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ポジ熊の人生記

雑記ブログの育て方をメインコンテンツに、時事オピニオンや書評などを日々更新中です。

【貧困問題】日本の闇を直視するための本10冊【ワープア 女性 子供 高齢者】

本-社会系


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去年の暮れから今年にかけて、僕が実際に読んだ貧困に関する10冊の書籍を紹介します。

実際に読んでもらいたいので、解説は簡単にしました。

<なぜ本を読む必要があるの?>

この国に渦巻く貧困問題を、具体的事例や統計データから知るには書籍に頼るしかないからです。

 

自分には疎遠の世界だって、そりゃ現実を知らなければ考えてしまいますよね。見えないところに疎くなるのは当たり前です。でも、これではいつまでたっても苦しむ人が救われない。困ってない人にも、この現状を知ってもらいたい。そのためには本を読んでもらうしかないのです!

 

最貧困女子

  • 3つの無縁【家族・地域・制度】
  • 3つの障害【精神・発達・知的】

この6つによって女性が貧困に陥り、性風俗の闇に飲まれていくリアルなプロセスを、実際の例を挙げて我々に付き付けます。

鈴木大介氏が見かねて救いの提案をしたにも関わらず、それを理解したり受け入れる素地がない貧困者に絶望感すら抱いてしまいました。

 

下流老人

  • 病気や事故での高額医療費
  • 高齢者介護施設に入所できない
  • 子供がワーキングプア(年収200万円以下)
  • 熟年離婚

高齢者が陥る4つの貧困パターンを、数多の下流老人をみてきた著者が具体的事例を交えて解説します。

 

貧困世代

社会から追い詰められている若者の現状をまずは述べて

  • 大人が貧困を理解できない
  • 学びたくても学べない
  • 住みたくても住めない

3つの問題をとりあげ、いかに貧困世代が苦境に立たされているかの現実を突きつけてきます。 

この本を読んで、僕の中で自己責任論が音を立てて崩壊し、貧困は社会問題として根本から変えていかねばならないという意識が芽生えました。

 

孤独病

世間は人の繋がりで成り立っていて、それは重要なセーフティネットにもなり得ます。

この本では「孤独病を癒す処方箋」として、具体的にどう生きていけばいいか、どのようなメンタルで人生に臨めば良いかを提言してくれるものです。

男の沽券などは捨ててしまおう、という部分がグサリときましたね(笑)

 

分断社会日本

  • 正規・非正規問題
  • 高齢者問題
  • 子供の貧困問題
  • 税金と財源の問題

この4つを主軸に、3人の論者が問題の現状に関するデータや解決案を提示します。

 

統計データに基づく談義がほとんどですので、今まで紹介したルポを交えた書籍よりも少々堅めで、バランスがとれるかと思います。 

 

貧困のハローワーク

  1. 飯場労働者
  2. シングルマザー風俗嬢
  3. 悪徳訪問販売の営業マン
  4. テレビ番組制作会社AD
  5. トラック運転手
  6. 缶詰工場の派遣社員
  7. 居酒屋チェーン店長
  8. 工事現場の警備員
  9. フリーター
  10. ソープランドのボーイ
  11. ブラック企業のSE
  12. フランチャイズ唐揚げ店オーナー
  13. オフィスビル清掃員

よくここまでルポったな、というくらいに多種多様な業種の貧困の現実が記されています。この本ではかなりの知見が広がりましたね。

 

この職業に就いている=貧困とはいえませんが、それでも実例としてミクロでもこのように喘いでいる方がいることを知れたのは僥倖と言わざるを得ません。

 

著者自身が年末年始の単純労働を経験して体当たりレポしてるのも魂を感じます。

 

子供の貧困

前段は池上彰さんが児童養護施設の著名な責任者の方に「まったく知らない人間として」児童養護施設の何たるか、現場の実際問題などありとあらゆる質問をぶつけています。これがまた勉強になる。 

後段は池上和子さんが教育ネグレクト問題と児童相談所について解説します。

 

子供の貧困Ⅱ

子供の貧困の現状をデータを交えてお伝えするとともに、著者の阿部彩さんは「では、具体的にどうすれば解決に至るのか」をひたすら考え抜いて、社会制度の具体的改革方法を提示します。

 

従来の書籍は、いかに貧困の現場が凄惨であるかをドラマチックに語るものが多かった。ですが、じゃあどうすればいいのさ?にそこまで深く切り込んでいるものは、そう多くない、と。

 

政府も、貧困の具体的解決策にコレというものを見いだせずに予算を執行することができない、というのが現状だそうです。

 

貧困の現実をまずは知ることが一義ですが、次のステップはどのような施策を実行に移すべきか、さらに実際に実行すること。これがなければいつまでたっても真綿で首を絞められることになりかねません。このよなアプローチの本も、今後は上梓されるべきではないかと感じました。

 

お金に強くなる生き方

「年収300万円でも平均値だし十分幸せじゃん」というのが基本論調で安心します。さらに年収600万円超えは全体の1割なんだよ、という事実も目から鱗ですね。

 

今の立場に甘んじて堕落させる教唆はありません、ただ現実としてどのような状況がこの国を渦巻いているのかを客観的に示し、その上で自分の立場を俯瞰して今後とるべき舵を見定めなさい、というような内容です。

 

あとは副業も推してますね。これには僕も完全に同意せざるを得ません。具体的副業方法を提示しているあたりも親近感が沸きます。 

 

人生はカネじゃない!

ホリエモンこと堀江貴文さんが『闇金ウシジマくん』を引用して語ります。

 

「人生は金じゃない」って、ホリエモンから発せられると違和感しかないのですが、本を読めば「ああ、なるほど」って思えるはず。落としどころは「信用」ですね。

 

本を紹介しておいてなんですが、この方はサラリーマンを強烈にDISったり弱者にやさしくない自己責任論者なので、学べるところは学べますが思考をノーガードでトレースするには危険だと感じました。中庸な論者ではありませんので留意してください。

 

あとは再現性のない天才なんだなって印象。ほどほどにベンチマークするのは良いですが、彼には絶対になり切れないでしょう。 

 

あ、あと『闇金ウシジマくん』は漫画なのに社会勉強になる、という部分は完全に同意させていただきます(笑)

 

ーー

 

以上、日本の闇を直視するための本10冊を紹介しました。

 

僕の中での変遷【貧困は自己責任→どうもそうじゃないらしい→人生は運?→社会を変えなければ貧困はなくならない!】