ポジ熊の人生記

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はてなブログ「IDコール」終了への思い

はてなブックマークでは現在、システム全体の抜本的なリニューアルに向けた開発を進めております。迅速なリニューアルを行うため、このたび利用状況を踏まえ、以下の機能を終了いたします。

IDコール
はてなブックマークコメントにおける、IDコール機能を終了します

以上はこちらの記事

外部サービス連携やIDコールなど、一部機能を終了します - はてなブックマーク開発ブログ

から引用しました。

なお、IDコールの終了は平成30年10月29日。

恐怖のIDコール

はてなブログを3年以上やってりゃ、IDコールの思い出なんぞ腐るほど出てきます。

 

振り返りたくないくらいの恐怖もあれば、ブログ運営などで参考になった、というものもあり。ときには勝手にブログをコンサルティングしたという異色のものまで。

 

それが終了する、ってんですから、それなりに感慨深いものはありますよ。まぁ、今回、IDコール終了をテーマに記事を書いた理由はこれだけじゃなくて、このブログ内に散りばめられた"IDコール関連"の話題を一通りアップデートしなければいけず、それに伴い誘導する記事が必要になった、という裏方事情もあけすけに伝えておくとしましょうか! 

 

あ、そもそもIDコールの説明をしなければならんか。

 

はてなブログやはてなブックマークでは、id(アカウント名のようなもの)を指定して相手に通知が出せるんですよ。例えば、ある記事内で"id:x"と打てば、id:xのユーザーに通知が飛ぶ。「pojihigumaさんからidコールがありました」みたいな感じで。だから、結構しっかりと伝わるんです。ブログサービスを開けば、その通知が目に飛び込むわけですからね。家のポストにダイレクトメールされる感じですかね。記事内でなくとも、ブックマークコメント上で"id:x"と打ってやれば、それも通知で飛ぶ。これを利用することで、相手に自分の思いや、そのエントリーを伝えることができるんですわ。

 

えーっと、想像してもらいたいんですけど、この通知内に呪詛が連ねられてたらどうですか?家のポストに「死ね死ね死ね死ね死ね死ねええええええ!」と真っ赤な文字で書かれた手紙が入ってたらどうですか?そう、それです。そういうことも起きるわけです。これは極端な例ですけれども、自分のお気持ちを相手に矢じりにして、どんな内容でも飛ばすことができた。相手はその通知をいやでも目にしてしまう。まぁ、それを開かなければいい話ですけれど、でも気になっちゃいますよね。で、開く。そして驚愕して場合によってはブログアカウントを消すなどという事態も起きるわけです。

 

すいません恐怖のIDコール前提でお話を進めさせていただきましたが、当サイトに寄せられていたIDコールの98%は、何らかの記事を引用しましたよー!というお知らせのものがほとんどです。なので、そんなに呪詛は受け取ってませんよ。そんなに。でも、1度や2度じゃなくそういう恐ろしいIDコールも頂いた経験があって、鮮明に覚えているんですよ。嫌なことは忘れたいんですけどねぇ、なかなか忘れられない。「やっぱはてなブログはおっかねえ所だべ・・・!」と戦慄して、それが刷新されずに心に残ってた。

 

悪いことだけじゃなかった

IDコールには、感謝しなきゃいけないこともいっぱいあります。

 

このブログで誤った情報を流したり、危険な流れで運用していた際に警句として飛んできたIDコールもあって、それを自分なりに受け止めて軌道修正したから、今も死なずに生き残れた部分はあります。これは大げさではなく。

 

ブロガー全てが自浄作用を有しているわけではなく、逆に声の大きいブロガーは「自分の意見は正しい」という方向に突き進みがちなので、この黒い吹きこぼれに対して水を差す作用として、外部の監査的役割としてもIDコールは機能していたのではないかと思います。

 

それがなくなってしまう。ということは、ブロガー各自はそれぞれ、しっかりと自分の発している情報や振る舞いを確認しながら、廃止されたIDコールに変わる何らかの自分に向けての警句等メッセージをアンテナを立てて拾い上げる必要が出てくるんじゃないかなー。じゃないと、なんかきな臭いな?と気づいた時点でもう消火できないところまで火の手が上がって母屋全焼になっちゃうかもしんない。

 

それにしても刺激的ではあった

はてなブログのIDコールというサービス、しかもダークで攻撃的な部分を体験した人にしかわかり得ない、あの恐怖心。ほかのブログサービス使ってる人には伝わりにくい特殊なあの刺激は、月並みな表現ですが実に「刺激的」ではありました。

 

