ファスティングを長く続けていると、体重が理想値まで下がっていきます。
では、理想値に達した場合のファスティングのやめ時はあるのでしょうか?
ファスティングで減量成功
ファスティングで成し遂げた体重については、サムネイルのチャートだけでもお分かりいただけると思います。
たった2か月半でこれだけの減量ができるのは、ひとえにファスティング効果ゆえ。
さて、現在はどうか?
ファスティング3か月で理想体重へ
約3か月で80kgから72kgです。
そしてしばらくは72kg前後を行き来しています。
BMIでは24。ちょいぽちゃ気味の標準体重ですが、筋肉質体形を考えるとここらへんが理想値でしょう。
72kg前後で止まるというのは、体の恒常性維持機構が働いていると思われます。
体重の設定値とは
体重には設定値があります。
例えば体重が65kgで安定している人は、65kgが設定値。
これから増えても減っても、基本は65kgに戻るように調整されます。
これを司るのが視床下部と言われています。
僕の場合は設定値が80kgなのでしょうか?
おそらくそうです。ずっと80kgで安定してきましたから。
つまり、従来の食生活に戻すと、80kgに戻る?
答えはイエスです。戻る期間は人それぞれですが、半年とも1年とも言われています。
たいていの人は1年で設定値に戻るらしい。
これって、結構絶望的じゃないですか?せっかく頑張って減らした体重が、元に戻ることが約束されているこいうこと。
でも、設定値は変わります。だってそうでしょう?生まれてすぐに80kgあったわけじゃありません。長い人生を経て、どこかで設定値が固定されたというわけです。
つまり、現在の72kgに設定値を固定することもできる。これが希望でしょう。
では、どうすればいいか?
ファスティングを止めたあとの生活
理想体重になった今、多忙を極め、パートナーとの共同生活も考えなければいけないという状況で、1日1食を永続することが難しくなってきました。
ファスティングを止めることになります。でも、以前の食生活に戻すと、体重はおそらく、ジリジリと設定値である80kgに戻っていくことでしょう。
ここで肝心なのは、現在の72kgを長く維持すること。これにより、設定値のツマミは徐々に72kgに近づいていきます。数年も経過すれば、おそらく設定値は理想体重の72kgになっているはずです。
ファスティングを止めたからといって、途端に不利な状況に陥るわけではありません。これまで培ってきた体重増加のメカニズムについての知識や、どうすれば体重増加を抑えられるか、あるいはどうすれば体重を減らせるかの知見は蓄積しているわけです。簡単におさらいすると
- 運動や摂取カロリーで体重の増減はコントロール不能
- すべては「いつ、どれくらいのものを食べるか」が肝心
- 何度も食事をしてインスリンを分泌させると太る
- つまり間食は基本NG
- 空腹は害ではなく、むしろ体によい影響をもたらしている
- 朝は軽めに食べて胃腸を休める
- 何も食物が入らなければ、肝臓は脂肪を燃やし始める
など。これはほんの一部です。詳しく学びたい人は記事末のまとめ記事からリンクを辿ってほしい。
こういう知識をもって生活にのぞめば、体重増加は続かないはずです。もし、食べすぎた日があれば、1日だけでもファスティングを行えばいいのです。
そして、基本的な食生活の一例として
- 朝は野菜スープ
- 昼は果物とサツマイモ、玄米などの穀物
- 夜は良質な脂質を含んだ食事
- 飲み物は糖質を含まない(人工甘味料も含まない)水・お茶・コーヒーを
このような生活を繰り返していれば、病的な体重の増減に見舞われることなく、理想体重の設定値に固定されるはずです。
【この記事の出典】
トロント最高の医師が教える 世界最強の太らないカラダ