今後、別サイトで成功を目指すための戦略を、自分のためのメモとして、また、後発の頑張っているブロガーへの僅かな手掛かりとして書き残したい。
まず、モノを売るにしてもアクセスが必要。何万とか何十万とかのアクセスはいらない、いや、あったほうがいいに越したことはないのだが、アクセス数だけを追ってもモノが売れなければ(成功=収益とすれば)それは成功したとはいえない。アドセンスでPVいくらでぶん殴るパワースタイルのサイトなら闇雲にアクセスを追うのは悪くないし愚直で嫌いじゃないけれど、やっぱりスマートとはいえないし、そもそも莫大なアクセスを得るための労力が半端じゃない。トレンドブログなどアクセス数を稼ぐブログで飯を食うならば自分なら本業を捨てて1日12時間以上作業するくらいの覚悟をする。
そうじゃなくて、1ページ10アクセスでもいい、そのうち1個でもモノが売れればそれでOK。そんなスタイルを目指していくのが現実的。それで100アクセスあれば10個のモノが売れて、それが10ページあれば100個のモノが売れる。1個100円で売れたとしても、これだけで10,000円は稼げる。
さて、では、どうやってアクセスを集めるか。インターネットに記事を公開することでGoogleにインデックスされ、検索エンジン経由で人が訪れる、という仕組みは恐らく皆、理解していることと思う。この検索エンジン経由のアクセスこそがモノを売る上でもっとも重要。SNSやダイレクトなアクセスでは、モノは売れにくい。検索エンジンで何らかの悩み解消や欲求を抱いてページを訪れた人のほうが当然にコンバージョン率は高い。
あなたは今から「ダイエット」というワードで勝負をしたいだろうか。これはいち個人としては大変無謀な船出になる。というのも、ダイエットの検索数は膨大であり、しかもそれはお金に直結するワードでもある。コンプレックスを刺激しやすいし、時代を選ばず求められる分野でもあるから。つまり、「ダイエット」はレッドオーシャンなのである。
ではどうするか。それは「ニッチワードを狙う」ということ。「ダイエット 有酸素運動」ならどうだろうか。これでも十分にレッドオーシャンなのだが、「ダイエット」単品よりはぜんぜんマシな部類。しかし、それなりの知識と作業量がなければやはりこのワードでのし上がるのは厳しいかもしれない。そこで、さらにニッチなワードを掘る。「ダイエット 有酸素運動 竹馬」ならどうだろうか。これならおそらく、競合はほぼいない。あなたが練り上げた「ダイエット 有酸素運動 竹馬」コンテンツを作り上げれば、インターネットにおける覇権は確たるものになる。
ただし、その分野は求める人が世界中で1人だった場合、成長はほぼ見込めない。もし1個の竹馬が売れたとして、その人はしばらく竹馬を買い求めることはないだろう。仮に竹馬が破損してしまったとしても、あなたが築いた素晴らしいコンテンツから深い知見を得て、それ以降は独力で悩みを解決できるかもしれない。そうなるともはや、あなたのサイトを訪れる人はいなくなってしまう。悲しい限りだ。
ビッグワードすぎず、かといって来訪者が少なすぎない、いい塩梅のワードを狙ってコツコツと記事を積み上げるしかない。ここでおすすめなのは、自分がすでに書き上げたコンテンツ内で、それに派生して生まれるニッチワードでの記事作成だ。これを書き上げれば既存のコンテンツを補完する形で内部リンクを形成でき、回遊率の向上にもつながる。サイトの評価にも好影響を与えるだろう。関連するものを見つける方法はいくらでもあるが、例えば記事を俯瞰してふと思いついた「こんなものも一緒にあれば便利ではないか」といった発見でもいいし、あるいはAmazonなら「関連する商品」などオススメとして出てくる商品を一瞥してやるのも、いいかもしれない。はたまた、Amazonサジェストなど外部ツールを利用して、ビッグワードに関連する語句を調べ上げ、それらについてネチネチと泥臭くコンテンツを積み上げるのもよい。
以上のことは今までどこかしこで語られてきた手法であり、目新しさは微塵もない。だから「どうだ、凄いことを教えてやったぞ」なんてふんぞり返る気はさらさらない。逆に、今、この手法が通じるかどうかも定かではないと思う。けれど、もう、個人がブログでモノを売っていくのであれば、レッドオーシャンよりも隙間に入っていくしか方法がない。
最後に、なにより肝心なのは「継続」である。インターネットで成功している人たちに共通して言えること、それは「継続していること」なのである。おそらく、どのオンラインサロンでも常套句になっているこの継続は、嘘じゃない、唯一といっていいほどの真理なのかもしれない。続けた者が勝つ世界。そこに作業量は大きく関与しない。とにかく、粘り強く、諦めないで続けること。自分を騙してでも続ける。1アクセスに大きな希望を託すような、幻を見るかのような自己暗示をかけてやってもいい。ただ、愚直に続けることだ。もちろん、PDCAは回すに越したことはないし、まるっきり無駄なことをいつまでも続けていても、それはこの世界の成功に結び付くことはないのだけれども。