まず最初に述べたいのは
漫画を見ていない人でも楽しめるよ!
ってこと。
では以下ネタバレ感想です。
おおまかなストーリー
登場人物の名前を聞いてもイメージ沸かない人はこちらのリンク先参照
- 渋谷で玄野(くろの)が鬼星人と戦闘して仕留めるも力尽きる
- 加藤が誕生日を迎える弟にケーキを買って帰宅しようとする
- 加藤が駅のホームで通り魔に殺される
- GANTZ部屋に転送された加藤は否応なしにぬらりひょん戦へ突入
- ※GANTZ部屋にいたのは西・鈴木・レイカ・や〇ざのおじさん(ミッション前に西君に殺される)
- 大阪で雑魚妖怪と若干、交戦
- 大阪チームと出会う
- 大阪チームは圧倒的な強さで雑魚妖怪を蹴散らす
- 加藤が杏(あんず)と出会い、行動を共にして府民を助けるべく奔走
- 妖怪の中でもタフな天狗に室谷が殺される
- ラスボスであるぬらりひょんに島木が絞め殺される
- 巨大ロボと牛鬼の戦いで巨大ロボが倒されるも、岡が牛鬼にとどめを刺す
- ぬらりひょんの第2段階を加藤・杏・レイカで協力して倒す
- ぬらりひょん第3段階が強すぎて遁走(西はこの時に片腕を失う)
- 岡がぬらりひょん第3段階を倒す
- 第4段階のぬらりひょんに岡の強化スーツが壊されるも、不意打ちで勝利する
- 岡はその場から離脱、加藤がとどめを刺そうとするも針のトラップが発動し鈴木重症
- 最終段階に進化したぬらりひょんに軽く倒され、加藤のスーツが不全となる
- ぬらりひょんは岡を探してその場からいなくなる
- 加藤・杏・レイカの3人で加藤を囮にした狙撃作戦を実行すべく行動
- ぬらりひょんが加藤の前に、仕留めた岡の胴体を持って現れる
- 加藤がぬらりひょんに問いかけをして時間稼ぎ
- ぬらりひょんへの狙撃開始、ぬらりひょんも目からビームで闇雲に破壊を繰り返す
- 戦闘の最中に杏が加藤をかばって死亡
- 加藤があと一歩のところで危機に
- 西が一輪型の乗り物で現れてぬらりひょんの身体を真っ二つに(まだ倒せてない)
- 西、ぬらりひょんの目からビームで右胸を貫かれ瀕死
- 加藤、ぬらりひょんをZガンで押しつぶし、とどめを刺す
- GNATZ部屋に戻った4人のスコアは
- (レイカ:6点 鈴木:2点 西:12点 加藤:100点)
- 100点をとった加藤は解放を選ばずに杏を蘇らせる
- GANTZ部屋から一時帰宅できることを知った加藤は喜んで帰途へ
- 実は加藤は、過去にもGANTZ戦に参加しており、100点をとって記憶を抹消して解放された過去があったことがレイカと鈴木の会話で明らかになる
ーー
以上、おおまかなストーリー解説でした!
作中の武器やアイテムなど
詳細な解説はwikiに詳しいです。
ここでは僕が映画内で判断できるアイテムの性能と感想を述べます。
GANTSスーツ
独特の丸い装飾が随所にある、GNATS部屋で配布されるスーツ。
生身であれば致命的ともなる物理攻撃を緩和したり、強力な身体能力を発揮できる。ダメージの蓄積でスーツのパワーが減り、黒い液体が漏出するとスーツが使い物にならなくなったことを示す。
腕に装着された計器で敵の位置を確かめるなど、付随機能も充実しているようです。漫画ではこれを着ないで戦場に送り出されて、悲惨な結果になった描写を見た記憶があります。兎にも角にも、これを着ないことには戦いは始まらなそうですね!
