今さらですがインターステラー観ましたー!
スリリングでミステリアス、それでいてハートフルな展開に目が離せない内容になっていて大満足!
なんですが、いかんせん、高度な物理学の概念が多すぎて多少ついていけない部分はありましたね(;´Д`)
相対性理論を主軸にしたこの物語。
地球を救うべく宇宙へ旅立った主人公とその仲間は、地球と比べ時間の流れが遅くなり、星によってはほんの1時間の活動でも地球では数十年を経過してしまうなど、とにかく「迫りくる時間との闘い」が描かれています。天才物理学者も、死より時間を恐れると述べていたのが印象的です。
宇宙大好きな人はめちゃんこ楽しめる映画じゃないかな。土星付近に発生したワームホールを経由して別銀河に飛ぶ、という超ぶっ飛んだ設定ながら、とんだ先の銀河では未知に等しい惑星探索が待っていたり、特大ブラックホール「ガルガンチュア」が不気味に存在していたりと、想像力をこれでもかと掻き立ててくれる。
見どころは手に汗握る、宇宙空間や外惑星での宇宙船操縦シーンかな。主人公がなんせ腕利きのエンジニア&操縦士、かなり無茶なミッションでも、その持ち前の胆力とセンス、そして家族への愛でぎりぎりの成功をいくつも収めてくれます。それと、迫りくる時間の恐怖ですね。外惑星でちんたらやってるうちに、23年が経過してしまう描写はかなりの絶望感を覚えます。星の外で待機していた宇宙船クルーが「23年待った」って言った時は純粋にかわいそうすぎると思いましたわ(笑)
タイムパラドクス解消は永遠の課題なのか?過去に働きかけることで現在の自分が変化してしまう問題はどのように解釈すればいいのか。主人公は間違いなく自分の未来が変わってしまう干渉を過去にしているわけです。それと、過去に干渉して未来を救う構図を見るに、もしそれができるのであればさらに過去に干渉してもっと根本的なところで人類あるいは家族を救うこともできたんじゃない?とか。
ワームホールを作り出した技術は未来の自分たちである、という描写もあるけれど、それがいつどの時点でどのような技術であのような存在を作り出したのかというのも謎は深まります。ただ、空間をゆがめてワープする地点は、3次元では球体になる、というシーンはなんだかワクワクしましたけどね。
ブラックホールに吸い込まれたらどうなる?という誰しもがいちどは想像したことがあるであろうことを、映画ではやってくれますが。超重力で長く引き伸ばされるわけでもなし、キラキラとした空間を超えた先には、未来の自分たちが作り上げた5次元の世界ですからね。なんというか・・・かなり抽象化された表現にとどまっているなぁと感じました。まぁそりゃそうですよね、光すら脱出不能なブラックホールの内部がどうなっているか、現代の科学ではほとんどわかっていないわけですから。
ちなみにブラックホールに突入した経緯は事故ではなくあえて、です。人類がぶつかっている壁を超えるには、その答えがブラックホールの中にあるという絶望的な設定なんですよ。だから、ギリギリまでブラックホールに近づいて本当はアンドロイドのみブラックホールに放ちデータを送らせるという計画でした。しかし、主人公は実行直前、自らもブラックホールに身を投じるわけですね。こうして過去に干渉できるようになってからは、やっと映画冒頭、自分の家の本棚の本や物などが落ちる謎が解明されます。
最後は地球民を土星付近に導いて住める環境を整え、自分の年老いた娘と感動の再会をし、かつて生死をかけてともに探求した博士の星に、相棒のアンドロイドとともに向かうシーンで幕を下ろすのですが。なんというか、スカっとしますね。ハッピーエンド、いいなぁ。大切なクルーも失ってしまったけれど。博士のもとに向かったのは、博士が大切な父を亡くし、恋人も亡くして孤独だったからなんだろうなぁ。娘は一族に囲まれて寂しくないから、博士のもとに行かせてあげたんでしょうねぇ・・・。
ま、実際に見てくださいよ。
娘のマーフィーが、未来の父から送られるメッセージを頑張って受け取るシーンとか。ミステリアスでそれでいてスリルのある展開に興奮必至ですよん。
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