「え、いまさらかよ?」と思われるかもしれませんが、いち旭川人が新型コロナウイルス感染症(以下「新型コロナ」とします)に対して決定的な恐怖を抱くようになったのは、志村けん氏が亡くなったニュースを知ってからなのです。お恥ずかしいですが。
年明けくらいからニュースで
テレビやネットメディア、周囲の人たちの会話などからポツポツと聞こえ始めた新型コロナの話題。この頃は「ふーん」くらいにしか感じてないし、どうせ中国の話なんでしょと対岸の火事どころか別世界の出来事のようにとらえていました。
2月くらいから「あれ?やばいのかな」
あの東京ディズニーランドすら閉園の判断をしてしまう新型コロナに対して、やや興味が出てきたのはこの頃。しかし、「興味」の範囲内であり、身近な脅威としてはまだまだとらえ切れていない自分がいます。
周囲はマスク着用者が増え始めています。
3月に入り、色々なニュースに触れ
新型コロナの脅威を身をもって伝える動画
基礎疾患のない39歳の女性が、このような状態に。画像を見た当初は「あらら、かわいそうに・・・」くらいにしか思ってなかったのですが、考えてみればこの動画は自分の新型コロナに対する警鐘の引き金となるには十分すぎるインパクトがありました。
田舎のデマと地獄
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田舎の狭い社会で生きてるから、自分に白羽の矢が立てられたら相当酷い目に遭うのだろうなと想像する。
2020/03/29 21:19
もし、自分がこの時期に海外旅行に行っていたとして、そこまでいかなくともいろいろな地方を旅行で巡ったとして、それが町内や会社の人たちに知られでもしたら。そして、「あいつは新型コロナに罹っているらしいぞ」なんて噂を流されたら地獄だなと想像しました。
戦争である
ウイルスと共存する長期戦略は存在しない – COVID-19情報共有 — COVID19-Information sharing
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周りの目とか、忖度の問題で個人レベルでの行動抑制が効かないと思う。それでも、ここまで警鐘を鳴らされれば個々人の動きに変化は出てくるはず…
2020/03/30 09:00
今まで色々なニュースを見て危機意識が蓄積されていたのでしょうけれど、 このニュースを見て「あ、本当にやばいんだ」と超絶遅まきながら新型コロナに明らかな恐怖心を抱く自分がいました。ただごとじゃない、確かに戦争じゃないか。
志村けんが亡くなった
驚きを隠せない。悲しい。 #志村けん
— 羆 (@poji_higuma) 2020年3月30日
やばすぎる。
僕らにとってコメディアンの象徴でもあった志村けんが、新型コロナで帰らぬ人となってしまった。すんごいリアル。
人間は身近な人が亡くなることで、自分の死をリアルに想起するようになる、とどこかで聞いたことがある。これが、志村けんという誰しもが知る存在が亡くなることで疑似的にそのような体験をしてしまっているのでは、と思う。リアルだし、怖いし、悲しい。
さきほどドン・キホーテに買い物行きましたけど、列を成すレジの人混みが怖くて、引き返してしまいました。ほんと今更なんですけどね、人混みが怖いです。
今後、個人でできることは
風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
風邪症状があれば、外出を控えていただき、やむを得ず、外出される場合にはマスクを着用していただくよう、お願いします。
集団感染の共通点は、特に、「換気が悪く」、「人が密に集まって過ごすような空間」、「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」です。
換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まることを避けてください。
厚生労働省がインターネットで我々に対して示す予防策を講じる、これが一番です。ネット上の、根拠が不明な言説をもって「大丈夫」とするのは危険。公的な機関が発する情報を信頼し、個人でもできることは可能な限り頑張るしかありません。
が、しかし・・・
周りの目とか、忖度の問題で個人レベルでの行動抑制が効かないと思う。それでも、ここまで警鐘を鳴らされれば個々人の動きに変化は出てくるはず… / “ウイルスと共存する長期戦略は存在しない – COVID-19情報共有 — COVID19-Information sharing” https://t.co/13f2rQd8s8
— 羆 (@poji_higuma) 2020年3月30日
僕が気にしているのは、日本人の気質・文化からくる周囲の目や忖度により、個々人が厚生労働省が示すような適切な行動を取れなくなるのではないか、ということです。
日常的にメディアで新鮮な情報に触れ、新型コロナへの知識を蓄積させ、個人レベルで危機意識が高まった人であれば、気を付けて行動しようという気は起きるかもしれません。しかし、その気が起きたとしても会社が「そんなものより仕事だ」と言ってしまえばその通りに動いてしまう。生真面目な気質が、パンデミックのような状況では仇になってしまうのではないかと。
それに、普段から目立つ行動をとれば袋叩きの総スカンを食らう社会ですので、新型コロナに罹患でもしようものなら、バイ菌扱いされた上で社会的に葬られてしまうのではないかという恐怖心も起こりそうです。これにより、多少の熱があったところで、解熱剤を服用して周囲に隠しながら必死に仕事をするかもしれない。こうすると、さらに周りに新型コロナを拡散してしまう事態に。
相互監視の生きづらい日本の社会では、パンデミックに対してはいろいろなものがマイナスに作用してしまうのではと危惧します。
文化だから仕方ない、では済まされない事態になっていると感じます。戦争です。だから、僕個人としてもこの事態にはできる行動をしていこうと決めました。実家にも何気なく寄るのはやめます。最低限の買い物で。運動は室内トレーニングと散歩。