ポジ熊の人生記

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恐怖!クラッシュシンドローム(挫滅症候群) 予防策は?

最近「横紋筋融解」のエントリーが話題になっていました。

ロードバイクで長時間走ったあとに大変なことになったというものですね。

健康になろうと自転車通勤を始めたら、逆に不健康になった話 - 今日学んだこと

今回は私の知る、家庭などの身近に潜む「横紋筋融解」お話をいたします。

クラッシュシンドローム(挫滅症候群)

挫滅症候群。皆さんはご存知でしょうか?横文字で言えば「クラッシュシンドローム」です。

 

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阪神淡路大震災では、瓦礫や崩壊した建材などに長時間挟まれ、救出されたのちに謎の突然死を起こした方が多数いらっしゃいました。

それがあまりにも突発的であったがゆえ、「スマイリーデス」(笑っていて突然死ぬ)などという別名もついたほどです。

ここから全国的に同症状の認知が広まったそうです。

 

これも「横紋筋融解」が原因と考えられています。

狭圧された筋肉が損壊し、融解を起こします。

その際に、カリウムであるとかミオグロビンが壊死した筋肉細胞から染み出す。

圧が解放されたのちにそれらの物質が全身に回り

 

  • カリウムは心臓へ達して致死性不整脈(心室細動)を引き起こす。
  • ミオグロビンは腎臓に悪影響を与え、急性腎不全に陥る。
  • 筋組織の挫滅によるDIC(播種性血管内凝固症候群)を引き起こす。

 

などが急性に現れ、これらが致命的となるのですね。

太い箇所、筋肉の多い箇所を長時間挟まれて挫滅した際にこれらは起こりやすいといわれています。

つまり体幹部(腹筋・背筋)や大腿部です。

 

逆に、上腕や前腕、下腿部(ふくらはぎ)などは体幹部と比較して挫滅症候群を引き起こすリスクは低いと言われています。

ですが個体差やその環境に応じても発症率は変わってくるでしょうし、最悪のケースは考えておくべきです。

 

 

さて、このクラッシュシンドロームですが・・・

 

 

実は、家庭や介護施設などにおいてもこのような事態が起こり得るのです。

 

身近に潜むクラッシュシンドローム

自分で姿勢を変えられないため、介助者の助けを必要とする人がいます。

何らかの原因により筋力が低下もしくは麻痺によって、寝返りなどを打てない方々です。

そういった方々を、介助者が定期的に姿勢を変える必要があります。

これを除圧といいます。

 

長時間除圧されないと、身体の下になった接点部分の体細胞は損傷し、赤くなり、次第に褥瘡(じょくそう)へと発展します。

痛覚のない、「まひ」を起している方は自覚症状がないため、悪化しやすいです。

なので、介助者はマメにこれを行う必要があります。

 

もし、除圧を行わずに1日や2日が経過してしまうと、どうなるでしょう(放置された方のことを考えるといたたまれませんが)。

下になった部位に、体重の多くが長時間の圧力を加え続けるのです。

この時点で、なんとなくお解りかとは思います...。

 

そう、筋組織が潰れてしまうのですね。

なにもそれらを引き起こすのは瓦礫や崩壊した建材など、災害によるものだけではなく、自重によっても起こり得るのです。

介助者がなんらかの理由で長時間放置し、それから動かすことにより横紋筋融解症を引き起こすこともあるのです。

 

これは立派な人災であると、私は思います。

 

普段、介助が必要な方だけにこのようなリスクが存在しているわけではありません。

元気に生活している方でも、何らかの原因により突然その場で動けなくなり、長時間どこかを圧迫し続けることも考えられます。

1人暮らしだとそのリスクは高まります。

常に電話の傍にいたり、携帯電話を持っているというわけではありませんからね。

 

このようなことを考えると、一人暮らしで家族の縁もない方は、1日に1回は安否を確認してくれるような人がいるのが理想ですね。

 

話がややそれました。

次はクラッシュシンドロームへの対策についてです。

 

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対策

「クラッシュシンドロームにならない方法は?」と聞かれれば、予防するとしか言えないです。

そのような状況になることを避ける。

介助者(ほかの人の予防)であれば除圧を欠かさないこと。

自分の心身に限界を感じるなら、プロに依頼するなり行政に相談しましょう。

間違っても、放置はしないことです。

 

しかし、災害により重量物に挟まれてしまうのはどうしようもない部分です。

こういった場合は、医者が現場に直接駆けつけて、カリウムやミオグロビン流出を見越して輸液を行ったり駆血したりするのが理想です。

ただ、災害規模によっては1人あたりに投入できる医療資源が限られてくるので、自分のところに医者が来てくれるとは限りません

 

救助する側にあっても、緊急を要する状況(圧迫により呼吸できない等)でない限りは、消防へ通報して状況を詳しく説明するなど余裕を持った方がいいかもしれません。

彼らもプロなので「医師の現場駆け付けが必要」と判断すれば、医療機関に援助を要請することもあるようです。

 

クラッシュシンドロームの発症を予測して然るべき治療手段を準備して消防や医師が現場へ向かっている最中に、狭圧を無理に解除して心室細動にでも陥ってしまったら、助かるものも助からないかもしれません。

救助者の善意は否定できるものでは決してありません。

ですが、知っているのと知らないので、ふるいにかかる命があるとすれば、多くの知識は持っておくべきだと思います。

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。挫滅症候群(クラッシュシンドローム)と、家庭に潜む危険。

参考図書やサイトなしで書いたため荒くなった部分もありますので、もっと詳しく知りたい方は他のサイトを確認してみてください。

 

意外と知られていないクラッシュ症候群 | 防災コラム | 安心安全情報 | iTSCOM.net/イッツコム

治療方法は「より早く透析へ!」とのこと。

こちらのサイトが参考になりますよ!

 

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