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ポジ熊の人生記

雑記ブログの育て方をメインコンテンツに、時事オピニオンや書評などを日々更新中です。

孤独を再評価できるが弱者に厳しい書籍『孤独になれば、道は拓ける』

本-メンタル系


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千田琢哉さんの著書『孤独になれば、道は拓ける』の書評をしたい。

孤独になれば、道は拓ける。

孤独になれば、道は拓ける。

 

 

「群れ」への攻撃

基本的なスタイルはとにかく「群れるな」これ。

  • 群れたら弱い
  • 群れたらダサい
  • 群れたらモテない
  • 群れたら無駄に浪費する
  • 群れたら虚しい

などなど...

 

とにかく群れることを執拗に攻め続けるスタンスは頭からお尻までひたすら続く。書籍のタイトルだが、『孤独になれば、道は拓ける』よりも、『群れてるやつはダメ』というタイトルにしたほうが良いんじゃないかとさえ思った。この本で言う『群れる』とは、会社勤めのサラリーマンが団体で行動することを主に指していた。

 

人間やればできる、ということを前提として話を進める方がどうにも苦手で、途中で読むのを止めようかと思ったが、せっかく購入したし、何か得るものもあるだろうと信じて最後まで読んでみた。

 

内容

「雇われのサラリーマンでいる限りは、自分の能力を出し切るのに限界があるんだよ。だからとっとと独立して、自分の責任で何にも縛られずに大胆に生きなさいよ」

そういうことをメインに伝えている。けど、肝心な説明がすっぽり抜けているので、代わりに補足したい。それは、「誰でも独立開業さえすれば成功するとは限らない」ということだ。

「為せば成る」というのは無理のある言葉だ。「いやいや、そりゃ勉強したり努力したりは当然必要だよ、世の中甘くない」と言われるかもしれないが、そういうことではない。どんなに努力しても結果が出ない人間はいる、ということだ。もう少し砕いて言えば、努力して到達できる地点には明らかな個人差があるということ。例えばまったく同じノウハウで、同じ期間、同じ世代で似たような境遇の10人にある試みをさせて結果を見ると、個人差が出る。そういうことなのだ。なので、千田さんのこの本を見て「よーし、俺も独立するぞ!」と息巻いた方は、少し冷静になろう。独立の方法は?独立後の経営方法は?そして、自分の能力はどうなのか?よーく考えよう。身の丈に合わない夢を見るほど危険なことはないのだ。

 

「群れるな」なんて無茶だと言いたい。なんだかんだ、日本は村社会なのである。集団に所属し、周りの顔色を窺って、サラリーをもらう。それで飯を食うのが本流なのだ。千田さんをはじめ、多くの優秀な開拓心溢れる「頭の良い人間」は独立して何にも縛られない人生を謳歌すると良い。しかし、身の丈を知らない人間がこういった人たちに憧れて後を追い、闇に落ちていく様は見ていて悲しいものがある。「頭の良い人間以外の人間」は、村で顔色を窺って、今まで通り生きるべきだ。それでも生きるだけで価値がある。私もその大多数の中の一人であり、これからも周りの顔色を窺って飯を食っていくことにする。自分の身の丈は大きくないことを知っている。

 

この本で良かった点

「孤独」でいることに前向きになれる

群れへの攻撃は熾烈であるが、一人でいることへのメリットも多数記されている。孤独がもたらすメリットを文章化してわかりやすく説明しており、この部分を読めるだけでも十分に価値がある。私はこの本を読んで、これから一人で生きることについて、なんら恥じることなく強くあれるのだろうな、という確信を得られた。孤独に対しネガティヴな感情をお持ちの方は、一読する価値があるだろう。

 

 

孤独になれば、道は拓ける。

孤独になれば、道は拓ける。

 

 

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