今回は、僕が実践してきた「人間関係で悩まないためのTIPS」を紹介します。今年の人間関係を総括する意味もあります。
感謝する
月並みですけど「ありがとう」の精神を基本的に持っていることが大事ですね。
人間関係に悩む人は「ありがとう」って1日の最初に唱えてみて - ポジ熊の人生記
こちらでも紹介していますけど、朝起きて「ありがとう」と口に出すだけでも脳が感謝する要因を無意識のうちに探すらしくて、人に感謝しやすくなります。
毎日唱えなくても良いのでしょうけど、変な摩擦でぶつかり合ってしまう場合に感謝成分が足りてないことが多いんですよ。「あ、俺、感謝の気持ちを忘れてるな」的なね。こういう時はありがとうの魔法を詠唱すると良いかもしれません。
「してあげてる」を「させてもらってる」へ
「してあげてる」って考えると、間違いやすいですね。感謝逸脱コースまっしぐら。そうじゃなくて「させてもらってる」の精神、これが超重要なんじゃないかなぁ。変にへりくだる必要はないのですが、ここらへんの匙加減が難しいところです。僕は普段は誰かに何かをするときは「してあげてる」はご法度にしてます。絶対に痛い目を見るので。
基本的に人間ての生かされてるんですよ。誰かの何かで構成されているわけで、自分一人で成し得たことなど何一つないんです。ここらへんを基準にすれば謙虚でありながらも強い芯を持って人間関係を構築していけるはず。
あ、「された」も「してもらった」に変換できますので、ここらへんもぬかりなくね。
プライドを捨てる
馬鹿になれ!邪魔なプライドなんて捨てちゃえばいいんだよ! - ポジ熊の人生記
ここにも暑苦しく書いたのですが、プライドはほんと捨てたほうが良いですね。これは卑屈になるという意味じゃなくて、誰かに何かを指摘されたときに顔真っ赤にして言い訳したり応酬したりすることを止めるってことです。プライドを捨てると、指摘されやすい人間になってその分伸びしろが増えますよ。
コツは朝に「生きてるだけでハッピーだ!」とマインドセットをかけることですね。
これを実践するためにおすすめの曲はずばり『YATTA!』です。凄く前向きな曲だし、自分の虚栄心や見栄、プライドを完膚なきまでに打ち砕いてくれる名曲であります。 僕は会社に行く朝は必ずこの曲を聴いています、そして「ああ、生きてるだけで十分じゃない、何を僕は意地になっているのだろう」とあっけらかんとした気持ちになれます。
聞き役に回る
とにかく聞いてください。職場の人に、最近のこと、なんでもいいので聞いてみるのです。趣味を持っているのだったら趣味のこと。例えば「最近、釣り行ってますか?」など。それに対して「最近は行けてないんだよねー」と返答があれば「お忙しいのですか?」など、そこから掘り下げていくことがポイントですね。または家族のこと、例えば「娘さんは元気ですか?最近はどんなことにハマってるのです?」などですね。家族のことを聞かれて嫌な気持ちになる人は(事情がある場合を除けば)嬉しいものです。
とにかく聞くんですね。そうするとどうなるか、話を聴いてもらった人は自分の味方になるんですよ、面白いくらいに味方になる。コミュニケーションをとる上でも柔らかくなり、風当たりが弱まります。人間ってのは基本的に自分の話を聞いてほしい生き物ですから、その特性を利用するのですね。
慣れないうちは「ちくしょー、俺のことも話したいぜ!」って考えちゃうかもしれませんけど、聞き役に回ることの効果を体験すれば、基本的に聞くスタンスが確立されるはずです。
否定しない
相手が何かを言うと必ず「いや」で始めてしまう人いますけど、これすっごい損してるんですよね。人間は自分の言ったことに対して否定から入られると相手を敵と認識してそれ以降は姿勢を硬化させてしまう。だから相手が何を言っても最初はまず「ふむふむ」と聞いておくべきです。で、内容をしっかりと理解してから「僕はこう考えます」と自分の意見を述べると、変な摩擦を起こさないで済む。
肯定とはまた違うんですよね、人間関係って難しくて、相手が言うことを「まさにその通り!」ってイエスマンのように肯定し続けても考えのない奴だと思われて重用されない傾向があります。が、否定するといらない衝突を引き起こす。ならばどうすればいいかというと、先ほども述べた通りまずは話を聞いて述べたい場合は自分の意見を述べれば良いのです。僕の場合は十中八九は何も言わずに飲み込みますけど(笑)
褒める
べたべた褒めちぎっては逆に馬鹿にされたような印象を与えてしまうので、さりげなく褒めることですね。こうすることで相手は気持ちが良くなって姿勢を軟化させます。
アドラー曰く「褒めてはいけない」とのことですが、僕が社会の処世術として外せないTIPS、それは「褒めること」だったんですよ。確かに褒めることは相手と自分との間に序列を作る行為にほかならないかもしれませんが、潤滑剤としてこれほど便利なものはありませんからね。活用してます。
相手によって褒め方を変える必要があります。人によっては褒められること自体が嫌、という場合も時折ありますので。個別にアセスメントして対象の特性をしっかりと把握してください。
利他的な行動をとる
自分本位ではなく、他者本意の言動を心がけます。共感力を最大限に発揮させよう、とも言い換えられますね。「この状況だと、相手はとても辛いだろうから、陰ながら支えよう」だとか、ねぎらいの言葉をさりげなくかけるだとか。そういう思いやりの精神を持つことですね。
「俺が俺が」って考えると、いつのまにか孤立することになります。自分本位な人間などは、誰も好いてはくれませんから。
「人間関係がどうも上手くいかない」って時は
ここまで羅列してきたことの何かが欠落している可能性があります。そういう場合はいちど、静かな場所で自分に問いかけてみると良いですね。「感謝を忘れてない?」「変なプライド、持ってない?」「自分本位になってない?」などなど。このように自省することでその日のうちにマインドを切り替えて人間関係を良い方向に導ける可能性が出てきます。上手くいかないからといって、力でねじ伏せたり意固地になってしまうと、事態はどんどん悪い方向へ進むでしょう。そうなるまえに頭を冷やして自省ですよ。
ガキの頃はここまで大人になりきれなかったので、人間関係がこじれたら、もういくところまでいってましたね。絶交レベルの決別を何度もしました。その時は「僕は悪くない!」って頭カチンカチンになったものですけど、今はもう社会人ですからね。相手とはこれからも仕事をすることになるんです、そう考えるとへたに拗らせるよりも自分の考え方を切り替えたほうが良いに決まってます。
見方によっては「牙がなくなった」「丸くなった」ともとれますし、サラリーマンを無難に続けていくとこのようになるのかもしれません、しかし僕にとっては誰かの嫌な顔を見たりネガティブな感情に当てられるのは耐え難い苦痛なんですよ。多少は自分が苦労しても、それで多くの人が笑顔で過ごせるのなら、絶対にその方が良い。こういう気持ちでこの2016年は過ごしてきました。
何度か雲行きが怪しく(変なプライドを持って意固地になるなど)なったこともありましたが、基本的にここで述べたことを実践したおかげか大きな衝突は起きませんでした。哀しい顔よりも笑顔の方を多く見れた、という意味ではやり切った感があります。かつては顔色を伺っておもねる自分がどうも好きになれませんでしたが、これが本質なんだろうと受け入れてからはとても生きやすくなったと感じます。
ここで紹介したTIPSは万人が実践できるものではないかもしれませんが、人間関係に悩んでいる人に何らかの気づきになればと考え、書きました。