風俗が苦手です。
薄暗いところで自分の繊細な場所を見知らずのだれかにどうこうされるなんて、想像しただけで身の毛がよだつもんです。
性欲は人一倍あるほうだと自覚していますが、それでも初めてお目にかかる相手にその処理を依頼するほど、心臓に毛が生えてやしません。"そんな大げさなものじゃない"っていわれても、僕にとっては得体のしれないシャーマンに自分の行く末を託すくらいに思いきり過ぎた行為である。風俗に関してはそう捉えてます。
どうなんでしょう。おもに雄の皆様に伺いたいんですけれども、風俗、好きですか。1回数万円をペイしてまで、行きたいものですか。
札幌=すすきの風俗店という風潮
当方北海道は旭川市出身で、札幌市は西に約120km進んだところに存在するんですね。ご存知かとは思いますが、札幌市は超馬鹿でかい北海道ナンバーワンの都市で、現在の人口は194万人!比すと旭川市は34万人ですから、その規模の大きさがうかがえるでしょう。
さて、旭川市はとある企業で「札幌へ行く」が何気なく話題に上がった際に、10中8、9述べられるのが以下の口上です。
「すすきの、行っちゃう?」
これですね。まぁ、野郎同士に限りますけれど。まず、この話題。マイルドヤンキーあるあるじゃないですけれども、酒と車と、あとは風俗店の話で盛り上がるところがあるんですね。次点で、テレビの話題ですか。
僕なんて、酒は召しますが車はそもそも持ってないですし、そんなに興味はないです。さらに、テレビは半年に1回つけるかつけないかというくらいに見ませんし、冒頭で述べたように風俗店はほんとに駄目。苦手。だから、話題に乗ることが難しいんですよ。地方のおっさんの頻出話題に対する打率は、恐ろしいほどに低い。2軍に在籍させてもらえるかどうかも怪しいくらいの打率です。キャッチャーミットの位置が僕的には異次元だから、これは許してもらいたいですけどね。
田舎自虐じゃないですけれども、車か風俗店くらいしか、会社の同僚と花を咲かせるネタがないんじゃないかと思うんですよね。だから僕は、なかば諦めてはいます。個人的にはめっちゃ盛り上がりたいのは趣味のブログの話ですけれども、職場でブログを書いているのは、知っている限り1人だけ。雰囲気から察するに、隠れブロガーなんて(ほとんど)いなさそうですし、現在の会社で最大の趣味であるブログで盛り上がることは、どうやらできなさそう。次点でアニメ、さらに書籍ですか。これも、アニメ閲覧者や日常で読書を取り入れている人が少ないために、普段の話題で盛り上がることは望み薄です。
まぁ、飯を食うために、どんなに辛いことでも「辛くない」と自分騙してお仕事やってますし、同僚との会話が弾まないからといって致命的な問題というわけでもないんですけどね。でも、ちょっと憧れますよ。楽しそうに、同じ話題で盛り上がっているところは。
風俗店体験記
カミングアウトです。
「僕は風俗嫌い、行く人の気が知れない、穢れている!」なんて綺麗ごとを言うつもりはないです。僕だって、風俗店に行ったことの2度や3度はありますよ。
人生初の風俗店は、キャバクラでした。聞くところによると本州でいうところのオッ〇ブは北海道ではキャバクラと呼ぶこともあるらしいですね。もう十数年も前の話ですけど、キャバクラに行ったんですよ。で、女の子とマンツーマンで会話して、突然フロアが薄暗くなって「はーい、失礼しまーす☆」とかいって僕の膝の上に彼女が跨ったんですね。「??」一瞬混乱しましたけど、こういうものなのかということで僕もその気になろうと努め、大人の接吻を致したわけです。しかし・・・帰り際に見送られたとき、あんな暗闇で顔も良くわからないおなごに跨られ、ディープなマウストゥマウスまでして、それで1万数千円もペイするとか、これってどう考えても理屈に反した行為だよなって、素で感じたんです。