生理的な作用として、動悸がして、脇と背中に汗がじとっとにじむ。嘘ではなく、こんな体験をしているんです。人から攻撃的な、否定的なむき出しの感情を矢じりにして飛ばされるという経験は、特にインターネットにおいてはこれほどまでに新鮮なものなのか。

 

そんなわけですから、それをもらって心理的ダメージを受けて、そこから回復した際にとった行動は「後発のブロガーに、この危険性を伝えなくてはいけない!」ということで、老婆心から以下のようなエントリをもりもりと書きなぐったわけであります。

 

はてなブックマーク非表示やコメント欄閉鎖方法、idコールへの対応など - ポジ熊の人生記

ブログへの暴言誹謗中傷ネガコメネガリプ対処法 - ポジ熊の人生記

 

どんだけIDコールや暴言に対して敏感になってたんだろwww

 

いやぁね、思ったんですよ。僕みたいな小心者でも、回復力だけはSクラスの厚顔無恥な輩じゃなくって、本当にハートが脆いというか、回復力がなくって(こういう人は本物の真面目な人なんだろう)IDコールや暴言受けると再起不能に陥ってしまう人も世の中にはいるんじゃないか。そんな人がいきなりこういう体験をして、ブログを止めてしまうというのは、ブログ界にとって(というか本人にとって)大きな損失なんじゃないの?じゃあ、ブログが好きなら恐怖体験をした僕がそれに対する心理的な構えを後発ブロガーに与えるための記事を書いてもいいんじゃね?って具合で。

 

IDコール終了に賛成か否か

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うーん、僕は賛成です。

 

コミュニケーションが取りやすくて、仲間を作りやすいはてなブログの独自サービス。それはメリットともいえるけれど、反面、距離が近すぎていきなり見知らずの他人から憎悪が飛んでくることを許してしまうシステムでもあった。

 

メリットとデメリットが共に存在するのは当たり前、なんだけれど、起きてはいけない事件も起きているわけです。IDコールが一因となったのではないか、という殺人事件です。

 

Hagex氏刺殺事件に対する想い - ポジ熊の人生記

 

さっきも言ったけどIDコールで憎悪を浴びてメンタルやられてブログを止めてしまうくらいなら、まだマシです。そうじゃなくって、それを頂いたあとにひたすら復讐の炎を募らせ続けたら、どうなるだろうか。そういうメンタルの人も、世の中にはいるわけでしょ。それが現実になって起きた事件でもある。

 

僕も日常的に誰かの何気ない一言二言に傷つけられることはよくある。けれどそれは他罰的な感情を消して、なんとか自分の考えを転換することで恨みをため込まないように努力しているという、セルフ認知行動療法というか修正を行っているから、攻撃に至らないだけだ。これを野放しにして「あの野郎にやられた、絶対に復讐してやる」という考えだったら、どんどん憎悪が膨らんでいくと思う。人間って、ほんと、こういうのほっといたら育つよ。心の中で悪魔が肥えていく。善い心よりも育ちやすいんだわ、厄介なことに。

 

そのきっかけがIDコールになる可能性は十分にある。メールやコメントでもキッカケになるのだろうけれど、IDコールはあまりにも特異すぎた。見知らずの誰かが突然距離を詰めて毒を吐きかけることが可能なサービスなんて、見渡す限りでは存在していないからね。

 

終わりに

軽いノリで記事を終わらせようと思ったんだけど、重たい方向にいってしまった。仕方ない。今までは「はてなブログは怖いぞー!」なんて茶化してた部分はあるけれども、あーいう事件が起きちゃうともう笑い話じゃーなくなってくるわなぁ。

 

昔、手斧を飛ばしあったもんだょ、という美談はいろいろと語られているところではあるけれど、インターネットのコミュニケーションにしても、時代は変わってきているんじゃなかろうか。

 

インターネットだからこそ、言いたいことを言おうぜ!っていうのも、気持ちはわからんでもない。特に日常生活で本音と建て前の中でクタクタに疲れている人ほど、本音を語りたいところなんだろう。しかしながら、やっぱりネットの先には人間がいて、自分が発した言葉を見て喜びもすれば傷つきもする。その傷が癒えぬものとなり、心の闇となってどこかで爆発しないとも限らん。こういう想像力を働かせたのなら、気軽に暴言や誹謗中傷なんぞ、できんわ。

 

落としどころが難しい!

とりあえず、ひとつの時代が終わりを告げた、という感覚です。

 

さぁ、各記事のIDコールに対する言及の、途方もない見直し作業に駆られるぞい・・・