羆の人生記

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ブログを書けば人生が変わる ネットの縁に救われたブロガーの半生

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ブログは人生を変える

約15年前の思い出話から始めよう。

ブログとの出会い

当時ハマっていたMMORPG『ウルティマオンライン(以下UO)』内のギルドメンバーから、ネット上で日記や考え方などを綴ってみてはどうか、との提案を受ける。

 

当時、僕は大規模なギルドの代表(以下GM)であり、そこではある程度のカリスマ性を求められる。「日々の活動を綴って皆に誇示し、権威を高めろ」とは参謀の言。

 

(なんとも大業な話だなぁ)と引け目を感じつつも、悪い気はしなかった。もともと目立ちたがりが故のGMであったわけで。そんなこんなで初めてネット上で日記というものを書くことと相成った。

 

現在のような洗練された形ではなく、掲示板に撮影したスクリーンショットを添えて更新するという簡素なもの。閲覧数は数10PV/日(閲覧者のほとんどがギルドメンバー)であった。

 

しかし、当時はデイリー数十PVでも、見られるということに確かな喜びを感じていた。文句を言いつつも、マメに更新。

 

色々なブログサービスを渡り歩く

UOではGMを辞すとともに、一時的にではあるが日記を書かなくなった。しかし、僕の生活に新たな息吹を与えた『ブログ』というものを、そう簡単に忘れることはなかった。ほどなくして、個人として日記を書き始めた。

 

ブログサービスはライブドアで始めたような気がする(記憶は曖昧)。ここで驚いたのは、UOGM日記時代と比べて更新や画像挿入などが凄く楽になっていたこと。ブログサービスの進化が早い時代だった。

 

始めたはいいが、さしたる目的のない船出は、すぐに座礁するもの。そぞろな更新で力は入らず、文字数やSEOを気にすることもなく他愛もない日常(主にゲームのこと)を書きなぐるのみ。

 

当然、訪問者なんてほとんどいない。アクセスカウンターが自分のアクセス以外回らない日も珍しくなかった。これでは継続のモチベーションなど上がるはずもなく、1週間と持たずに半ば休止状態へ。

 

結局、ライブドアの日記も長続きせず、いろいろなブログサービスを渡り歩いた。FC2、アメーバなど。だが、プラットフォームを変えてもモチベーションが変わるはずもなく、サイトを作っては直ぐに投げ出す。こんなことを2~3年は続けた。

 

元々、一つのことが長続きしない性格だったため、諦めるときも抵抗がない。「またいつもの投げ出しね、はいはい」なんて、自分に対して斜に構えていたのだ。

 

ではなぜ、ブログへのトライを止めなかったのか?と言われれば不思議であるが、恐らく自分の中で理屈では説明のつかない魅力を感じていたのだと思う。それで、完全に縁を切ることをためらっていたのではないかな。

 

ブログはリアル関係者に教えたくない

あまりにもブログが見られず面白くないので、苦肉の策として友人への宣伝を行った。手法は単純、URLをメールで直接送付するというもの。4~5人に伝えただろうか。結果、アクセスは微増したが、思わぬデメリットを経験する。

 

「好きなことを書けない」友人の目を気にするあまり、自分の思想を思う存分書くということができなかったのである。本音と建前で生きている社会と、インターネットの匿名性を利用した自由な表現。この二つは、並び立つものではなかった。結局、友人に教えたサイトも更新しなくなり、閉鎖となる。

 

「リアル関係者にブログのことを伝えるべきではない」という現在の考え方は、この頃から形成されていった。

 

承認欲求充足

『リネージュ2』というMMOをプレイし始め、ここでも僕は日記を書き始める。NCsoftがブログまで包含してサービスを提供しており、ゲームのスクリーンショット画面を気軽にエディターに貼りつけて編集できるなど平易なプラットフォームを用意していた。

 

毎日、嬉々としてブログを更新した。当時はハマりにハマって、PC2台を駆使して2キャラで無双した。相まって、ブログにも熱が入る。現在のようなテキストメインではなく、画像を加工して面白おかしくプレイ日記という形で更新が続いた。

 

ある日、ゲーム内で「○○さんですよね?日記見てます、FANです!」と言われ、感動の電撃が走る。「僕のFAN!?」更新したブログを不特定のユーザーが閲覧して、そのレスポンスが返ってきた初めての瞬間だった。

 

この時点で承認欲求を満たす麻薬的な快感を覚えてしまったのかもしれない。えもいわれぬ喜び。こんなことは体験したことがない。素晴らしすぎる!