Xガン
基本装備で銃型。射程内の相手に発射することで内部破裂を引き起こしダメージを与える。続けて撃つと2~3発で弾切れとなり、チャージ時間を要する。
重要な敵にも有効なダメージを与えているところを見ると、これは基本にして外せない武器なのかなとも感じました。
Yガン
ビーム状の帯を照射することで相手の動きを封じ、空から赤い光がさして対象の一部を分解し、倒すことができる。
今作では中盤まで有効な武器として機能していますが、後半になると効かない相手がでてきたりと効果はいまいちの模様です。ラスボス前の天狗をこれで一時拘束するも、力づくで引きちぎられています。
Zガン
大阪チームが所有していた武器。相手に照射することで頭上から円形の重力衝撃を与えて押しつぶす。
万能の武器にも見えますが、天狗はこれの攻撃に耐え続け、ついには室谷を打ち破ってしまいます。Zガンがあればすべての敵を殲滅できるわけではなさそうです。ただ、やっぱりXガンやYガンよりも強力に見えてしまう(笑)
Xショットガン
Xガンの射程距離が伸びた狙撃型武器。最終ぬらりひょん戦では遠方から狙撃するために一役も二役も買っています。僕がGANTS戦に参加するなら、びびりだからこの武器で遠くから敵を狙いまくって得点を稼ごうとするに違いありません|д゚)
一輪車型の乗り物
GANTSでは星人との戦闘を繰り返すことで得点を重ね、100点になった際の見返りとして「強い武器を得る」こともできます。大阪チームは歴戦のつわもの揃いで、おそらく過去のいくたびも100点を繰り返し、機動力の高い乗り物などをGETしてきたのでしょう。作中では最初からこれに乗って室谷が登場します。
巨大ロボ
ガンダムを彷彿とさせる巨大ロボで、岡が所有し、対牛鬼戦で使用しました。両手でパンチを繰り出すほか、ジャンプして飛び掛かるなどその体躯に似合わぬ俊敏性も兼ね備えた、ロボット大好きな人にはたまらないアイテムとして派手に登場します。また、腰に帯びた巨大な刀を使用する場面もあり、楽しませてくれます。
岡が乗った高機能スーツ
ひょろりと長い両腕にブレードを携え、丸型の面のフォルムと後頭部のケーブルが特徴的な、いかにも強そうなスーツ。さらに両手から波動のような銃弾を連続で射出することもでき、「これで負けることあんの?」とまで思わせてくれるチート機能を備えています。それでもぬらりひょん第4段階との闘いで破損してしまうあたり、今回の戦いがいかに厳しいかを物語っているでしょう。
ぬらりひょんのラスボス感が半端じゃない
作中で4回も進化するあたり「ラスボス感」をひしひしと感じました。
作中に登場する妖怪の詳細はこちら。
以下、ぬらりひょんの各段階への所感です。
初期
イメージ通りのぬらりひょん、小さなおじいちゃん。大阪チームはこの姿を遠目に見て「不気味だ」と述べており、見た目からは想像もつかない実力を秘めているであろうことを示唆している。
天狗戦勝利後にふらりと現れたぬらりひょんへ島木が果敢に刀で攻めるも、最初の一刀で身体を4つに引き裂いたと思ったら4人に分裂されて、その後統合し元のぬらりひょんへ。全然効いてません。怒涛の刀攻めも超人的な身のこなしでひょいひょいとかわし、振りかざした刀の上に乗られる始末。
島木が後ろからぬらりひょんを絞め殺そうと捕まえたところで第2段階へ。
この時点で十分強いと思うのですよね、なんせ余裕がありすぎます。もう、どんな攻撃が来ても効かないオーラを全身から放っている。この形態から攻撃的な動作をすることは想像できませんが、「素早さ」ステータスがあればMAXだろうと推察します。
第2段階
女体を連ねたような人型の化け物。島木は体内に取り込まれて首だけになってしまう。加藤・杏・レイカの三人がかりでXガンを放つも、巨体に似合わぬ動きでかわし続け、腕を振り回して威力の高い攻撃を繰り返します。
強さもさることながら、かなり禍々しい風体です。心理的な恐怖感を煽るという意味では、全ての形態中で抜きんでていますね。ただ、Zガン1発でとどめを刺されるあたり防御力はそこまで強くないのかも。
