羆の人生記

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変化する人間は成長する

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持論なんですが、上手くいかない物事の原因を他人に求めがちな人は、成長率が著しく低くなるっつーことを今回は書きます。

例えるならば、ある仕事をAとBの二人でやっていて、失敗したとする。この失敗は客観的に見るとAにもBにも原因があるが、まあいいとこ、どっこいくらいの割合で、運の悪さも少なからずあった。

ここでAはこう考えた。「Bがあの時、こうしていれば、この仕事は成功したはずだった。つまり失敗の原因はBにあり、自分にはない。」

Bはこう考えた。「Aも自分も、至らぬ点は多々あって、この失敗は両方の責任だ。今後、失敗しないようにするには、どういう対策が考えられるだろうか。」

Aをあからさまに駄目に例えてしまったが、こういう発想をする人は、得てして次なる手を考えることに非常に疎くなる。なぜならば、失敗の原因は「他人」であり、自分でコントロールすることができないから。つまり、対策のとりようがない。少なくとも、Bと組んでいる以上は、また同じ失敗をするだろうということになり、では別の人間と組ませろ、となる。これがAの仕事の成功についての解。

だが、Bの発想だとどうか。またAと組んでも、前回の失敗をAの責任にしていないので、自分なりに解決策や事前対策を講じることができる。だから、仕事で誰と組むかについて潰しが効くとも言える。なので、集団の中でも重宝される傾向にある。

翻ってAはどうだろうか。なにか失敗をすれば、いつも他人の責任にする。こんな人は集団の鼻つまみ者、はれ物扱いとなる。これは、虐めでも差別でもなく、自分の思想や行動が種になっている。失敗すれば、いつもこちらを責めてくる人と、タッグを組みたい人は稀有。

変化できる人間というのは、成長する。失敗をしても、自分の考えを柔軟に変えることで、今後の事態に対処するための力を蓄積することができる。

だから僕は、いつも、後輩に対して、「何か起きた場合に、他人を責めがちな人は成長しない。失敗の原因を自分の中に見つけて、今後の改善に繋げられる人、変化する人こそが伸びる。だから、他人のせいにしないようにね。」と言う。後輩には成長してほしいからね。

この法則はもちろん自分にも降りかかってきて、自分のコントロール外のことで起きた事故(例えば部下の独断で失敗したことなど)について、やっぱりその一瞬は「やりやがったな」って腹も立つけれど、少し考えれば自分の管理不足が招いたことであるし、そのような独断で進めてしまう前に部下の特性を把握して、打てる手はあったのではないか?と考えるほうが、部下を詰問して、あまつさえ責任を押し付けるようなことよりもずっと健全で前向きだし、何よりも自分の成長につながるだろうなと考え、そっちに思考をほぼ瞬時に切り替えることが日常。

これを実践するのは、朝、会社に行くときにマインドセットしなきゃならん、アントニオ猪木氏の言葉を借りるなら「馬鹿になれ」である。プライドを捨てる必要がある。へんてこなプライドを持って出社すると、誰かが失敗した場合に、油断すると「何してくれてんだよ、この馬鹿」となる。声には出ずとも顔に出る。それは周囲も機敏に察知して、次第に自分への風当たりが強くなり、どんどんと仕事が進めずらくなる。

だから、出社前に自分を馬鹿にする「おまじない」をする。別に椅子から飛び降りてユートピア!と叫ぶ必要はない。心の中で「いらんプライドは全部捨てて仕事しよう」って考えれば、それだけで揉め事は格段に減る。

お互いの顔色を窺いながら、相互監視の目が強い閉鎖的な国に生まれた、小心者のしがないサラリーマンが見つけた、日々を生きやすくするためのライフハックを書きなぐってみた。