羆の人生記

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美しい「大和言葉」の言い回し書評 誤用や勘違いの覚書

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書籍『美しい「大和言葉」の言い回し』感想です。

読み終わって、自分の中で誤用や誤認識が多々ありましたので、覚書として記録します。

『大和言葉』

わたしたちの遠い祖先が、美しい風土の中で生み出した日本独特の言葉。その特徴は、品よく、優しい点にあります。実際に声に出してみると、味わい深さが感じられることでしょう。

『美しい「大和言葉」の言い回し』はじめに より

 

うがつ

「穴を掘る、開ける」→物事の本質や隠れた部分を的確に見抜くことの意

 

「疑い深く勘ぐる」と誤用

 

大人しい

成熟して思慮分別あり、落ち着いているの意

 

従順、消極的という意味のみを表す言葉に非ず

 

目端が利く

視野が広くて状況を的確に見抜けるの意

 

「良い品を選定する能力」と誤用(目利き)

 

うだつが上がらない

実力があるのに、どうもぱっとしない、出世できない人の意

「うだつ」とは建築用語で屋根下の短い柱を指す

 

実力があることの前置きを存じず

 

おざなり・なおざり

おざなり:たいしたことをしなかった(一時しのぎなど)

語源は「お座敷なり」より

なおざり:まったくしないこと

 

使い分けができていなかった

 

首ったけ

(異性に)夢中になることの意

「首丈」が促音化

 

異性への言葉だと存じず

 

憎からず思う

好意を抱いているの意

好意の婉曲表現

 

好きでもないが嫌いでもないと誤用

 

たゆたう

躊躇するの意

 

ゆらゆらすると誤用

 

敷居が高い

不義理をしているために相手の実家に行きにくい場合などに使う言葉

 

物事へのハードルの高さ全般として誤用

 

有頂天

最高の喜びの意

仏教概念〈欲界・色界・無色界〉のうち無色界の最上層を指す

 

調子に乗ることであると誤用

 

はっぱをかける

叱咤激励の意

ダイナマイトの発破より

 

脅しをかけることと誤用

 

やぶさかでない

快く~するの意

 

不本意ではないが、といった消極的な言葉として誤用

 

痛み入る

恐れ入る、よりさらに深い感謝を表す

 

同情的な言語と誤認識

 

ひとしお

ひときわの意

 

「ひとしお」のみで喜びを表すものと誤用

 

あやかる

見習うの意

 

ご利益を受けるものと誤用

 

奥ゆかしい

奥にあるものを知りたい、その先を知りたい、さらに深い心づかいになんとなく心惹かれることの意

 

健気、従順、おしとやかと誤用

 

したたか

一筋縄ではいかない人の意

 

世渡り上手と誤用

 

あこぎ

無慈悲の意

三重県阿漕が浦に語源あり

 

狡賢いと誤用

 

後記(書籍お勧め)

僕ははてなブログで文章を書いていますが、先駆者(何年も文章を書いている人)たちが使う言葉の中に、この書籍で紹介されていたものが多数ありました。「なるほど、このような意味があったのか!」なんて感心しながら読みましたよ。

 

覚えたての言葉でいえば「むべなるかな」(なるほどどうりで!)という感じです(笑)

 

ここでは僕の誤用や勘違いしていた大和言葉を紹介しましたが、書籍にはほかにもたくさんの情緒あふれる大和言葉が多数記載されております。

 

是非とも実際に書籍を購入して頂き、語彙を深めていただければこの上なき喜びであります。

 

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