ここでは、
はてなブログにおける記事作成から公開までのSEOに関する対策
について順番に記載していきます。
- 記事タイトルの決定
- 目次の使用
- 見出しを適正化(H3→H2へ)
- カスタムURL設定
- メタディスクリプション(ブログ紹介文)設定
- アイキャッチ画像挿入
- パンくずリスト
- 内部リンク構築作業
- Fetch as Google
- セルフブックマーク
- Twitterで拡散
- 【後記】手間を惜しまない人が結果を出す
記事タイトルの決定
検索エンジンへのアピールとして「記事タイトルでは重要なワードほど前に持ってくる」のが基本です。
記事タイトルはSEOとインパクトのどちらを重視するかがポイント - ポジ熊の人生記
その他の情報は、引用先を参照してください。
なお
文字数は簡潔であればあるほど良し
複数のワードを詰め込み過ぎない
が定石。
目次の使用
引用記事内「見出しを使った修正作業」の項を参照してください、画像付きではてなブログに見出しを設ける方法を解説しています。ここでは「見出し」としていますが、これは「目次」ですね。
なお、目次を入れることでSEO対策に有利か否かというのは、僕の知見では何ともいえません。ただ、記事内容にボリュームがあり、多くの項がある場合は挿入したほうが閲覧者の利便性を向上させると考えております。
当サイトでは、ほぼ全ての記事に目次を導入しています。
見出しを適正化(H3→H2へ)
h2タグは使うべき
理由
botがh1→h2とすんなり読み込んでくれる 使える見出しが1つ増える
【SEO効果・見出し】はてなブログでh2タグを使用し記事を作ろう - ポジ熊の人生記
修正方法は引用記事で解説しています。
端的にいえば「Googleが記事を評価する際に、はてなブログデフォルトの大見出しではH3タグになってしまうのが駄目」ということ。これをHTML編集で直すのですね。
【SEO対策】
— 羆 (@poji_higuma) 2016年8月20日
半年前に書いた記事の見出しタグを適正化+関連記事へのリンクを手動で挿入しただけで検索順位が急浮上しています。
なお、この作業を過去記事に施したところ、(一部)検索順位の上昇を確認しました。
カスタムURL設定
記事の固有URLを決めます。
自分の基本アドレス以下の文字列になります。未入力ですと、記事を公開した年月日が自動的に記述されますが、ここは手動のほうが良い。
以下利点です。
- 他サイトがURLを紹介した際に文字化けしない(ひらがなや全角だと文字化けする)
- URLが簡単でわかりやすいと、ユーザーもリンク先の内容を判断できる
- 検索エンジンがURLで記事内容を把握できる
「基本アドレス/○○-△△-××-□□-●●」最大でも-を隔てて5つの文字列までが良いとされています。また、単語はつなげすぎずに、しっかりと区切ると良いそうです。
メタディスクリプション(ブログ紹介文)設定
50文字以内におさめましょう。50文字〜120文字については、PC検索者用に作成しても無駄ではありません。
記事修正とセットで行いたい「メタディスクリプション設定」その方法など - ポジ熊の人生記
ブログの説明文です。検索エンジンにインデックスされた際に記事タイトル下に表示されるほか、他サイトに引用された際に表示される場合があります。簡単に言うと記事の説明文ですね。
以下の事項に注意してください
- 短すぎないこと(最低でも50文字程度)
- 他の記事と重複しないこと
- 記事内容と齟齬がないように
短すぎ・重複はGoogleからの低評価に繋がるので、特に注意してください。これを引き起こすくらいなら、未記入のほうがまだ良いです。
アイキャッチ画像挿入
ずばり「視覚に訴えることができる」です。 自サイトを含め、どこかのメディアに記事が掲載された場合、サイト閲覧者の目に飛び込んでくるのが「設定した画像」なわけです。これに興味を引かれた人が、次に記事の説明文を読む。そしてさらに興味を示せば記事に入ってくるというわけです。
blog記事へ画像(看板)を挿入するメリットと著作権への留意など - ポジ熊の人生記
記事の画像を設定しよう、ということですね。これにより、SNSでの拡散時やキュレーションメディアへの掲載、自ブログへ記事を掲載した際に設定画像が使われるのです。
以下の点に注意を
- 内容にそぐわない画像の使用
- 著作権侵害
- 使いまわしのありきたりな画像使用
人気のフリー素材は、猫も杓子も使う傾向があり、これでは記事内容に関わらず閲覧されない可能性が出てくる。できるだけ見たことのないものを使用するのが理想です。自分で撮影したオリジナル画像なんかも、良いですね。
画像探しは、こちらを参考にしてどうぞ。
パンくずリスト
この項では
- 『パンくずリスト』とは?
