※この記事は当初、タイトルが「見られる記事と見せる記事の違い」的なものでした。が、情勢が変わったことにより、現在の記事タイトルに修正して、記事末に加筆しました。
ブログを書いて公開する理由は、誰かに見てほしいから。
プライベートなら公開する範囲を絞ればいい。
誰にも見られたくないなら大学ノートでもいい。
多くの人に見られたいのか?
ファンに見せたいのか?
それとも自己満足?
記事を作る前にこれを意識すれば、結果に悩まされることも減るでしょう。
- 「見られる記事」と「見せる記事」
- 具体例「旭川市」
- 加工しても見られる記事にならないワードは多数ある
- 「見られる記事」と「見せる記事」のバランス
- 検索意識ならレスポンスが気にならない
- 好きに書けばいい(あとがき)
- 2016年11月22日追記
- Googleだけ意識しても駄目?
「見られる記事」と「見せる記事」
ちょっと不思議な言い回しですけど、これが意外としっくりくるのですよね。
この二つを分けて考えてみましょう。
見られる記事
ずばり、検索エンジンを意識したものです。
「どのワードで、月にどれくらいの検索者がいるのか?」ということを事前に調査し、検索エンジンから流入を狙った記事作りがこれに該当します。
例えば、「A」というワードで検索をかけた場合「B」という一定の検索ボリュームがある付属ワードがあったとします。
そこでGoogle「A B」と検索し、上位5サイト程度を見てユーザーが何を知りたいのかをリサーチし、それを満足させる記事を書く。
記事タイトルは「AにおけるBについての10STEP」というような、ワードを意識したタイトリングになるでしょう。
これが「見られる記事」の作り方の例ですね。
見せる記事
定期購読者など固定ファンをターゲットにしています。
ここはちょっと説明しにくいのですが、要するに「あなた」という個性を出して読者に自分の人間性を知ってもらう記事です。横文字を使うのであれば「セルフブランディング」とでも言いましょうか。
キーワードプランナーを全く使わない、という縛りはありませんが、「需要がどれくらいあるか?」で記事作成を行うことはありません。どちらかといえば「自分の好きなように書く」スタイルになるでしょうね。
例えば、「A」という事柄について書きたくなったとします。
あなたは「A」について主観的な感想や自分の中での推したい情報を気ままに記事に書きます。
それは肩肘の張った調査内容を羅列するわけでなく、あなたの個性を前面に出した、思いのたけを綴ったコンテンツとなることでしょう。
記事タイトルは「僕がお勧めするAはこんなところが最高なんだぜ!」といった感情で訴えかけるものも良し、奇をてらったものも良し。タイリングも自由なのです。
これが「見せる記事」の作り方。
具体例「旭川市」
この記事を具体例として説明します。
旭川について「見せる記事」
これは僕の出身地である「北海道旭川市」をテーマにした記事です。お察しのとおり、これは「見せる記事」つまり検索エンジンをほとんど意識していません。キーワードプランナー未使用です。この記事でどれくらいのPVが見込めるか、全くの未知数。
それでも自分で撮影した画像などを盛り込み、大好きな故郷を定期購読者に知ってほしい、そんな思いから綴ったエントリと言えます。
市の概要やイベント、企業の情報は引用元として示していますが、それは他の競合に勝つための施策ではなく、ソースは示しておかないと記事どころかサイトの信頼性まで落としてしまうので、SEO的にも最低限の措置といえます。
では「見られる記事」を作るならどうする?
