羆の人生記

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イケダハヤト『武器としての書く技術』を遠慮なく書評してみた

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イケダハヤトさんの『武器としての書く技術』を読み終えたので、今回はその感想を書きます。

まえがき

みんな、この本にどんなイメージがありますか?

わたしは「イケダハヤト流ブログでの成り上がり術」みたいなイメージを持って購入しました。

で、実際に中身を見てみたわけです。

そしたらね。

 

具体的にこうすれば成功できます!

 

そんな魔法の言葉は一切書いてない。

 

逆に

 

「ブログ『のみ』で飯を食っていくことは、これからの時代は厳しい」

 

なんて断じてます。

これを書いたのが2013年で、もうかれこれ2年は経っている。

つまり、今はさらに厳しいということになります。

 

けど、ちょっと安心したのです。

(少なくともこの本の中では)イケダハヤト氏が小手先の手法をちらつかせて、ヘタに夢を見させるようなことをしないってことが解ったので。

彼の人間性の一部分を知ることができたのも、この本を見て良かったと思える理由の一つです。

 

さて、大きなセクションごとに、遠慮なく感想を述べていきます。

イケダハヤト氏(以下イケハヤさん)の熱烈なファンにとっては、不快に感じる箇所もあるかもしれない。

許してくれとは言わないので、そこは読み飛ばしてください。

 

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第1章 文章が残念な人の10の特徴

章のタイトルがすでにブログタイトルっぽいのに笑った。

流石というか。

 

この章では本当に「残念」な文章がたくさん出てくる。

で、イケハヤさんがそれをズバズバっと添削しちゃいます。

 

なんちゅうか、国語の授業ではないんですよね。

この文法がどうこうとか、そういったお堅い話じゃなくて、本当にわかりやすく書いてくれてる。

そこまで高度な内容じゃないのだけど、まだ文章を書き始めて間もないような人は目からうろこな内容です。

 

ここを見てすべてを実践できたら初心者卒業かもしれない。

僕は、このセクションから学ぶことがたくさんありました。

 

第2章 凡人の文章を最強の文章に変える10の魔法

この章のタイトル、1章でもそうだったけどブログタイトルつけるときのお手本みたいなものだから、ここからも学ぶと良いです。

 

内容だけど、魔法というにはちと大げさ。

1章に毛を生やした感じ。

実践できれば、それなりの力になるテクニックが多数。

 

この中で「おー」と思ったのは、記事タイトルのつけかたと、文章にマジックワードを混ぜる、という部分。

 

これという無駄な箇所がないので、飛ばさず網羅しよう。

 

第3章 月40万字書き続けるぼくの12の秘密

 

この章に書かれている「15分で記事を書く」という部分についてですが、イケハヤさんに言わせて頂きたい。

この本を手に取った人のほとんどがそんなことできませんから。

勘弁してください。

この本全般で言えることだけど、イケハヤさんと同じ水準で語られてることは鵜呑みにしないようにしましょう。

 

1記事15分で書き上げるだとか

月に40万字書くだとか

1日10記事でも更新できるだとか・・・

 

こんなことは普通の人には無理です。

 

 

第3章を一言でまとめちゃいます。

 

 

「とにかく書け」以上!

 

 

※ちゃんと書籍で論理的に説明してくれてますのでご安心を。

 

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第4章 ここまで公開していいのか?書いて月50万円稼ぐ法

※ただしイケハヤさんに限る って、イケメンに限る並に強調してほしいものです。

あと「ここまで公開していいのか?」は、あきらかな誇張でしょう。

 

まぁ内容としてはアドセンス・アフリエイト・自社広告枠・ブロマガなどでの稼ぎ方についてザっとレクチャーしてくれているので、広告導入を考えている人には参考になります。

今後のマネタイズの展望についても触れられてて、そこも興味深い部分。

どの項目も深くは掘り下げられてないので、参考程度に。

 

わたしが一番参考になったと感じたのは「書くだけで食べていくのは、決してラクな道ではない」かな。

ブログだけで飯を食うのは無理だなこりゃ、と現実を突きつけてくれる良い部分です。

 

具体的には、「1万人以上が読む記事をすぐに書けること」「毎日1万字以上の文字を生産できること」が基本で求められるんだって。

1万字はいけそうだけど、1万人に見られる記事を即興ってのは無理だと感じる。

凄腕コラムニストかと...

 

第5章 書く技術はこんなに人生を豊かにする

ここではフツーに良いこと書いてあります。

この章だけでもこの本は読む価値あり。

 

書くことで人生は豊かになる。

本当にこの通りで、それを納得させてくれる表現がふんだんに著されてる。

素敵なセクションです。

一番のお気に入りは「自分を表現して『個人』をとりもどそう」かな。

現実社会で同調圧力にやられてるのだから、ネットの世界では言いたいことを言おう!

ってなことが書かれてます。ナイスです。

 

結語

この本を読むと、ブログ1本で飯を食うことを諦めさせてくれます。

 

これは皮肉ではなく、マジです。

 

文章力をつけたとしても、それ以外の事業で幅広く稼ぐには未来展望はあるが、ブログだけってのは夢を見過ぎですと。

イケハヤさんもおっしゃってます。

そういった現実を知るには良い書籍だったのではないかと思います。

お陰様で、わたしもすっかり目が覚めました。

 

文章を書くことや、テクニック、心構えや稼ぎ方など、浅く広く網羅しています。

ですので、十分に書籍代を支払う価値のある本です、ということははっきり申し上げます。

 

追記

イケハヤさん、ほんときな臭い話題に尽きない人ですけど、僕はブログ開始初期のうちにこの本を読んでよかったと本気で思ってます。

確かに彼のブログ運営手法には懐疑的な部分はあるけど炎上路線ではパイオニアな面もあってすべてを否定するには彼が打ち立てたものを考えると無理があるのかなとも思う。

それに、やっぱりこの本に書いてあることは大事なことなんです。

「書く」技術は武器になるんです。

別に彼のように文章を刃に変えて誰かを切りつけていいわけじゃありません、そうじゃなくてWEBで食っていくという一面をとらえてもやはり書く技術というのはそれだけで武器になり得るってことなんです。 

ブログを書き続けて1年が経過しました。

1日に1万文字を生産することは無理はありませんし、即興で1万人に見られる記事を書けと言われれば(手段を問わぬのなら)書くことができるようになりました。

これはひとえに「書く技術」を身につけたからに他なりません。

書いて書いて書きまくることで、書くことに慣れてそれを生業にできるまでの段階に引き上げることができたのです。

各々、イケハヤさんに少なからずのネガティブなバイアスは持っているかと存じますが、まぁ騙されたと思ってこの本を一瞥してみてはいかがでしょう。

きっと、得るものは少なからずあると思われます。

そして当のイケハヤさんへ。

これからも良い意味でインターネット界に話題を振りまいてほしいなと存じます。

ま、僕がサラリーマンブロガーを続けているうちは、どうも相容れることはなさそうですけどもね(笑)

 

「とにかく書け、話はそれからだ!」ブログ1年目は更新してなんぼ

僕も彼と同じような理論展開してました。

これでPV上げ続けた期間がありますからね。

とにかく手を止めると成長も止まる、それがブログの世界です。