- SEO効果について他サイトの見解は?
- はてなブログへの導入方法は?
を記載しています。
パンくずリストとは
サイトの階層構造を視覚的に捉えるための設定です。この記事は親カテゴリーが〈ブログ〉、子カテゴリーが〈SEO〉という設定をしております。
記事上部に〈TOP>ブログ>SEO〉という表記があるのを見ましたでしょうか。これこそがパンくずリストなのです。
名前の由来は童話『ヘンゼルとグレーテル』で森で迷子にならぬよう、主人公がパンくずを撒いたことに由来するそうですよ。
メリット
ユーザーが現在の場所を把握できる
検索などから記事単位で訪れたユーザーは、現在、サイトのどの位置にいるかを判断するのが困難です。そんな時にTOPに表示されたカテゴリを見れば、「なるほど、今はブログというカテゴリ内の、さらにSEOというカテゴリにいるのだな」ということが視覚的にわかります。
また、1つ上の〈SEO〉またはその親の〈ブログ〉へ、リンクを踏んでさかのぼって行くことも可能です。このことによりユーザビリティが向上し、サイト内回遊率がUPします。
検索エンジンにインデックスされた際、パンくずリストが表示される
表示された記事がどんなカテゴリにいるのか、サイトを訪れる前にユーザーが視覚的に判断することが可能です。これにより興味を示してサイトに入ってくる可能性が上がります。
SEO効果はあるのか
各サイトの見解を集めてみました。
パンくずはユーザーのナビゲーションという意味はもちろん、SEOを考える上でも重要な役割を果たします。
図を用いて、階層構造を明確化することによるSEOのメリットを述べています。
・検索エンジンにサイトの階層構造を伝える事ができる
・検索エンジンに階層構造に準じたリンク構造を伝える事ができる
・アンカーテキストのキーワードは、リンク先ページの評価を高める
階層構造・リンク構造・アンカーテキストのキーワードは、Googleアルゴリズムの200以上ある要素の中の3つだ。だから、パンくずリストを設置するとSEOの効果がある。 Googleは「検索エンジン最適化スターターガイド」で、パンくずリストの設置を推奨している。
箇条書きでSEO効果があることを示しています。論拠として示す検索エンジン最適化スターターガイドを確認してみたところ
パンくずリストはSEO対策に効きます。最も大きいのが内部SEO効果です。 Google(Googleのクローラー)は、サイト内各ページを評価する際、下記のような手順を踏みます。
・サイト内の階層構造に従って、
・サイト内リンクをたどり、
・アンカーテキスト(リンクになっているテキスト)のキーワードを確認する
この手順に従い、クローラーは、サイト全体の構造を把握してGoogleデータベースに情報登録します。 そして、パンくずリストがあると、Googleクローラーは、最も適切かつスムーズにこの手順を踏み、サイトやページの価値を把握できるのです。
SEO Pack様はパンくずリストの最大の効果は内部SEO効果であると述べております。ほかにもユーザービリティの向上や検索結果でのクリック率向上などの利点を述べておられます。
パンくずリストは、検索エンジンのクローラー巡回を手助けする役割もあります。
ここでは内部SEOとクローラー巡回を別の項目を立ち上げて述べておられます。どちらにも効果があるとのこと。
以上のように、『パンくずリスト』で検索し、上位表示したサイトで異口同音にSEO効果があると謳っていることが解ります。
また、Googleが「社内向けに作成した」とまで述べる資料の中でもSEO効果については明言しており、これは疑いようのない事実となりました。
はてなブログにパンくずリストを導入するまでの記録
まずお伝えしておきたいのですが、パンくずリストの導入はできるだけ早いほうがいい、ということです。というのも、僕は1000記事ものストックを積み上げたのちにこの作業を行ったため、大変煩雑に感じたのですね。「もっと早くからやっておけばよかった」心底、こう思います。
以下、時系列で手順を示します。
各記事の重複カテゴリ削除
Aという記事について考えた場合、〈ブログ〉と〈メンタル〉というカテゴリ名が付与されております。しかしこれでは、TOPページからそれぞれ並列のカテゴリに紐づけされ、クローラーが階層として読み取ってくれません。言い換えれば、親も子もない、烏合の衆のような塊にされていたのです。多いものでは4種類もタグが付いており、もう何が何だかわからない状態でした。
そこで、この記事を〈ブログ〉もしくは〈IT〉のどちらかに一本化させました。このあとに続く〈親・子〉設定のためには、親は複数も必要なし。つまりカテゴリをまずは1種類にする必要があったのです。
