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ポジ熊の人生記

雑記ブログの育て方をメインコンテンツに、時事オピニオンや書評などを日々更新中です。

テレビで裁判長の無表情シーンばかり報道されるのは何故?

社会


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テレビで裁判のニュースが流れているのを見ると、大抵は裁判長と裁判官が無表情でこちらを見ていて、それから引きアングルになって映像が終了し、そのシーンが終わります。裁判中の映像や写真が一切流れないのはなぜなのか、興味があったので調べてみました。

法律によると

刑事訴訟規則215条において

「公判廷における写真の撮影、録音又は放送は、裁判所の許可を得なければ、これをすることができない。」

と規定されており、これが法律上の根拠のようです。つまり、写真の撮影、録音又は放送を、現時点で裁判所が認めていないために行えないということです。ちなみに、最高裁判所やそれ以下の裁判所の「規則」において写真撮影を禁止しているようです。

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憲法によると公開法廷が原則では?

日本国憲法第82条では

裁判の対審及び判決は公開法廷でこれを行う

となっています。写真撮影や映像を禁止することは、この原則に反するような気もします。ですが、昭和33年2月17日最高裁大法廷決定が以下のように述べていました。

「憲法が裁判の対審及び判決を公開法廷で行うことを規定しているのは、手続を一般に公開してその審判が公正に行われることを保障する趣旨にほかならないのであるから、たとい公判廷の状況を一般に報道するための取材活動であつても、その活動が公判廷における審判の秩序を乱し被告人その他訴訟関係人の正当な利益を不当に害するがごときものは、もとより許されないところであるといわなければならない。ところで、公判廷における写真の撮影等は、その行われる時、場所等のいかんによつては、前記のような好ましくない結果を生ずる恐れがあるので、刑事訴訟規則二一五条は写真撮影の許可等を裁判所の裁量に委ね、その許可に従わないかぎりこれらの行為をすることができないことを明らかにしたのであつて、右規則は憲法に違反するものではない。」

長いですね(;´Д`)

要約してみると

  • 憲法の規定は、審判の透明性を確保するための規定である
  • 報道のための撮影等により裁判所の秩序を乱すことは被告・原告など関係者を不当に害することとなり、許されない
  • 撮影等はこの秩序を乱す可能性があるので、裁判所の許可制とする
  • つまり撮影の禁止などの規則を設けることは憲法違反ではない

...ってなところでしょうか。

被告人その他訴訟関係人の正当な利益を不当に害するがごときものは、もとより許されないところである

この部分が大きいんじゃないですかね~。被告人の権利を守ろう!ってやつです。

 

あの無表情シーンは何?

報道機関から撮影等の許可申請がなされた場合、裁判所は「開廷前の2分間に限り認める」という程度の許可しかしないそうです。許可された場合、裁判所が「今から2分間の撮影を認めます」といって2分間、沈黙状態が続きます。よって、ニュースでは開廷前でみんな石のように固まっている様子だけが放映されているのだそうです。

あれは裁判が始まる約2分前、まさに直前の映像だったのですな(;´Д`)知らなかった...自分はてっきり、撮影用に裁判所が作成したプロモーションビデオのワンシーンかと思ってました(笑)無知は怖い!

 

 

というわけで、今回は

「テレビで裁判長の無表情シーンばかり報道されるのは何故?」

を調べてみました。

 

最後まで見ていただいてありがとうございました。

 

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