい」と心配そうに話していました。

やりたいことをやっているだけで時間がなくなる、というのは1人遊びでも十分に幸福感を得られる人が増えた、ということだろう。趣味の多様化もさることながら、価値観も多様化、そこには「1人でいること」が孤独という偏見の殻を破って魅力的になってきた、ともいえる。書店には、定期的に「孤独」を前向きに捉える書籍が新刊コーナーを彩ることがある。これも世相を表しているといえそうだ。

収入も安定しづらい、というのは誠に切実な意見であり、現実感が強い。確かに、子供の教育についてある水準を満たすよう投資するとすれば、現在の年収中央値では立ち行かなくなるのも無理はないのだろう。

 

「結婚は、他人と一緒に暮らすので、面倒だと思います」

 

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ミルコ・クロコップ - アンサイクロペディア

 

って思わず突っ込みたくなる意見だが、これは当たり前のことを言っているようで核心に迫っているのではないかと思わされる。というのも、「結婚=他人と暮らす」ということについて、色々な面で片目をつむりながら擦り合わせて生きていくことがデフォルトだった時代から「結婚=他人と暮らす=面倒」という図式がいつのまにか出来上がってしまっているのだ。これでは、結婚しない若者が増えるのも、無理は無かろうね。

 

「片思いは楽しい、両思いはけんかするなど嫌なことが出てくる」

 

それな!

 

っと俗的な一言で片づけてしまいたいところだが、豊富ではない語彙で掘り下げてみるのなら、「他人との衝突エネルギーに向き合いたくない」という若者の感情を如実に表しているのではないか、といったところだろう。確かに、片思い中は勝手にときめいて勝手に悶絶しているだけなので、けんかのしようもないが、両想い(恋人同士)になればお互いの妥協点を設定せねばならず、さらに相手を自分の思うようにしたいというエゴも働いてか、何かとパワーが必要になる。こんなこと、やっとれん!ということだろう。だって一人でやりたいことに忙しいのだから。

 

で、ブンヤさんは1人が楽「などと」なんて書き方をしちゃっているわけだが、これってどうなの?さも、このあとに「ほざいている」が付きそうな勢いだ。いやいや、現実を直視しようぜ、若者に限らず多くの世代では、もう誰かと一緒にいるエネルギーを放って消耗するのが億劫なのだよ。あえて一人を選択しているの。それなのに「そんなんで良いのかよ!?」なんて余計なお世話以外の何物でもないわけさ。

 

総括

「結婚は人生の墓場」なんて揶揄されるけど、僕はそんなことないと思うんだよね。「結婚=不幸」ではない、ただ「結婚=不幸になる人が増えている」というのは紛れもない事実なわけで、それが悲痛な叫び声となって世間に浮上し、それを見た未婚者が「あぁ、やっぱり独身者が勝ち組じゃん」なんて納得してしまっているのだと思う。

お互いに認め合い、それぞれを一人の人間として尊重し合えれば、そして支えられれば結婚というのは大変素敵なものになるのであろうと想像する。想像の範囲でしかない、なにせ結果的には結婚生活を2回も全うできなかった僕だから。でも、2回失敗した経験を持ってしても、全ての結婚が良くない方向へ行くなんていう厭世観は持っていない。自分の中が豊かになって、それで善き相手に出会えた時に「うれしいことは2倍、かなしいことは半分こ」二人三脚の人生を歩んでいけるんじゃないかなって思うんだよね。だから僕はまだあきらめてないよ。

 

けど、恋愛至上主義が終焉に向かっているのだろうなって予感はするね。