デマは儲かる??
読売新聞が反ワクチン広告を掲載したことが話題になっていたのですが、その記事のブックマークコメントに雷を落とされたわけです。
読売新聞、反ワクチンはお金になることを自紙の広告枠から暗に仄めかす : 市況かぶ全力2階建
WBSの報道によると米国のワクチンデマの大本をたどるとたった12人のインフルエンサーに行き着くそうだ。しかも60億もの収益を上げているらしい。デマは弱者から金を吸い取る道具になっていて、何より儲かるのよ。
2021/09/05 09:32
え、デマで儲けている人がいたんかいな!?
もし、これが本当だとすれば、僕はたいそう、おめでたい思考を持っていたことになります。というのも、デマというのは、新型コロナウイルスの反ワクチンを始めとして、科学を信じられない特定の個人が、自分の信念に基づいて発するものであって、そこにお金は介在しないと思っていたからです。デマはデマでも、それはある意味で崇高な理念を持って物事に対峙していたものとばかり。
むむむ、これは、ちょっと・・・。あまりにも物事を知らなすぎるなってことで、Googleで色々と調べてみた結果。
「デマ 儲かる」で検索。
- アメリカの「反ワクチン業界」わずか12人で年間40億円の儲け
- SNSに飛び交うワクチンのデマ マルチ商法への入口に利用されることも(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース
- 「反ワクチン」が産業に 収益40億円、雇用も生み出す―NGO:時事ドットコム
- 西田敏行さんも被害に!デマをネットに投稿して一儲けする人々 【ABEMA TIMES】
1ページ目だけでこれ。反ワクチンはかなり規模が大きい。西田敏行さんの件は大変気の毒で、これもデマで一儲けしようとした人間が元凶でした。
やはり、デマを流布する人は、儲けようという思惑があるのでしょうね。残念ながら、これは現実です。
このようなことを防ぐためにも科学的根拠というものはあるのですが、それを提示してもなお「いや、それは嘘だ」「陰謀だ」などと信じようとしない人が一定数いるのが事実です。科学的根拠なしに、いったい何に基づいて真実を判断しているのかと疑問に思うかもしれませんが、なんてことはない、自分の信念に基づいて物事を判断しているわけです。それは科学よりもずっと優先順位の高い判断基準となる。こういう人がどの時代にも、必ずいる。人間の半分以上は、科学を根拠にしない、自分が信じるものしか信じないという現状がもしかしたらあるのかもしれません。こういう愚かな民衆の存在ありきで、件のデマ流布インフルエンサーは情報を発しているのかもしれない。その甘い汁をすすっているのでしょう。
こんなことを許していいのでしょうか。海外のデマインフルエンサーはSNSのプラットフォームを締め出されたとのことですが、本邦ではまだまだ、法整備がされていないどころか、デマで金儲けをするという悪に対して意識がほとんどないようにも思えます。というか、政治の舵取りをしている母体そのものがデマを利用して国民を扇動している疑惑、というか事実まであるのが現状ですから、なんというか、さもありなんです。諦念の境地に達しそう。
ただ、個人としてできることは、できるだけ断定的に語る事項は科学的事実に基づいたもののみにとどめ、個人の感想として発することは、前もって「個人の感想です」とでも打ち出しておくのが精いっぱいなのかなと感じます。それと、デマを発する者に対する矛というのは、はてなブックマーカーの十八番でもあったりするんですけど、そういう手斧ぶん投げというのは生来的な才能にも依る部分であって、サイヤ人的気質のネット論壇者がそういうのは強いと思うので、スターを付けるなりしてバックアップするくらいでとどめておこうかなと思います。
ところで、誰か識者の方、「デマは儲かる」で一冊書いてはいただけないでしょうか。上梓されればもちろん買いますし、書評も書きますのでひとつ!!