いまさらなんですけどね。
前々から聞いてたんですよ。
「化物語は見ておけ」と。しかし、行動に移せずだらだら。
んで、ある日何気なく観たら・・・
底なし沼。
何この構成?
アニメは少なからず観てきましたけれども。
このような構成をされるアニメは初見。
ネタバレ的な文字の羅列がサブリミナル的に映ったと思ったら、今度はリアルな実写ですか、しかも目に線まで入れて。なんだか、リアルすぎやしませんか?
テンポも独特。ダラリと日常が描かれるわけでもなく、飛ぶところはズドーンと飛んでいく。かと思えば、集中したい描写は徹底的に描かれる。
・・・いかん、なんだこれ、観るのが止まらない。
ノンストップだ。
こんなのは、涼宮ハルヒの憂鬱いらいじゃないか?
やばい、面白すぎる!!
各キャラの感想
主人公の阿良々木暦氏もさることながら、各話に登場するキャラクターが立ちすぎ。それぞれ、個性爆発。んで、なんだかアダルトチルドレン多すぎませんか?現代の闇を模写したかの如く、どこかで聞いたような、それでいてアニメには改めてしないような題材をこのアニメでは取り上げてストーリーに盛り込んでいる。ずるい、ずるいですよ。こんなん、引き込まれて当然じゃないですか。
そして、泣けるんです。僕はね、実際に第5話で泣きました。こんなん、泣くなというほうが無理です。随所にテンポの良いギャグを盛り込みつつ、肝心なところでグッと盛り上げて涙を誘うなんざ、悪魔の所業としか思えないんですよ。どうしてくれるんですか、この齢30半ばにもなってアニメで涙を流す男の体たらくを。
阿良々木暦
お人好しの吸血鬼、半不死身のナイスガイ。で、たまに「サイコパス?」って感じることもあるけど、単に強烈に鈍感なんだなぁという感想で落ち着きました。すんません、原作見てないんで、吸血鬼になったくだりとかわかりましぇん。けど、それがわからなくてもここまで楽しめるアニメだ!ということを証明してくれる良作でもあります、化物語。基本、彼が主人公で物語は進むわけですねぇ。ちなみに、突っ込みの名人です。現実世界で存在したら、スカウトされたら間違いなくゴールデン番組のMCが張れるのではないでしょうか。
彼はモテます。つまり化物語は、ハーレム型の主人公が織りなすストーリー、ともいえます。でも、これだけを見て「なんだ、観るの止めよ」とは思わないで。そうじゃないんです、この人ね、猛烈に苦労するし、優しいんです。ほんと、優しい。こういう人こそがモテるべきだ!って言わしめるほどに、素敵な人です。
戦場ヶ原ひたぎ
ヤンデレですね。
可愛いんですけど。
彼女の訳ありの過去や、名場面である星空を見上げながらカミングアウトするシーン、これらをすべて見終わって彼女のアセスメントが終了したなら、本当の意味で彼女のファンになることができるでしょう。
羽川翼
物語の初期から、阿良々木暦氏とはなにやら、ただならぬ仲なのではないか?という雰囲気は醸し出してますけれども。彼女も、物語の後半では、脚光を浴びます。それ以外の、メインじゃないシーンでも、けっこう重要な役割を果たしてみたり。成績優秀で巨乳。「猫物語」なる彼女を主題にしたアニメもありますので、ここでは深く語りません!
八九寺真宵
彼女のね、過去を是非ともご覧ください。
僕は、ここで涙を流しました。
ま、とてもかわいい女の子キャラクターです。
それと、キャラソングが大好きです。化物語は、キャラソングの宝庫と言っても過言ではない!
第3話のオープニングからいきなりドドンとピンクのどでかいバッグが映って「何事だ!?」と驚いたら、どうやら各話で主になっているキャラのテーマがオープニングに流れるような仕様になっているようで。そこから一気にもってかれましたね、ノリノリのキャラソングに。
神原駿河
化物語はLGBTの領域にも切り込んでます。
で、彼女が登場する物語で初めて、「あ、化物語は大人のアニメなんだなぁ」ってのが理解できるでしょう。ここらへんから、もう後には引けない雰囲気を醸し出すアニメなんですよね。
子供が観ると、怖がるかも(笑)
千石撫子
うわぁ、とにかく可愛い妹キャラです。
その割に、結構グロいことをしていたり・・・。
ここらへんが、物語シリーズの魅力を引き立てるギャップ要素ですね。
彼女の抱く淡い恋心に取り込まれたら最後、ストーリーに引き込まれて後戻りできなくなりますよ。
で、キャラソンも神。
化物語を知らずに、かなり前から「可愛い歌だな」って思いながら聴いてたのですけど、化物語を見たら「歌の主題になっている撫子って、こんな子だったのかー」と納得&さらに歌が好きに。
忍野忍
なんだ、この幼くも強烈に存在感を放つ女の子は!?
しかも、絶体絶命のときに姿を現すという・・・
彼女は「傷物語」で阿良々木暦氏との絡みが明らかにされているようですが、僕はまだ観ていないので、存じません。ただ、化物語シリーズでは過去の回想でたびたび登場するほか、先ほど申したようにいざという時に現れたりなど存在感を帯びています。
その他
なお!
阿良々木暦氏には二人の妹がいるのですが、彼女たちが本格的に活躍するのは「偽物語」シリーズですので、ここでは省略させていただきます。化物語シリーズにも、登場するっちゃあ登場するのですけどね。
ほんと面白い
原作はもとより、すべての物語シリーズを網羅している生粋のファンには申し訳ないのですけど、このような形で感想記事を書かせていただきました。
僕は今のところ、「化物語」「偽物語」「猫物語(黒)」を見終わってます。平成29年8月2日現在では、Amazonプライムビデオで配信しているのは、この3つなのですよね。
で、化物語を観て、ここまで感化された、と。これは紛れもない事実です。ですから、みなさんも是非ともどのような媒体でご覧になるかはお任せしますので、是非とも「化物語」の世界へ足を踏み入れていただきたいと存じます。僕もこれから、物語シリーズを全て制覇する予定ですので。
「物語」シリーズの入門編としては、アニメの化物語は最高です。先ほども伝えましたが、とにかく構成が斬新で新鮮で引き込まれるんです。無駄な間は皆無と言っても良いかもしれません。そして、大人な描写が多数あります。流血もありますので、お子さんが閲覧する際には考慮すると良いでしょう。アダルトチルドレンやLGBTの一部に触れている描写もあります。ですが、最終的には、笑い、涙し、心温まる内容に落ち着いていることは保証します。
ですので、まだ化物語の世界を知らない人は、是非とも第一歩を踏み出してください。そして、いつの日か僕と物語シリーズについて、熱く語り合っていただきたいと存じます。
荒々しいレビューでしたが、これで「化物語」の感想を終わります。