〇リヘルを読んだ時の話をします。この日は同僚と飲みに行って、年齢も近かったせいか、帰り際に「よーし、呼んだれ」みたいな流れになったんですよ。僕も最初は、ノリノリだったんですよ。まだ、自分が風俗というものに適応性があるかどうかなんて、自覚していなかった時期です。だから、一夜の思い出として、エキサイトできるかなって思ったんです。でも、駄目でした、来てくれた人は僕の少し年上で、口からたばこのにおいがして、子供が2人いるそうです。子供を養うための、身売り。で、僕はエレクトしなかったんですね。どう頑張っても、だめ、で、ベッドで横になって、お互いの身の上話をして終了です。これだけで数万円です。後悔しました。あれは、なんだったんだろうっていう。自己嫌悪感もありました。
すすきのの風俗店に行った時の話です。友人と、風俗情報雑誌を読んで、お互いに好みの外見の女性をセレクトして目当ての風俗店に行きました。行ってる時点で言い訳はできないのですけれども、あえて述べるならばノリで行かざるを得なかった部分が大きかった。そんなに、積極的に行きたいとは考えなかったのです。でも、もしかして、とても良い思いをして、「自分も職場のみんなと話題を共有できるような体験ができるかも?」なんて期待して行ったんですよね。でも、駄目でした。雑誌で見た人は不在で、代わりに店のスタッフが一押しという方を指名したんです。そうしたら、僕よりもウェイトがありそうな方がいらしまして。頑張ってくれたんですけれども、反応なしだったんです。期待と違うからなのか、それとも風俗だ駄目なのか、はっきりしません。ただ、何も致さずに数万円をペイした、この事実だけが鮮明に僕の中に残りました。
以上、僕の風俗体験記の一部をお伝えしました。
風俗店が好きな人の気持ちがわからない
知らぬ存ぜぬ相手と、場合によっては玄関を開けるまで相手が誰だかもわからない状況で、一糸まとわぬ姿で大人のレスリングを繰り広げた挙句に、爽やかな気持ちで福沢諭吉を数名支払うとか、正気の沙汰じゃないです。お金がもったいなさすぎる。みんな、後悔は微塵もせずに、そういうものに私財を投じるのが信じられないし、理解不能です。
知らない人に、肌を預けるのも、とても不安があります。初対面の人とは、ある程度は打ち明けることのできる素質を持っていますけれども、それでも物理的にゼロ距離で接せられた際にウェルカムモードになれるような、タフな心は持ってないんです。緊張しちゃって。だから、肝心な行為にも至れないんですよね。あっちが、駄目になっちゃって。
職場で話題にあがった際に、今までは少し寂しい気持ちがありました。「ああ、わかる。あれ、良いよね」こんな具合で、僕も一緒に盛り上がりたいと、何度感じたことか知れません。それに、札幌市はすすきので、そういった性風俗店に行くことで、心が満たされるのならばそこに新たな境地を開けるのではないかと、並みならぬ期待をかけたことも一度や二度ではありません。でも、駄目だったんです。
「ああ、僕は、風俗店が苦手なんだ」
このような結論に達してからは、随分と楽になったものです。人前で、公言しています。「僕、駄目なんですよね、風俗。知らない人とそういうスキンシップ、とれないんですよ」って。こうすることで、不意に風俗店ツアーのお誘いを受けることもなくなりますし、話題を振られることもないので、楽ですから。
主に男性諸君に質問ですけれども、
- 風俗店は好きですか?
- そこに支払う対価は、適切ですか?
- 脳と下半身を分けて考えることができますか?
リアルな質問ですけど、非常に興味はあります。
・・・うーん、ここまで書いてて思ったのは
支払う金銭への対価として不釣り合い
ってのが主たる気持ちで、次点として
見知らぬ異性と性的な接触を持てない繊細な部分がある
ってところなんでしょうかねー。
なんだ、所詮はお金なのかって、ちょっと嫌になりますけどね、自分。でも、もう、風俗店への適性はないって、ここ十数年で確信に至る要素は揃ってるし、ま、悔いはなしですわ。