羆の人生記

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「とりあえずやってみる」の素晴らしさと危険性【禁煙17日目】

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厚労省のサイトを何気なく眺めていて

まず皆さんが禁煙を開始するときに「今後一生禁煙しよう!」と思うことをやめましょう。
長期的な目標を最初から持つと、途中で疲れてしまいます。禁煙は失敗してもなんの損もありません。禁煙に失敗したからといってその瞬間に病気になったりする訳でもありません。元の喫煙者に戻るだけの話です。失敗を恐れず「とりあえずやってみる」という気持ちで気楽に実施しましょう。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-06-001.html

という記述を見るにあたり、これを全面的に肯定はなかなか難しいなーと思う今日この頃なのである。

 

というのはどういうことか?というと、「ライトに禁煙しよう、別に失敗したってまたやればいいねん」という気持ちで禁煙を続けていると、

 

マジで気軽な気持ちで禁煙失敗してしまうことが多い

 

のである。 これは経験則。具体的には、お酒の席で友人同僚がおいしそうに紫煙をくゆらせており、それに「ゴクリ」と喉を鳴らして引かれた自分の心に沸き立つ感情、それは「この一本を吸ったところで、いままで禁煙した期間は有益だし、別にまた次の瞬間から禁煙再開したらええやん」という心。これ、わかりますかね??

 

いやー、結構ね、いままで禁煙失敗した場面で、この心理状態はあったよ?むしろ、この考え方に後押しされて、喫煙を再開していることが多かったようにも思う。「ま、大丈夫だって。また、始めればいいじゃん。たばこ、美味しいよ。」的なね。

 

でも、これだと、やっぱどこかで禁煙失敗してしまうのである。どんなに禁煙期間を重ねてこようが、「ここまで禁煙したのだから、ここで吸っても問題はない」という理論のすり替えが起こってしまうのである。

 

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photo by https://pixabay.com/ja/

ここで吸ってしまうとどうなるのか、というと例えば今日でいえば禁煙16日の禁を破るわけで、また禁煙1日目の振出しに戻ってしまう。また、あの禁煙数日間の禁断症状に耐えねばならない。睡眠サイクルもぶち壊しである。

 

確かに、禁煙した数日、数時間、いや数秒でも有益だ。たばこを吸わなかった時間というのは、手放しに尊いものだ。しかし、断続し続けることを前提とした禁煙に、果たして真の意味でニコチンとの決別はあり得るのだろうか。いや、ないだろう。

 

これは酒にも当てはまる。晩酌はやめる、だが機会飲酒、いわゆる宴会飲酒は付き合いもあるしどうしようもないから、飲酒します!みたいな場合。これも、厳密にはしっかりとした断酒にはならない。家では晩酌を禁じていても、結局は定期に訪れる機会飲酒で酒への防波堤が決壊してしまう、というもの。

 

たとえるならば禁煙していても月に1回の「喫煙パーティ」のようなものがあって、それに参加しないと世間では冷たい目で見られる(特に田舎)などの行事があれば、禁煙していた人も月に1回の機会で禁煙を妨害されてしまうことになる。畢竟、たばこも酒も、理由はなんであれ止め続けなければ真の離脱はない、ということになるんだよね。

 

と、いうわけで、「たばこはいつ再開してもいい」というマインドで始めることは、時として失敗を招くんだよ、ということをこの記事では伝えさせてもらいました。

 

あわせて、厚生労働省の狙いは、禁煙のハードルを下げるということであり、誰しもが気軽に禁煙を始めてほしいんだよ、ということ。「とりあえずやってみる」の精神だね。こういう意思を公的機関がWEBサイトで公開しているんだよ、ということをお伝えしてこの記事を締めようかと思う。

 

以上。