【断酒宣言】もう酒に逃げるのは止めだ、本気で生きるぞ! - ポジ熊の人生記
断酒からまだ1か月も経っていないが、とある変化が身の回りに起きている。
付き合いが減ってきたのだ。
ただでさえ人付き合いが煩わしいと感じる性格なのに、以前にも増して付き合いが減っている。
数少ない友人たちとは、月に1回は自宅でお酒を飲みながらワイワイやるのが恒例だった。しかし、そのメンツに酒を断つことを告げてからは、ぱったりとお誘いもなくなってしまったのである。
ちょっと予想外。お酒を止めても、以前と同じようにお付き合いを!と冗談抜きで伝えていたし、それに対しては「おう、当然じゃないか!飲もうが飲むまいが関係ない」と言ってくれて嬉しかったのだけれど。
なんだよ、酒を止めてみたら、酒を止めた者に対しては引け目を感じているのか何なのかわからんが、全然誘わなくなってんじゃねえか!それどころか、自分を外したメンバーで「ちょっと飲むか」なんて話してて、こっちに気が付いて「あ、一緒に行く?」なんてよそよそしい感じでついでに誘う始末。
断酒したら、付き合いの範囲が変わるというのは、よく聞く話ではあったし、一定の人が離れていくのは仕方のないことなのかもしれない。けど、いざ自分のこととして目の当たりにすると、なんだか寂しい気持ちがする。結局は、酒ありきでつながっていた人間関係だったのかな、と。
自分も自分だよな。酒に頼って人とコミュニケーションをとってきた証左じゃないのか、これは。酒のドーピングで定期的な交流会を開いてて、酒がなくなったら急に人と交流が途絶えてしまうという、これでは今までの自分が虚構であったかのようではないか。
今までの人生、お酒とともに歩んだ期間が長ければ長いほど、酒を止めた際のアイデンティティ喪失は大きい、ということを冒頭のリンク先の記事では書かせてもらったが、喪失はそれだけにとどまらないようだ。今度は、人間関係の喪失。「酒」というメッキのはがれた人間関係が風化し、自分の手元には、いったい何が残るというのか。おそらくは...ほとんど何も残らないだろう。それだけ、酒に体重を預ける人生を送ってきたということだろう。
だからといって、酒を復活させようとは思わない。酒を飲んで、嫌いな自分になって、記憶もなくし、健康を害し、社会に迷惑をかけるくらいなら、酒で得た人間関係などは一切合切捨て去り、孤独なままで終わった方がいくらかマシというものだ。
それに、悲観することもない。今後は、「酒の必要ない人間関係」を作っていけばいい。そういう出会いを、大切にしたらいい。酒を飲まなければ村八分に遭うような田舎に住んでいないだけ、自分は恵まれていると思いたい。