ポジ熊の人生記

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漫画「キングダム」を一気読みした感想

秦の始皇帝がテーマの漫画「キングダム」

知人に借りて読み始めたが最後

気が付いたら3日間が経過していました。

秦の始皇帝、恐るべし。

キングダムは間違いなく時間泥棒です。

漫画読む以外、なーんにもできなかった。

 

キングダム (漫画) - Wikipedia

キングダム特設サイト - 週刊ヤングジャンプ公式サイト

最初がドラマチック(鮮烈)過ぎる

「え、まじか!?序盤からそんな展開なの・・・」

見事に裏切られます。

口があいちゃう。ポカーンって。

1巻から気になって気になって先を読み進めてしまうスイッチを押される具合。

全編通してドラマチックだから、あとはノンストップです。

 

キングダムは基本的に、大人な展開です。

血がドバーっと、手足がもげたりは日常茶飯事。

人も割とあっさり死にます。べしゃっと。

相応の年齢じゃないと、こういう部分に当てられるかもしれません。お子さんに勧める際には、時期というものをしっかりと見極めてください。

登場キャラが濃すぎる

戦国ものによくある戦術シーンも凝ってるし、敵味方同士のミクロな対決もひたすら熱い。それらを強烈に彩るのは、一癖も二癖もある登場キャラたち。

登場シーンから「あ、こいつは強い」とか、「何か持ってる、やばいものを持ってるぞ」みたいな。敵キャラだとしたら「こんなやつと戦うのか、もう絶望しかねえぞ!」って感じで、主人公に同情するほど。

絶対に敵に回したくない相手が、立場が変わって味方視点になることもあり、その時は不思議な高揚感に包まれます。

なんだろうね、とにかく人物の魅せ方が上手すぎるんです、キングダム。

泣ける

「〇〇将軍ーーーーー!!」

って、思わず絶叫したくなるシーンがあり、泣きました。

詳しくは、実際に漫画を読んでください。

10巻あたりでひと山ありますから。

お涙ちょうだいで、人をコロコロと殺めて涙を誘うシーンが連続するような、そんなチャチなエンターテイメントでは断じて無いです。人が死ななくても、登場人物の壮絶な生き様で泣けることもしばしばありますし、辛くも勝ち取った勝利で拳を天につき上げたくなるシーンでも泣けますよ。

ギャグも盛りだくさん、涙も盛りだくさんです。まぁ人間臭いんですよ、みんな。感情移入に感情移入を重ねて、世界から抜け出せなくなります。 

絶望からの逆転劇が魅せまくり

序盤から魔王と戦わざるを得なくなった勇者一行が、ズタボロになりながらも心を奮い立たせて辛うじて生き残り、信じた奇跡が目の前に現れる的な魅せ方が上手い。(喩え話です)

ほんと、「もう駄目かもわからんね」って思っちゃうくらいに絶望的な状況が続くのですけど、しっかりと挽回してくれるんです。

主人公補正、ありますよ。死んだら物語は終わっちゃいますからね。そういう意味では安心できるんですけど。でも、ピンチの描き方が絶妙すぎて、その主人公補正をかすませるんですよ。「え、信、今回は駄目じゃないこれ?」みたいな。わかっちゃいるんですけど、漫画を開く読者まで、物語に巻き添えにしちゃう。催眠みたいなものなのかもしれません。

主人公「信」の成り上がりで、一緒に成長!

主人公「信」は、最初の身分は「奴隷

その彼が、「大将軍」を目指すのです。

「キングダム」は、基本のコンセプトは信の成り上がりストーリーです。もちろん、それだけじゃないですけど、この流れで物語は進みます。

つまり、初めてキングダムを読む読者は、まだ拙い「信」と一緒に、徐々に出世していく過程を楽しむことができるのですね。1巻~最終巻まで読み進めたあなたは、信の親になったような、またはともに戦い抜いてきた戦友のような心境になるかもしれません。こういう楽しみが、キングダムにはあるのです。

最初っから大将軍では、面白みは欠けますもんね。なんせ、奴隷からのスタートです。農民の出身だった木下藤吉郎が、天下人の豊臣秀吉になるのを見届ける面白さと、似た要素があるかもしれません。

序盤の戦場に見どころあり

信は、奴隷の身分からスタートして、最初の戦場へ出た際は「いち兵卒」です。

戦列に加わり、いざ、敵の戦列と対峙することになった際の描写。

これがとってもリアルで大好き。

なにがリアルかというと「いち兵卒の、死への恐怖心」です。真に迫るというのは、まさにこのこと。読み手にもヒシヒシと戦場の恐ろしさが伝わってきます。

まさか、全編通してこの恐怖感を描写してないよな?とか思いましたけど、それはありませんでしたね。兵卒の恐怖は、最初の戦場に集約されていました。あとは、こういった描写は省略傾向になります。

「自分だったら、ここにいたらどう感じるだろう?」って、なんど自問したかわかりません。それだけ、物語に引き込まれる巧みな描き方をされている。凄い。

出会えてよかった漫画

冒頭で「時間泥棒」とか不遜なことを述べてしまい、キングダムに申し訳ないです。この漫画、本当に出会えてよかったと思いますね。

ほら、普段、何気なく生きててスルーしてるキラーコンテンツってあるじゃないですか。すんごい数のエンタメコンテンツ。まだ、僕らの知らない超絶魅力的な映画やアニメや漫画ですよ。

「キングダム」は、そんなキラーコンテンツの1つだったんですよ。

なんせ、3日間も時間を忘れて、没頭してしまったんですよ?いい大人が。あ、もちろん寝食は欠かしてませんよ。でも、食う寝るトイレ以外は、ずっと秦の時代にタイムスリップしてました。そして、熱く燃え盛る激動の信の人生に、全ての意識を傾けて感情を投じ、のめり込んだのです。

なかなかね、大人になると、夢中になれるものには出会えないものですよ。どこか斜に構えちゃうというか、ドライになるというか。白黒いろいろなものを見て、心のキャンバスがドロドロになると、純朴に物事を楽しめなくなる。でも、「キングダム」は僕の閉ざされた心を氷解してくれました。無理やりこじ開けられた、って感じかも(笑)

あまり巧みな紹介はできないけれど、まだ見てない方には、是非とも見ていただきたいと考えて今回は筆をとりました。良い作品は、どんなジャンルであれ、人に勧めたくなるものです。布教ってやつですよ。今やってるのは「キングダム教」の布教活動です。

僕は、責任を負いません。もし、あなたがキングダムの1巻を開き、読み終わったとき。気が付いたら数日間を古代中国にタイムスリップしてしまったとしても。