 

それからというもの、日記を絶やすことはなくなった。プレイした日の夜には、必ず活動を記事にすることにした。「誰かが見ている。FANがいるんだ」こんなことを考えながら。

 

ゲームレビューサイト開始

実はこの頃(3~4年前)、はてなブログと出会っている。そしてアカウントを作っているのだ。職場の同僚がアフィリエイトで月に3万円を稼いでいるという話を耳にした僕は、根掘り葉掘りその話を聞く。

 

もともと懇意だったその同僚は惜しげもなく色々な情報を話してくれた。「まずはやりたいことを定めると良い」当時は何を言っているのか、僕には理解できなかった。「はてなブログは検索に強い。SEO的におすすめ。はてな一択」と推しが強い。それを妄信してはてなブログでアカウントを作成した。

 

迷った挙句、「iOSのフリーゲームをレビューして記事にする」というサイトを立ち上げることにした。「好きなジャンルじゃないと続かないよ」とは同僚の言。当時はスマホでよくポチポチとゲームに興じていたので、これなら続くかな?と踏んだ。

 

画像のキャプチャーとともに攻略法を示すのが主たる記事内容であり、オリジナルテキストで何千文字も書くことは無し。当然、ライティングスキルは向上しなかった。

 

半年を過ぎたあたりから検索流入が急激に増え始め、デイリーで1万PVに達する日も出始める。快挙だった。アプリゲームの攻略というジャンルは、当時はブルーオーシャンだったのかもしれない。今でも本腰を入れれば、そのジャンルで軌道に乗せる自信はある。

 

だが、肝心なのはモチベーションだ。アクセス数を稼げても、楽しくなければ続かない...。ゲームレビューサイトの運営も「飽き」がきていた。収益は3万~4万で安定していたにも関わらず、気持ちが続かなかったのだ。

 

欲が出たのか、「2chまとめ(以下まとめ)」を並行して始める。コピーコンテンツの手軽さに毒されるまで、それほど時間は必要なかった。メインであるレビューサイトにまで「2chまとめ情報」を載せ始める始末。オリジナルコンテンツでドメインパワーを伸ばしてきた功績に泥を塗るような行為を、平然と行った。

 

まとめ開始からほどなくして、ゲームレビューサイトの更新は完全に停止。

 

まとめ時代

『おーぷん2ちゃんねる』からスレッドをまとめて記事にする。きっかけは情報商材を買ったことから。

 

ツール名は『まとめサイトビルダー』

 

胡散臭い商材がゴロゴロする中で、それはまともに見えるツールだった。「2~3か月は地道に更新していれば元は取れる!」たかをくくって購入した。

 

昔から「まとめサイトの管理人は儲かる」という話を耳にしていて、(いつか自分も参入してみたいなぁ)と考えてた。メインのゲームレビューサイトに対するモチベーションが低下していたというタイミングもあり、いつもなら流してしまう情報商材広告に目が止まったのかもしれない。

 

「おーぷん2ちゃんねるは、まだまだブルーオーシャン!今なら稼げるチャンス!」など美辞麗句が舞う。今なら鼻で笑うような文言も、当時は不思議と魅力的に映った。

 

早速、ツールを開封する。基本的な仕組みを把握する。ライブドアorFC2に紐づけして使うのが一般的なシステムであったが、自分ははてなブログで半ば強引に手動で動かしつつ、ツールを使い始めた。

 

始めの1か月は鳴かず飛ばずで、どれだけ更新してもアクセスは伸びなかった。それでも、にほんブログ村やブログランキングなどに参加し、相互リンクを募りながら日々、更新を絶やさずに頑張った。

 