キーワードプランナー「旭川市」で検索
月間で約5万の検索ボリュームがありますね。
ここからさらに付属ワードをボリュームの大きい順位にソートをかけてやると
- (単独)旭川市 18100 77円
- 旭川市 天気 5400 222円
- 北海道旭川市 1300 122円
- 旭川の天気 880 -
- 旭川市図書館 880 -
- 旭川市求人 880 145円
このような結果になります。右側の数字は推奨入札単価。
僕が記事を作る場合、検索数が2000~6000で入札単価が100円のラインを超えたあたりのワードを盛り込んで記事を作りますので、ここでは「旭川市 天気」「北海道旭川市」あたりが該当ワードになるでしょう(後者は検索ボリュームがやや少なめですが・・・)
しかし、「旭川市 天気」では競合がyahoo!天気だとか日本気象協会だとか、そういった情報の発信元や強力なドメインであり、はっきりいって勝負できません。「北海道旭川市」にしてもそうですね。つまり
ワード「旭川市」ではそもそも「見られる記事」を作るのは難しい
ということになります。身も蓋もない結果で申し訳ないのですが。
このワードで結果を出したいのなら、旭川市の専門ブログを立ち上げて、同市の情報をひたすら更新し、誰に聞いても「あぁ、旭川ならあのサイト見れば大体わかる」これくらいの情報量を有しなければ勝負できないということです。
※「旭山動物園」で検索したら月間平均10万のアクセスがありましたが、「旭川」はセットで検索されていないようですね(笑)もろに市内にあるのになぁ。
加工しても見られる記事にならないワードは多数ある
前出「旭川市」が良い例です。これはどんなに頑張ってもこのワードを起点にして「検索エンジンから多数の来客を呼ぶ」ことは不可能だったということ。これがわかるだけでもずいぶん気持ちが楽ではありませんか?
闇雲に情報を詰め込んで検索エンジンからの集客を根拠もなく当て込んで辟易するよりも、そうじゃなくて始めから自分(個性)を前面に出して書いて良い記事だったということなのですよ。
これらのことからも「事前のワードリサーチ」がいかに重要かということが理解していただけたかと思います。
「見られる記事」と「見せる記事」のバランス
個人的にですが、「見せる記事」の方がずっと楽ですよ。だって、自分の好きなように書きなぐって「公開する」ボタンをポチっと押せるわけですからね。去年の暮れ(H27末)まではずっとそうやって書き続けてきました。ワードのリサーチなどせずに、好きなように雑記を書く形式ですね。
「あわよくば検索に引っかからんかな?」なんて漠然と考えていましたけど、これは甘ちゃんでした(笑)こんなことをしたって検索からPVが増えるわけがない。見えない敵を相手に、ひたすら自分の刀を振り回していたのですからね。
どうやれば斬る(PVを増やす)ことができるか?それは相手の正体をつかむこと、つまりは月間でどれくらいの検索数があるかを知ること。それを実現可能にするのがキーワードプランナーなのですよ。
ですが、「見られる記事」ばかり書いているとストレスが溜まる。そりゃそうでしょうね、今まで健やかに雑記を書きなぐっていたブロガーが一転して情報精査した検索エンジン意識コンテンツ制作に転換したのですから。正直、この2週間はくたびれましたよ(;´Д`)
そこで考えたのです。記事を書く前に「これは見られたいの?見せたいの?」そう考えることでずいぶんと楽になのではないか、と。始めから心構えを作っておけば、変に疲れることもないってことですよ。
自分の記事作成における継続しやすい比率を知りましょう。
専門系のブロガーであれば
見られる記事:見せる記事=9:1
になるかもしれません。
超雑記ブロガーを地で行く方なら
見られる記事:見せる記事=1:9
になるかもしれませんね。
肝心なのは自分にとって心地よいバランスを探すことですよ。そのためには、今一度自分の目的をはっきりさせておくと良いでしょう。
PVが欲しいのか、好きに書きたいのか、それともその中間なのか。
僕は中間よりもややPV稼ぎたい寄りですので、見られる記事:見せる記事=6:4くらいを目安に書いていければなぁと考えています。現実は3:7の雑記系になっちゃってますが(笑)頑張ります。
検索意識ならレスポンスが気にならない
はてなブロガーは特にあるあるですが、「ブックマーク数などレスポンスを気にする病」というものを、ブログ開設初期には発症しやすい。
「一生懸命書いた記事だから、きっとたくさんのブクマが付くだろうな」なんてワクテカしながらPCに張り付いてブックマークが付くのを待ち続ける。これは正直、不毛ですね(笑)
かつては僕もそうだったのですよ。期待過剰になって、勝手にへこんで。これは誰しも通る道なのです。
ですが、検索を意識した記事を作った場合、公開直後のレスポンスなんて気になりますか?あなたのターゲットは検索エンジンからの流入なのですよね?きっと気にならないはずです。へたすりゃ、その記事の効果判定なんて数日後でもいいくらい。
レスポンスが気になって右往左往するブロガーは、誰に見せたいかを明確にしていないケースが多いのです。
心当たりはありませんか?
