北海道民は並ぶのが嫌いです。どこそこの人気外食店が休日で長蛇の列を作る中で、その列に並んだりするのを極端に嫌がります。僕レベルになると混雑時のレジに並ぶのすら忌避しちゃうんですよ。
北海道の中でも札幌市中心部は人が密集していますから、コンビニでも列を作ることが珍しくないのですよね。小腹がすいててコンビニの前にきたけど、レジに並んでいるのを見て諦めたことが何度もある。
普段は並んでも前に1~2人
旭川市の話ですけれどね。スーパーやコンビニなどでも、並んでせいぜい前に1~2人ですよ。余裕のスカスカなんです。もちろん、曜日や時間帯にもよりますけどね。デフォルトはどこもかしこも余裕があるのです。だから、並んでいるということが異常に見えてしまう。これって忍耐力云々じゃなくて、広大な土地で人口密度の低いところで開放的に暮らしてきたものだから、そういう風土が影響しているんじゃないかなと思うのですよね。
いちど、帯広市の人気豚丼屋へ行こうと出かけたことがありましたが、並んでいる人数が20人とかで即断念しましたね。これならファーストフードで済ませたほうがマシだというレベルです。旅の目的は豚丼でしたが、長時間並ぶことを回避するのなら急遽目的に変更をかけてもいいくらいなんですよ。
ディズニーランドで並ぶのも嫌
ディズニーランドは乗り物に長蛇の順番待ちを作るのは、当たり前のようですね。しかし、これも初見の道民を驚愕させる光景になるのですね。「おいおい、なんだよあの列は、タレントのサイン会か?」なんて目を疑っちゃう。
せっかく来たのだし乗り物には乗りたいので並ぶんですけど、そこでジリジリとフラストレーションを溜める。並んで「待つ」というこにとにも滅法慣れていないのですね。子供もそうです、一緒に並んでてもぐずりだすのです。なので、並び慣れしていない道民諸氏は、激込み観光地へ行っても手放しで楽しめずにそういう不満を溜めちゃうのですねー。
強い意志が必要
道民が長蛇に並ぶためには、強い意志が必要です。うんざりしちゃう並びに耐えてまで、何か目的の商品やサービスを獲得したい!こういう不断の覚悟がないと、そもそも並ぶことすら避けるのです。
先述のディズニーランド乗り物などが良い例です。帯広市の豚丼は、残念ながら並びヘイト量が勝ってしまい、回避するという結果になりましたが。意志が弱いと本当に並びには弱いですよ、小腹が空いてコンビニに行った所で、到底並ぼうとは思えないわけですからね。
なんでだろう
まぁおそらく育った土地の人口密度の違いは、間違いなく影響しているでしょう。思い当たる原因として、道民はせっかちですね、先を急ぎがちです。だから、悠長に待つということに苦痛を感じやすいのかもしれません。
並ぶのが嫌だからといって、列に横入りするようなマナーのない人が多いわけではないのですよ、そこはキッチリと守る人が大半です。乱暴や粗暴というわけではありません。ただ、長蛇に並んで待つという耐性があまりにもなさすぎるのです。
人口密集地で生まれ育った人にとっては、並ぶのは苦じゃないのでしょうか。それって、当たり前のこと?だとしたら、ちょっと羨ましいですね。あの、ひたすら並んで足が棒になる感覚を、フラストレーションとして受け止めずに必要な時間として何の苦もなく受け入れる。これはすごい事ですよ。
広い牧歌的な土地柄でのんびり過ごしてきた道民が「並んで待つ」という文化を、いかにして受け入れるか。これは一筋縄ではいかない課題です。人の多いところに住んでいれば、いずれは慣れるとでもいうのでしょうか。僕はそうは思えないのですよね。幼少期~青年期まで土地柄で育まれた気質というのは、なかなか覆せるものではないような・・・
何人までならOK?
そうですね、スーパーでいうと、レジをはみ出して商品陳列棚まで列が伸び、通路を塞ぐレベルであればアウトです。まぁ、5~6人ならば許容範囲といったところでしょうか。
コンビにでは3~4人が限度ですね。店の中がシースルーな上に箱が狭いものだから、その圧迫感も手伝っていよいよ並びたくないパワーが蓄積しやすくなります。
ATMは、外のガラスから除いて俵折の列になっていた時点で、気分によってはその日のATM利用を断念するレベル。7~8人程度でしょうか。なんでATMを利用するのに、こんなに並ばねばいかんのか!
観光地の人気料理店は、店の前に並んでさらに角を曲がった時点で即アウトですよ。許容範囲は10人待ちの範囲内でしょうか。
・・・とまぁ僕の感覚で具体的にどれくらいの人数ならば待てるかを示してみました。これはもちろん、個人差はあります。もっと気が短い人もいれば、都市部レベルの気の長さを持つ人も当然いるでしょう。しかしながら、道民は総じて並び耐性が低い!と信じてこのように綴らせていただきました。