羆の人生記

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映画「エリジウム」ネタバレ感想 主人公ぼっこぼこやん!

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映画「エリジウム」観終わりましたので感想を。

映画「エリジウム」とは

『エリジウム』(Elysium)は、ニール・ブロムカンプ監督・脚本による2013年のアメリカ合衆国のSF映画である。荒廃してしまった地球とエリジウムと呼ばれるスペースコロニーを舞台とする[4]。出演はマット・デイモン、ジョディ・フォスター、シャールト・コプリーほか[5]。製作費1億1500万ドル。

米国ではR指定のレイティングで、2013年8月9日に公開。日本では、刀剣・銃器等による殺傷表現を理由にPG12指定(12歳未満の年少者には保護者の助言・指導が必要)で9月20日に公開された。

エリジウム - Wikipedia

マッドデイモンは不遇のタフな主人公で活躍、ジョディ・フォスターはなんと主役級の悪役で出演しています。なかなか豪華なキャスティング。製作費1億1500万ドルは伊達じゃありません。

あらすじはかなり長くなりますので、詳細はリンク先を参照してください。

終始主人公が劣勢な映画

なんつうか、こう、アメリカ映画ってのはステレオタイプの悪役を、めっちゃ強い主人公がバタバタとなぎ倒すことに爽快感を覚えるもんだ。子供のころからそう思っていた僕の想像をおもくそぶち壊してくれた映画ですね。

なにはともあれ劣勢すぎます。終始劣勢。地球のスラムで奴隷のように働く最中、労働災害で致死量の放射線?を浴びてしまい余命5日と宣告され、アンドロイドから無造作に薬を渡されて絶望の淵に立たされてみたり。

思い切った計画を立てて富裕層の社長を襲撃するも、思惑どおりにはいかず、挙句の果てに変態殺人鬼率いる極悪舞台に蹂躙され、多くの仲間や親友を失ってみたり。

エリジウムに潜入したはいいが高等民に捕まってデータを抜き取られそうになったりと。

まぁ散々な目に遭うわけです。貧民層の英雄なんだから、もっと大暴れして気持ちいいくらいに反撃をしてほしいところだったんですが。どうもこの主人公であるマックスは心優しすぎるのでしょう。持ち前のパワーを破壊に全振りはできない様子で・・・。

先端医療凄すぎ問題

アンドロイドが人間のように動き回り、軽やかに戦闘を行うシーンとか、宇宙に人間の住める重力環境のあるコロニーを作り出すなど、近未来ではないもっと遠くの未来のテクノロジーを彷彿とさせるこの映画。

見どころは何と言っても先端医療の凄さですね。なんせ、脳が無事ならどんな病でも直してしまう。たとえそれが、顎を吹っ飛ばされた状態だろうが末期の白血病だろうが、スクリーニングしたと思ったら「完治」とかいって治っちゃうの。いやいや、冗談でしょ・・・。

変態殺人鬼であるクルーガーは航空機の中で、手りゅう弾の炸裂により顎を吹っ飛ばされ「あれ、死んだ?」と見ているものにその呆気なさを露呈するのですが、その後に医療マシンで顔面を再生されているところを見た際は「え、反則やろww」と素直に思った。顔面が再生されるCGシーンはこの映画でも指折りのお勧め。

どうなんでしょうね、この医療で老化を防ぐとなれば、人間は不老になってしまうのでしょうか?でも、脳は再生できないからなぁ。ここらへんが縛りになっているのかも。でも、ここまで医療が発達しているなら脳細胞の再生くらいできそうなもんですがね(笑)

貧民層のリーダーかっこいい

スパイダーと呼ばれる貧民層のリーダーがいます。こいつがまぁかっこいい。その素性をしるまでは、胡散臭いおっさんだし、割と早いうちに死ぬんじゃね?って思ってたけど、いやいやこの人、ものすごいミッションを最後にやり遂げちゃうんですよね。この人がいなければこの映画は悲惨な終わり方になっていたでしょーね。

胡散臭くて信用ならない人物が、実は物語の局面を大きく左右する力を持っていて、終盤にそれをわーっと見せられたもんなら、まんまと製作者の意図にはまってしまった感が出てしまいますわ。

改造人間ならもっと強くあってください(涙)

「おまえは貧民層の忍者になるんだ!」とか、中二心をくすぐられるセリフとともに誕生する、機械化されたマックス。そりゃーさぞかし、仮面ライダーばりにチート級の強さを見せてくれるんでしょうねええ、と期待してたんですが。

まぁ強いんですよ。生身の人間なんかより、ずっと強い。でも、なんだろう、これじゃない感を強く感じるというか。もっと化け物じみた強さになってほしかったんですよ。

例えるならあれだ、アイアンマン!あれくらい阿呆みたいに強くなって、貧民層の子供たちが目をキラキラさせちゃうくらいの活躍っぷりを見せてほしかったんですよーーー!

うーん、でも、そうなっちゃったらこの映画の落としどころには向かわないわけだし、難しいですよね。あの終わり方をさせるならば、あまりマックスに無双はさせられないかぁ。

でも、改造人間はめっちゃ強い、という僕の中の憧れは、ぶっ叩かれるマックスを見る目をかすませるくらいに浸透している模様です。はい。

どうやったらこの難局をひっくり返すん!?

マックスは終始やられっぱなしだし。想い人のフレイとはいまいちな感じだし、スパイダーの計画は見事に頓挫するし、挙句の果てにエリジウムで捉えられて、クルーガーまで改造人間になってしまう始末。もう絶望的じゃん。おいおいまさか、やられて終わり、とかいうバッドエンドじゃなかろうな!?

でも、最後の最後でひっくり返しましたね。それも、地球の貧民層すべてを救うほどの革命的なひっくり返し方をしちゃうわけです。なるほどー、そうきたかー!!ってな具合ですね。

 

 よくぞ・・・あの劣勢をひっくり返しましたな( ;∀;)

 

とまぁ、気の向くままに感想を書いてみましたけれども。その結末はみなさんの目でじかに確かめてみてください。

 

気持ちがスカッとするような活劇ではないんですけれども、心優しい主人公が地を這いずり回る思いをして、やっと勝ち取った地球の平和を見ることができれば、見終わった後にスーッと心に入ってくる爽やかな風を感じることができるはず。

 

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