始めは10記事くらいだったけど、そのうち20とか30を更新するようになり、全盛期は50記事/日更新を行った。今考えると、正気の沙汰ではなかったと思う。

 

2か月~3か月目、徐々にアクセス数が伸びてくる。まとめサイトにはグレーと言われたアドセンスも貼りつけていた。それでも警告が来るようなことは「基本的に」なかった。

 

1日数百円を稼げるようになり、ツールの購入代金とPro代くらいはペイできるようになる。少しづつ気持ちが上向きになっていき、自分の記事をメインに取り上げてくれる新興のアンテナサイトなんかとも仲良くなって、閉鎖的ではあるけども若干の交友関係が構築されていく。

 

この頃、かなり無理をしていたように思う。数十記事を更新するために日がな1日PCに貼り付いていたり、朝の4時に起きて時事系のまとめ記事を更新したりという、不健康な生活を送った。こうでもしないと、競合に勝つことができなかったのだ。

 

まとめ管理人というのは、1人でやっているところはおそらく、ゆっくり寝てはいられないだろう。ライバルサイトに旬の話題をかすめ取られてしまのだから。

 

ブルーオーシャンなんてとんでもない。新鮮な時事などはピラニアの池に肉を放り投げるようなもの。あっという間にしゃぶられて骨も残らない。競争率が非常に高いのだ。だからほかのピラニアが眠る間に少しでも早くから活動して、新鮮な時事をいち早く記事にしたかった。

 

いつのまにか「まとめ運営」を中心に生活が回るようになる。

 

Googleの制裁

アドセンスから警告が来たり、紆余曲折を経ながらも半年間継続したまとめサイトは、1日に1000円を稼ぎ出すようになる。はてなブログProを契約をして、独自ドメインでもあった。

 

これからは収益が右肩上がり、ついに栄光への切符を手にしたのだ。当時は本気でそう思っていたし、成功を疑わなかった。

 

4月某日、悪夢は突如訪れた。アクセス数が1/10に激減し、大混乱に陥ったのだ。調べた結果、Googleの手動ペナルティというものを受けたようだ。解除する方法は不明。Googleからメールなどは一切なし。半年間、毎日早起きしてひたすら打ち込み、作り上げたサイトの栄華は見る影もなくなった。

 

既存の大手まとめサイトは我が物顔で運営し、後発の零細まとめはこのような理不尽な制裁を突如として受ける。憤りを感じたが、これも定めとあきらめることにした。まとめサイトを閉鎖。復活の可能性は0じゃなかったのだけど、これはスッパリ切らないと次に進めそうもないくらい辛いことだった。

 

全てのサイトを削除、そして絶望へ

その後はかなりフラフラした。メインのゲームサイトに戻って単発のアプリをレビューしてみたり、2chのツールを使ってコピペ情報をそのサイトに載せてみたり。アニメレビューサイトを立ち上げてリア友に見せ、それで自己満足に浸ったり。

 

結局、どの活動が実を結ぶわけもなく、収益なども当然、雀の涙な時期が続く。うだつが上がらないままにだらだらと、そぞろなブログ運営をしていた時期。

 

そんな中、リアルアクシデントにより絶望の淵に立たされた僕は、既存のアカウントやサイトを全てデリートした。僕にはもう、未来などないかもしれない。サイト運営など、やっている場合ではない。

 

 

『ポジ熊の人生記』

これは新たな人生の始まりだったのかもしれない。

 

目の前が見えない時期で、どうしていいか解らない。既存の人間関係も崩壊、借金も莫大だった。色々な人に迷惑をかけ、社会的に半ば死んだようなものだった。

 

「どうすればいいんだ」迷った。迷って迷って、とりあえず気持ちの整理が自分には必要なのだろうと感じた。

 

なんだろう、不思議な縁。絶望の淵で掴んだそれは、「はてなブログ」というサービスで始めた心情吐露日記『ポジ熊の人生記』であった。

 

「今、僕は絶望しています。でも、前向きに頑張りたい」拙い書き出しの日記サイト。それからはせきを切るかの如く記事を書きまくった。

 

