羆の人生記

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進撃の巨人シーズン7 ファイナルシーズンの感想

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終尾の巨人となり、無数の巨人たちとスラトア要塞に進撃するエレン。絶望の淵に立たされた避難民の前に現れたのは、地鳴らしから間一髪で逃れられたミカサ、アルミン、ジャン、コニー、ライナー、ピーク、リヴァイ。かつての仲間たち、そして幼馴染とエレンの戦いがここに終結する。

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進撃の巨人、アニメにて遂に完結です。

観終わった感覚は「カタルシス」という感じで、これまでの伏線を一気に回収しつつ、絶望の中で一縷の望みをかけて戦う調査兵団の面々とその仲間たちの活躍に胸が躍ったところ。

今回はその感想を書きます。できるだけネタバレはしないように。この記事を見て興味がわいた方は是非とも本編をご覧ください。記事末に本編へのリンクを設置しています。

これまでの軌跡

エレン・アルミン・ミカサの3人で平和に暮らす壁内の生活を巨人がぶっ壊してから、どれだけの時間が過ぎたか。あの巨人の襲撃は、結局、のちのシーズンで明かされることになりました。なぜ、巨人は攻めてきたか。エレンの出自と壁外との秘密。そもそも巨人ってなんなのよ。などなど、どうやってこの風呂敷を畳むんですか?ってくらい散りばめられた謎は、初めから今までを観ていれば自ずと、点と点が線で結ばれ、線が壮大なタペストリーを描くことになるでしょう。ま、早い話がこれまでのエピソードを観てねってことです。

 

進撃の巨人をエピソード1から観る

 

エレンとミカサの帰結

なんといっても、エレンとミカサの帰結じゃないでしょうか。この二人、結局どうなんの?みかさの一途な思いを、全国のミカサファンの気持ちをどう掬い上げるか?といったところは、ミカサファンじゃなくとも、気になるところですよね。かくいう自分もそうでしたが。

で、まぁ、結論としては、「いい。」の一言。善い、とも、尊い、ともいいましょうか。なんというかね。納得ですよ。うん。そこらに転がっている安易なラヴストーリーとはわけが違う。生死すら超えている。普遍、偏在、そんなテーマすら匂わせる帰結。もう涙を禁じ得ないといったところでしょうね。

シーズン1から観ている人にとっては、心のエベレストを登頂し、尾根に上って天に拳を突き上げたあと、そのまま宙に還っていく感覚を味わえるはずです。見逃したら駄目。

リヴァイの想い

リヴァイ兵長。中二病の処方箋ともいえる、文句なしの最強人類ですが、彼はなんといっても悪運が強い。目の前で雷槍が爆発しても満身創痍で生き残り、今回も立体起動装置を駆使して八面六臂の活躍を見せてくれる。

結局、彼は善い人だった。最初は悪役キャラで登場したにも関わらず、途中で気づいてましたよ、どれだけホットなハートを持っているか、ということに。仲間を思いやる精神。これまで散っていった戦友たちの想いを一身に負うことこそが彼の原動力になっていた。

獣の巨人への仇討ちは、果たして遂げられるのか。それは本編を観てのお楽しみでしょう。

地ならしって結局、なにがやりたかったのか?

ここらへんもですね、作中では明かされている。始祖の巨人がもたらす、時空を超えた力は、これまで作中で描かれてきたキャラクターの年齢や環境をそのまま再現し、それを解説のように描くこともできます。エレンとアルミンの問答、ここに伏線の回収がぎゅっと詰まっている。

で、結局地ならしってのは何だったのさ、と。最終的に地ならしでどれだけの人類が消えたのかもそうなんですけど、その動機も明らかになる。聞いたらおそらくは、ぶっ飛ぶと思う反面、まぁ、小難しい理屈をこねられるよりも、納得のできる、世界人類に普遍の感覚がそれを引き起こしたんだなぁというのが率直な感想です。

もし、自分が始祖の力を手にしたとして、世界をどーしたいのか、って言われると、多分、アニメにならんくらい、取っ散らかったものになると思うわけで。

結末は・・・

悲惨な結末になるだろうなーという予想を大きく裏切られる。世界の仕組みそのものが、大きく変わる。でも、変わらないものもあって、それは人類の宿痾とも呼ぶべき、争いの本能。どれだけ世界が荒廃しても、結局、こればっかりはなくならない、という戦争へのアンチテーゼを多分に含んだ内容ではないかな。人類は結局、生存のために戦う。でも、そのなかでも、種の繁栄とか存続とかそういうことは関係なしに、自分にとって「ただ、それだけでよかった。」と思えるような、人類史にしてみればどうでもいいことでも、その人にとっては唯一無二のかけがえのない時間だとか絆だとか。そういうことが、核になっているんだなぁと。

今回の結末は、未消化なところはあったのか?いや、ない。すべて、ハッピーエンドで終わり、ちゃんちゃん、な世界では決してないのだけれども、日常の喧騒に明け暮れる中でも、あなたにとって大事なものは、ちゃんと見えてますか?って問いかけられているような。そんで、ともすれば虚無に感じがちな現代社会の日常に色を与えてくれるような。自分の生きていくうえでの「戦い」に、いまいちど、意味を考え直させてくれるという意味で。完全消化に至った作品でありました。これぞ、カタルシス。

 

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まぁ、小難しいことは抜きにして。

調査兵団の終着点を、皆様の目でご確認いただければと。

 

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進撃の巨人シーズン7