好きに書けばいい(あとがき)
最後に開き直って、ちゃぶ台をひっくり返すようなことを言わせていただくと
好きに書けばいいのですよ。
誰にどうしろあーしろと言われる筋合いなどないのです。
肩肘張って検索エンジンの方ばかり見つめ、結果的に疲弊してブログを引退する。それはとても残念なことです。
そんなことになるくらいならば好きに書きましょう。背伸びはいけない。無理にゴールを設定する必要もありませんよ。
ブログは人生を助けます。心のデトックス効果もあります。これで病むにはあまりにももったいない、素晴らしい場なのです。
この記事がターゲットにしているのは、専門ブログと雑記ブログの狭間で揺れる彷徨ブロガーです。こうして理論的に形を浮きぼらせておけば、見えない不安に苦しむこともなくなると考えたのですよね。
僕がそうだったのです。記事を書く前に、変な期待をそれに押し付けてしまう。そしてレスポンスが薄くて気持ちが沈む。それがたまらなく嫌だったから、ある程度は記事を書く前に割り切っておきたかった。それで今回のような考察に至ったのです。
本当に楽になりましたよ。要するに見せたい相手を意識すればいいだけのことだったのです。何も難しいことはありませんでした。
これを見ているあなたへ。
その記事は誰に対して書いた記事ですか?
検索エンジン?
定期購読者?
それとも自分を満足させるため?
今一度、ご自問なさってみてはいかがでしょうか。
以上です。
2016年11月22日追記
今見返しても、良い記事をかいてるなと感じます。自画自賛。
惜しむらくは「キーワードプランナー」を軸に語っていることですね。このツールは現在、広告出稿枠を設けなければ利用できないなど制限がかかってしまったのです(;^ω^)
色々と調査する術はあるので、これらを駆使して需要を探りましょう。
とりあえず・・・この記事に書いてあることはすべてのブロガーにとって得るものがあったと存じます。見られたいのなら調査は必須、見せるのならば情熱的に。これを基本に据えて更新、がんばりましょう!
Googleだけ意識しても駄目?
2017年4月23日追記
久々にこの記事を見に来ましたが、過去1か月で3PVしか生んでませんでした。それなりにためになる内容だと思ってたのですが、自己満足だったようですね。というわけで記事タイトルを大幅に変更して、現在の情勢を踏まえて今後ブロガーが進むべき道を示しましょう。それは・・・
ブランディングが必要である!
Googleは2017年の2/3に鬼退治アップデート、3月にはフレッドアップデートなるものを実行しました。これによりキュレーションメディアはもとより、広告を多数掲示しているサイトなどを圏外に飛ばしてしまったのです。すべてのサイトではありませんが、僕が知っている限りはかなりの数です。
随分と稼いでいるアフィリエイターも、収益が1/2以下に落ち込んだケースを公表していました。収益が一気に消し飛んだサイトもあります。これらはどういうことを示唆しているのか?それはアフィリエイトがGoogle依存だけでは不安定になっている、ということでしょう。
素人目ですが、感じますよ。で、こういう雰囲気を察したのか、多くのアフィリエイターや専門家が、方向づけを変え始めている。いままで馬鹿みたいにSEOSEO言ってたのに、急に「個人のブランド力」だとか「サイトの人気」とか言い始めた。おや、これはいったい、どういうこと?
ま、そういうことですよ。Googleは気まぐれでソッポを向くけど、ファンは裏切らないってことでしょ。個人力を高めてブランディングしていくことで、いざGoogleに見限られてもプラットフォーム変えて、今まで蓄えたファン力を行使してリスクヘッジにしようって考えでしょうねー。
SEOじゃ食いいっぱぐれるから、これからはファンを大事にしていこうってか。うーん、なんか君たち、順序逆なんじゃないの?って思うね(笑)まぁ、生活かかってるから必死なんだろうけど、ファンありきの僕としては、SEOまみれで稼ぎまくってた人らが「個人力があーだこーだ」いってるのはちょっと情けない印象受けちゃいます。
ともあれ!これからはSEOを極めしものがアフィリエイトを制すとは言い難い情勢になってまいりました。どれだけ検索エンジンを欺いても、Googleの機嫌一つでサイトが吹っ飛んじゃう時代です。怖い怖い。だから、ファンを大事にして、そこを収益源にできるようなブランディングも今後は重要になってくるのでしょうねぇというお話です。
以上、追記終わりっ!
しばらくして、まだ見られないようなら、記事消します。