ゲームのレビューだとかコピペだとか、そのような記事ばかり書いてきた既存の価値観に対するアンチテーゼだったのかもしれない。とにかくオリジナルのテキストに徹底的にこだわった。

 

ブログを開始したばかりにも関わらず、1記事1000文字は必ず書く!という信条のもと、ただひたすらブログに打ち込んだ。

 

リアルで逃げ場所なんかなかった。行きつく先は絶望しかない。ならば腹を決めて進んでやろうじゃないか。

 

ブログ暦を重ねるごとに交友の幅が増えた。読者もたくさん増えたし、SNSで記事が拡散される機会も増えた。ネット上の振舞いについてリテラシーの低さから、サイトが炎上する事件も起きた。それでも、今の今までずーっとブログを継続してきた。

 

僕は明らかに元気になった。ブログを始める1か月前なんてのは部屋の真ん中で膝を抱えて夜になっても電気をつけずにうずくまり、鬱の手前までいってたと思う。だけど、ブログを始めてからは本当に元気になれたんだ。

 

「どんな魔法を使ったんだ?」なんて本気で疑う人もいるくらい。「俺がお前の立場なら精神崩壊してる」って何回か言われた。ちょっと面白かった。

 

ブログは人生を変える

僕の人生を救ってくれたのはブログだった。この奇跡を体験してほしい。

 

どうして僕はこんなに明るく元気になれたのか。それはブログを書くことで自分の気持ちを整理して前を向けるようになったと同時に、色々な縁に恵まれたから。それはリアルでは決して知り得ない広い世界で、既成の概念をものの見事に打ち砕くものだった。

 

「こんな人がいて、こんな考え方があって、こんな職場があって、こんな世界があるのか」井の中の蛙が大海を知るかの如く。

 

クローズドな世界で人間関係に疲れ、人生に限界を感じた時に、とりあえずインターネットにつないでみると良い。そこには危険もいっぱいあるけど、現実世界ではどうしても見つからなかった解決策が発見できるかもしれない。

 

「私みたいな悲惨な人間なんていないし、わかってくれる人もいない」そうやって鬱屈としているくらいなら、ブログを書き始めて欲しい。どれほど辛いのか、あけすけに語ると良い。

 

そうしたら、似た境遇の人が集まってきて、あなたにコンタクトをとってくるかもしれない。自分だけが苦労しているわけではないことを知るだろう。それが今後の人生を照らす一筋の光明にもなり得ると思う。

 

「傷の舐めあい」などと揶揄する人もいるが、体験談を打ち明けあうことはマインドセラピーに有効である。これは識者にとってもはや常識だ。多岐にわたる自助会のほとんどが体験談の打ち明け合いである。これで救われる命が多い。

 

世界は広い。「普通はこうだよね」で傷ついてきたあなたは、その広さを知れば驚愕するだろう。今まで生きてきた世界がいかにクローズドだったか、痛感するはずだ。

 

行き詰った現状を打開するヒントが、インターネットには確実にある。その近道となるプラットフォームが、他でもない「ブログ」なんだ。

 

騙されたと思って始めてみよう、悪いものじゃないから。解らないことがあれば相談に乗るよ。お問い合わせフォームでもツイッターのDMでも、気軽に聞いてほしい。ブログサービスははてなであれば、ある程度詳しくは教えることができる。

 

後記

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「ブログを書いてほしい!」に帰結させた、僕のブログとの半生を添えた記事、いかがでしたか?一人でも多くの方に、この思いが届くことを祈っております。

 

追記

www.pojihiguma.com

 

 

当サイトは運営1年を経過し、現在はブログ運営無料相談を行っております。

 

この記事でも述べましたがブログは人生を救う力を持っています。しかし、不慣れな方にとって手に馴染むまでに途方もない労力がかかることも事実ですので、そんな方に少しでもヒントを与えることができれば!という想いからこのような事業を興したわけです。

 

まずはブログを始めて、ある程度自分なりに触って楽しみ、そこで壁に当たった時の駆け込み寺として僕のサイトが存在できればこれほど僥倖なことはありません。是非とも頼ってきてくださいね♪

 

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