これが大変に煩雑で、およそ5時間の作業と相成りました。
各記事に〈子〉カテゴリを付与
はてなブログの場合ですと、親のカテゴリ名が例えば〈ブログ〉ですと、子の名前に〈SEO〉と付けたい場合は、便宜上〈ブログ-SEO〉と名付けねばならない。これは現在の仕様です。
先ほどの作業で一本化された記事達全てに子カテゴリを付与しました。具体的には親カテゴリ〈ブログ〉ですと
このようなカテゴライズとなりました。当サイトでは〈ブログ〉カテゴリが200記事を超えており、その仕分けも非常に手間がかかりましたが、終わってみるとすっきりしており、ひとしおの思いがあります。
はてなブログ設定でコードを挿入
ダッシュボード→デザイン→カスタマイズ→フッター
に該当コードを挿入
さらに
PC:ダッシュボード→デザイン→カスタマイズ→記事上及び記事下
スマホ:ダッシュボード→デザイン→スマートフォン→記事上及び記事下
に該当コードを挿入
デスクトップサイドバーなどのカテゴリ表示で〈子〉を表示させたくないときは、非表示にできるコードをリンク先サイト様が公開しています。該当コードと合わせてリンク先を確認してください。
僕は〈子〉カテゴリがおびただしい数になったので、非表示にしました。ここはお好みでどうぞ。
パンくずリスト導入後の改善イメージ図
改善前
改善後
自作の図です。これを見ると、改善前の混沌とした様子が目に見えて解ります。これではユーザーはおろかクローラーも構造を理解するのに手間取るわけです。やはり、階層構造の明確化は大事なのだろうな、ということが視覚的に理解できました。
SEO効果あり!
導入から10日間経過、「効果あり」判定!
他記事で使用した画像です。オレンジ色の「パンくずリスト導入」から先のアクセス動向をご覧ください。明らかに底上げされていますね。
前後一か月のデータでさらなる確信に至りたいという気持ちはありますが、現時点で「効果あり」と判定させていただきます。
パンくずリストの導入は早いほうが良いですよ、是非ともご検討ください!
内部リンク構築作業
※ここは大事なのでじっくり書きます。
関連記事はスクリプト自動挿入を使わない
すべての記事末に自動で「こんな記事も書いてます」的な自動スクリプトを挿入していたのですが、一律廃止。これにより、すべての記事に手動で内部リンクを設置する必要性が出てきました。
なぜ自動を廃止したかというと、記事内に手動で関連性のあるリンクを貼り付けることで、SEO効果は高まるという意見を見たからです。鵜呑みにする、とまではいきませんが、これについては概ね同意見です。記事ごとに精査して関連した記事を手動で挿入したほうが、利用者目線でのサイト作りとなり、有効に機能するのは自明と捉えました。
ただ、記事数が膨大なためリンクを生成する際に「関連記事ジェネレータ」というツールを使用してしまいました。作業効率は格段に上がりますが、自分で逐一考えて関連記事を挿入するよりも明らかに質は落ちてしまうため、半分を超えたあたりからは、しっかりと手動でチョイスして挿入する作業に移行しています。ツールで設置した記事は、再度、リンクを設置しなおす予定。
リンクはブログカードで設置→改め→テキストリンクで設置
ブログカードよりもテキストリンクのほうがクリック率が高いということを、検証の結果導き出した方がおり、現在はブロガー同士で認識を共有しているようです。このことを踏まえ、当初のブログカード使用方針を改めました。
クローラーがサイトを巡回する際に、ブログカードとテキストリンクでどちらが高い評価を与えるかどうか、というのは不明です。しかしながら、クリック率も高く、クローラー的に評価が変わらないと仮定するならば、幅を多くとってしまうブログカードを使用するメリットは明らかに小さい。
↑この記事末に関連リンクを設置した場合・・・
↓PCビュー
↓スマホビュー
こんな感じです。
これだと、ブログカードよりも確かにスッキリしていますね。
共通テンプレートのリンクは弱い
Googleは共通テンプレートをメインコンテンツと扱わないため、そういった内部リンクは価値が低いものと評価します。
こちらの記述を参考にしますと
記事ごと、ではなく共通設定として設置されるリンクは、どこから訪問者が訪れても表示されるため有効ではないかと考えられがちですが、これはメインコンテンツとみなされない。つまり、先ほど紹介したように手動で記事末に関連性の高い記事へリンクを設置したほうが効果的ということです。
内部リンクの数は気にしなくてもよい
1ページに設置するリンクの“妥当な数”はいくつなのか? | 海外SEO情報ブログ https://t.co/JSksdwN62p @suzukikさんから
— 羆 (@poji_higuma) 2016年8月23日