第3段階
牛頭髑髏の獣。見えないカッターのような衝撃派を放つなど予測不能の攻撃で東京チームを一時撤退に追いやる。高機能スーツを着た岡の圧倒的強さを前になすすべなく倒される。
この形態に変わったときの絶望感が強く伝わってる描写は映画も漫画も一緒です。ただ、岡の高機能スーツが強すぎたのでしょうね、自慢の衝撃派を浴びせるもほとんどダメージなく、腕の刀でばっさばさと切られてしまいます。
第4段階
ぬらりひょんを筋骨隆々にしたような姿。岡の高機能スーツに真似た能力を戦いの中で発揮し、ついにスーツを壊してしまう。最後は岡の不意打ちで身体を真っ二つにされ倒される。
この段階でようやく、岡の高機能スーツ以上の実力を発揮します。そしてぬらりひょんの唯一の弱点ともいうべき「意識外からの攻撃」つまり不意打ちですね、これが明らかになります。
最終形態
シュっとした牛風の髑髏に筋骨隆々の身体と立派な羽の骨組みを背負う悪魔のような姿。岡を殺し、最後は目からビームで破壊の限りを尽くすが、加藤の渾身のZガンでついにとどめを刺される。
「え、岡が速攻で殺されたじゃねえか!?」と目を疑うシーンを見ることができます。面白くて中二心をくすぐる期待のキャラだったのに、登場して間もないうちに骸になるとかもったいないだろ、岡・・・って漫画を読んだ当初、感じたものです(笑)なお、岡を仕留めた瞬間のシーンは端折られていて、見るも無残な身体を引っ提げて加藤の前に姿を現すことで岡の敗北を知ることができるのですね。
加藤と「神」についてのやり取りをするあたり、かなりの知能を有しているのかなと推察できます。ただ、あいかわらず意識外の攻撃には弱いようで、不意打ちの狙撃でかなりのダメージを負っている。まぁ、これで完全無欠にしちゃうとGANTZチームの希望はなくなってしまいますからね、これくらいの弱点は用意してもらわないと・・・
ーー
以上、ぬらりひょん所感。
RPGでもラスボスは変形して絶望感を醸し出すことはもはや常とう手段ともいえますが、GANTZ大阪編のラスボスはなんと4回も姿を変えちゃう。反則です(´・ω・`)
総評
以下、箇条書きで
- 本物の人間と混同するくらいリアルで美麗なCG
- 4DXで見たけどノーマルでも十分楽しめる
- 残酷な描写もあるのでお子様の閲覧に留意されたし
- 漫画を知らなくても楽しめる作りには恐れ入った
- ケンコバやレイザーラモンHGなどが声優出演してるけど違和感が全くない
- レイカが凄く可愛くて目が離せなくなった
- 玄野君の活躍が少なくて少し残念だった
GANTSってマニアックな設定や人間模様の機微などを楽しむことのできるコンテンツで、映画を観ただけでは決して知ることのできない玄野やレイカのどろりとした感情なども売りなわけですよ。
冒頭では「漫画を見てない人でも映画楽しめるよ!」って述べたけど
漫画は漫画ですんごい面白いから!
漫画のGANTZ大好き層が映画を観るパターンが多いのだろうけど、「まだ漫画見てないんだよな、ラストが詰め込みすぎでいまいちなんでしょ?」なんて巷の風評に惑わされて漫画GANTZを見ないのは本当に勿体ないよ!
確かに後半はめっちゃ詰め込んでるし「GANTZはぬらりひょん編までがピークで、カタストロフィはやっちまったな!」って人は多い。僕もかつてはそう考えてた。だけどね、人生と一緒で、ラストがどうあれ過程にある面白さも汲み取るのが本当の意味で楽しむことだと思うんです。
ねぎ星人から始まる、時には絶望的なくら相手が強すぎて「この漫画は主人公補正なさすぎだろ」なんて気が滅入ることもあるけど、そんなハラハラな展開も含めてGANTZの全てを楽しんでもらいたいと思います。
GANTZは数少ない、全巻セットで買っても裏切らないおすすめ漫画なんだよ!
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