角の形状変異が極めて著しい昆虫がいるので紹介します。
ツノゼミ
カメムシ目(半翅目)に属する昆虫の科。世界で約600属3200種が記録されている。日本では16種が記録されている。(中略)ツノゼミの多くの種では、その胸部背面に「奇妙で多様な」形態をした「ヘルメット」と呼ばれる構造を持つことで知られる。
ヘルメット(笑)
樹液などを主な食糧とし、蜜を分泌してアリに吸わせ身を護るという共生関係を結んでいる模様。ここらへんは珍しくないのだけど、その形が・・・
画像
昔、ぶどう味のお菓子で自作で食べるやつあったよね。あれに似てます。
三日月感が半端じゃない
パチンコの柄
カタツムリに擬態?
真ん中の伸びた角がオシャレ
何かを掴めそうな感じ
画像引用:ツノゼミは何故こんな特異な形状に進化しちゃったのか。 | アトエクサ
謎だらけ
- ツノゼミの角は前胸背板という部分の突起
- 変異が種によって極めて著しい
- 感覚器?→奇抜な形の説明がつかず
- 無意味な進化?→突飛な考えで現代科学では否定的
- 捕食者が食べにくいように進化したのではないか
- 擬態により捕食されにくく進化したとも考えられる
- 謎の多い生き物である
丸山宗利著『昆虫はすごい』位置No.1024~1065より
とどのつまりは謎だらけの生き物ということです。確かに、感覚器や擬態だけでは、あのへんちくりんなフォルムが説明できないのですね。かといって生き物の進化に意味がない、と考えるのも無理がありますし。
本も出てる
またしても著者は丸山宗利氏。この人、ツノゼミがほんと好きみたいです。先ほど紹介した書籍でも、ツノゼミについての熱い思いを綴られていたので。気持ちはわかりますよ、僕もこの謎だらけのフォルムに惹かれてこの記事を書いているのですから。
とんがって、ふくらんで、透き通って、三日月形…奇想天外、世にもフシギなかたちの昆虫「ツノゼミ」を特殊撮影法で克明に再現。世界中の奇っ怪な138種をすみずみまで楽しめる。
ツノゼミを存分に楽しみたい人は、この本を買っといたほうが良さそうです。
私見
フォルムを見る限り、おそらく捕食者から逃れるための擬態ではないかと思います。
いくつかの種で見られるような雄々しい角は、カブトムシやクワガタのそれを真似たものではないかなぁと。「私は強いんだぞ!」ということを誇示して外的が反撃を忌避するのを利用しているんじゃないかと予想。
う~ん、謎だらけでかっこいいツノゼミ君。