上限がいくらか、というのは考えなくてもよいということです。
では、多ければ多いほうが良いのかというとそんなことはなく、ユーザーが訪れた際に不必要なリンクが多数貼り付けてあるようなスパムにならなければ良い。つまりユーザービリティを考慮したページ構成を考えるなら、リンクの上限数にとらわれる必要はないということですね。
僕の場合、記事末に多くても5つの関連記事リンクを設置することに決めています。いくら人気の記事だからといって20や30を貼り付けてしまえば、訪問ユーザーを困らせる結果になりかねないですからね。
関連性の強いページへのリンクを貼る
内部リンクを貼る場合は、重要なぺージにリンクを集めたいからといって、コンテンツとは関係のないページへ貼ってもユーザーにとって有益なコンテンツとはなりません。
そのため、内部リンクは関連性のあるコンテンツへ貼り巡らせる必要があります。
これを見てから、ツールによるリンク自動生成を止めました。確かに省力化を図れますが、やはり自分で考えて記事を選ぶよりも明らかに質が落ちてしまうのですよね。
記事数が多いからどうしても面倒でツールに頼りがちですが、ここで手を抜かずにしっかりと1ページ1ページ作り込むことが、今後のサイト運営における強い基盤を確立するポイントなのかなとも考えています。
とはいえ、900記事をこえる過去記事にこの作業を施すわけですから、当然骨が折れる作業です。1日ですべての作業を終えようなどと考えると挫折してしまいます。日々、少しづつでも作業を進める必要があるでしょうね。
アンカーテキストを最適化させる
アンカーテキストとはそのページのキーワード(テーマ)となるため、検索クエリとなるようなキーワードを設置することが望ましいと言えます。
つまり「コチラ」や「詳細」など、テキストとして意味がわからないリンクにしないこと、リンク先の記事内容と祖語のない検索クエリとなるようなアンカーテキストにしましょう、ということですね。
この記事に内部リンクを設置するのであれば「SEOに有効な内部リンク」や「関連記事の手動設置作業のポイント」などとしても良いですし、記事タイトルが適切なものであれば、そのままアンカーリンクとしても良いですね。今回の記事タイトルならば、そのままでも十分に内容は伝わると思います。
僕は普段から記事タイトルの適正化を意識しているので、たいていの内部リンクはそのまま貼り付けできます。冗長になりそうな場合は、テキストを一部削ったリンクにすることもある。
以下駆け足で3項目
Fetch as Google
サーチコンソール→クロール→Fetch as Google→更新した記事URLの/entry/...以下を入力してPC・スマホの2パターン送信
これは毎回必須。
セルフブックマーク
自分の書いた記事にブックマークする!
セルクマの是非はこちらを参照。
Twitterで拡散
記事更新後に「Twitterに投稿」を選択せずに、セルフブックマークの際にTwitterを紐づけして送信するのです。
これ、どっちもやるとツイートが2重になって拡散が散りやすいと考えてます。時間差を作るなら話は別だけどね。
【後記】手間を惜しまない人が結果を出す
全てはモチベーションです。
今回、紹介した方法は誰にでも実践可能なものばかりで、難解なセクションは0。にもかかわらず、これらをすべからく実行しているユーザーが少数派であります。それはどうしてか?理由は本気じゃないからです。
本気でブログを成長させたい、収益を上げたいと考えている人は、こういった情報をしっかりと自分に落としこんで実践し、時間をかけてでも結果を出すのですね。これらを「面倒だ」とスルーし、結果がでずに平行線を辿ったり、止めていく人は、結局自分がそれを招いたのだと納得する必要があります。
要は「やる気」なんです。ここまで具体的に方法を示しているのです。あとはやるだけ。結果が出ない人は「やってないだけ」なんですよね。これを「やれない」と誤解するのは間違いです。ブログは万人が高みを目指せる舞台で、広く門戸を開いている。決して難しいものではありません。才能に多くを依拠するような不条理な世界ではないということを、知ってください。
手間が積み重なったもの、それが結果を出したブログです。
過去記事修正は確実に功を奏しつつあるけど、記事数が多すぎて血反吐。やっと11月まで終わった。はてなブロガーさんは今のうちに見出しタグ修正やメタディスクリプション設定、そして関連記事挿入など最低限の対策をしといた方が良いですよ。記事数が増えてからではキツい。
— 羆 (@poji_higuma) 2016年8月20日
なお、SEOに限らずはてなブログ運営1年目全般のノウハウを凝縮したこちらの記事も、合わせてご覧いただくと、さらに理解が深まります。