羆の人生記

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真夜中のラブレターと理性と情

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職場で深夜まで根詰めてたら先輩が「そんなん真夜中のラブレターになって、翌朝に見返して赤面すっから無理すんなや」と。まぁ、そうね、ってことでその場は仕事を切り上げたんだけど、ずっとこの言葉が頭をグルグルしてる。

今回は「真夜中のラブレター」について。

真夜中のラブレターについて引用

深夜に異様にテンションが上がり、思っていることをすべて吐き出したくなる現象。

感情が高ぶった状態で書いた文章を翌朝、冷静になって見返すと、意味が通じなかったり、独りよがりになっていることの喩え。

現在では、ラブレター(紙)に限らずメールなどもそれに当てはまる。

真夜中のラブレターとは - はてなキーワード

深夜にラブレターを真剣に書いて、朝、持っていく前にそれを読み返すと、自分が書いたとは思えないほど感情丸出しの恥ずかしい文章であることに気づき、そのラブレターを出せなくなくなった、という経験をお持ちの方も多いのではないだろうか。 これを

「真夜中のラブレター現象」と呼んでいる。

「真夜中のラブレター現象」という失敗:けんじろう と コラボろう!:オルタナティブ・ブログ

人はなぜ深夜に盛り上がってしまうのか

昼間との対比説

これは日中はお仕事モードで真剣であり浮かれた気分にはならない反面、仕事あがりの夕刻から深夜にかけて精神が鎖から解き放たれて感情を解放しすぎてしまうこと。

学生さんも社会人も、だいたい日中は勉強または仕事をしるじゃないですか。だから、みんなでこの感覚は共有しやすいと思うの。

逆に夜にお仕事で昼に寝ているような昼夜逆転パターンだと、世間との解離があって色々と大変そう。

脳内物質説

脳科学的に云々とかよー知らんけど。脳内物質が昼と夜で放出され具合が違うから、夜中に人はおかしくなってしまうんじゃなかろうか。

個人的経験則でも、昼より夜のが、良くないことを考えがちな気がする。あとは情事に関しても昼より夜のが事が進んでしまうことが大半(良くも悪くも)。

夜の闇と戦うため説

毎晩、襲い来る夜の闇と戦うためには、平常心では分が悪い。となれば、やはり心のたがを外してこちらもビーストとなり、それらと対峙しなくてはなるまい。このような作用が働いて人は深夜に狂ってしまうのではなかろうか。

人は孤独だ。だが、普段は誰かと戯れることでそれを紛らわしている。しかし、闇はそんな幻想をぶち壊してくれる。容赦なく。

月の影響説

夜の空に浮かぶお月様。海に満ち引きをもたらすのと同様に、我ら人間の心にも波を立てている可能性がある。

満月の夜に狼と化す西洋のあやかし、狼男。あれが深夜に狂う人間のオマージュと見ても間違いとは言い切れない。 

寝る前は暇説

認めたくないが、これ、現実なのよね。独身はわかるでしょ、夜って結構暇なのよね。寝るまでのロスタイム的な感覚。いや、そうじゃない人もいっぱいいるんだろうけどさぁ。

こうやって夜に盛り上がって、支離滅裂なこと書きたくなるのは暇だからでは。

酒を飲んでいる説

昼間っから飲む人は別にして、おおかた日没前後に飲酒し始めるのが世の流れ。で、結果的に狂う。真夜中のラブレター以前に、酒は人を狂わせるので、それと混同している可能性も否定できません。

副交感神経優位説

なぜ夜にラブレターを書くと恥ずかしい失敗をしてしまうのだろうか。それは、副交感神経がはたらく夜は、理性よりも情動が優先されるので、ついつい恥ずかしいことを書いてしまう危険性が高いのだ。

夜に書くラブレター、恥ずかしくなるのはなぜ? - 新刊JP

もっともらしいのがキター。

これは先ほどの「脳内物質説」を補完...というかほぼ説明してくれている形。

真夜中のラブレターに想いを乗せてみよう

冷静なやり取りのような石橋を叩いて渡ることに、隠している本音は首を縦には振ってくれない場合が多い。僕は日頃は冷静に判断して人と接したり問いかけへの返答をしていますが、本音はいつも奥底に眠っています。理想は話していることと本音のずれが少ないことですが、本音と建て前がここまで根深く浸透している社会ではその実現は難しいでしょう。

 

であればいったいどこで本音を語れば良いのか。それって、やっぱり深夜の勢いを借りないと難しいんじゃないかなー。

 

あ、べつに炎上を良しとしたり、争いを助長する意図はないですよ。いくら盛り上がっているとはいえ、TPOを考えて相手のことを思いやって発言や行動をしないと、その結果大火傷をしてしまっても擁護が難しいです。

 

そうじゃなくって、日頃ため込んでいるような本音を、もし深夜の勢いで話せる場所があるのだとしたら、それは大いに「真夜中のラブレター」として書きなぐってみようじゃありませんか、ってことです。逆にこの勢いを借りれば、昼間のテンションでは生み出せないような熱量を帯びたものを作り出すことができるかもしれない!

 

でも・・・

 

大事な話は夜にしない方が良いですね。

 

告白はまぁ勢い借りるのもアリでしょうけど、仕事のこととか、夫婦の話し合いとか。こういうのは「平常」な昼間にやったほうが吉です。

 

真夜中のラブレターは「独りよがり」にブーストをかけるためにやるものですから、相手がいる大事には不向きなんですよ。

 

深夜の異様なテンションで好きな子にメール。日頃我慢している上司にぶちかます。夫婦喧嘩などなど。結果として、惨事を招いてしまう。 

 

だから、良い方向へ物事を進めたいのであれば、平常な昼間にアクションを起こすべき。告白にしても上司への進言にしても夫婦の話し合いにしても。

 

 

昼間は交感神経が活発で理性優位

深夜は副交感神経が活発で情動優位

 

この影響が深夜のラブレター効果を決定づけていると仮定すると、理性的に物事を進めたい時は昼間に、情動に流されたい時は深夜に・・・って感じ?

 

ん、なんだ、情動に流されたい時って(笑)

 

胸に手を当てて考えてみよう。

あるわー