今回は雛祭りの人形について、図を交えて勉強してみましょう。
概要等
概要
女子の健やかな成長を祈る節句の年中行事
時期
- 過去:旧暦(太陰太陽暦)現在の4月頃
- 現在:新暦(グレゴリオ暦)3月3日
- 一部:4月3日(寒冷地など)
歴史
- 判然としていない(説は複数存在)
- 平安時代の京都に記録が現存
- 江戸時代に人形遊びと節句の儀式が結びいて人形が飾られる
以上、おおまかな概要です。
参照元はこちら。詳細を知りたい人はリンク先で。
図解・雛人形
名称や意味 お雛様の配置など
内裏雛(だいりびな)
王(男雛・女雛)ともいう。それぞれが天皇と皇后をあらわしている。天皇にのみ冠することが許される立纓(りゅうえい)の冠をかぶっている雛が多い。
三人官女(さんにんかんじょ)
宮中に仕える女官。内一人がお歯黒で眉がない。これは既婚者を意味している。
五人囃子(ごにんばやし)
お囃子(能)を奏でる5人の楽人。向かって右から謡い(うたい)・笛(ふえ)・小鼓(こづつみ)・大鼓(おおづつみ)・太鼓(たいこ)。これは右から楽器が小さい順に並んでいる。
「五人雅楽」の場合があり、その場合は向かって右から羯鼓(かっこ)・火焔太鼓・笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・横笛。
随身(ずいじん)
通称、右大臣(向かって左、若者)と左大臣(向かって右、年輩者)。
いずれも武官の姿、正しくは近衛中将または中将。
仕丁(しちょう)または衛士(えじ)
従者をあらわす。通常は3人1組。日傘をかざすお供役、殿の履き物を預かる役、雨除けに笠を台に乗せてつかう役で任務を分担。
向かって右から立笠(たてがざ)・沓台(くつだい)・台笠(だいがさ)。怒り・泣き・笑いの表情より三人上戸(さんにんじょうご)との別称もあり。月代(さかやき、まげのようなもの)を剃っていることが多い。
メーカーにより追加される人形の一例
- 七人雅楽(五人雅楽に2人追加)
- 三歌人(柿本人麻呂・小野小町・菅原道真
- 能の鶴亀
- 稚児2人
- 三賢女(紫式部・清少納言・小野小町)
その他(配置などTIPS)
- 三人官女以下その他大勢の重臣人形=供揃い
- 現代日本では男雛を向かって左に配置する家庭多し
- 結婚式の新郎新婦もそれに倣っている
- 人形の配置は地域差あり