当サイトのpojihiguma.comドメインが誕生から半年を迎えるにあたり、オールドドメインについて考えてみます。
※オールドドメインとは
インターネットに誕生して、使用歴を経たドメインのことを指します。(管理人)
ドメイン年齢についての所感
この項は、ドメイン年齢について調査せずにこの時点での所感を述べます。
以前までは単純に「運用期間が長いほど評価が高い」と考えていましたが、最近では積算された被リンクが積もり積もって結果的に評価が上がるという認識を持っています。
新規でなく実績のあるドメイン(オールドドメイン)を販売している業者が謳うのもここです。「これだけの被リンクを獲得しているのでランク5です」など。
高い金を支払ってオールドドメインを購入するまでもなく、ブログを楽しみつつ被リンクを積み重ね、悪質と判定されないようなSEO対策を実施してコンテンツを作っていくのが王道ということは認識しています。
が、最初からドメインの実績がある状態でサイトをスタートすることができるというのは、正直興味がありますね。実績を積み上げる時間を短縮できるわけですから。しかし...
昔は質の悪いリンクを量産し、サイトの評価を上げる手法が有効だったらしいですが、現在はGoogleに看破され、低質サイト判定によるペナルティを受けてしまうそうです。なので自演リンクを貼るにしてもサイト内容を充実させたり、IPアドレスを分散させるなどの方法をとらねばならないそうで。
ここまでのリスクを負ってまでドメインを購入する必要があるのかが疑問です。
しかしながら、このようなオールドドメインを高値で販売し、それが売れているということは事実です。需要があるからこそ供給があり、商売が成り立っているのでしょう。当然、メリットもあるに違いありません。
オールドドメイン販売業者と値段
ふむふむ、価格はピンからキリまであるようですね。パッと見た感じ、ドメイン年齢が単純に長いからといって値段が上がるようなものではないみたい。備考欄にはどのようなサイトから被リンクを得たかの実績が、アイコン付きで表示されています。
これなんかは、ドメインエイジが12年6か月、にも関わらず値段は7670円と手ごろ。ということは、そぞろなサイト運営ではなく、しっかり育てていなければドメインの価値は上がらないということでしょうか。自分のドメインがどれほどの価値を持つのか、気になります。
ところで、見慣れないステータスが並ぶ中、先頭に「RR」という指数が表示されているのが気になりました。これはいったい、何でしょうか?
同サイトの解説を見てみると
ページランクの代替指標、「ラッコランク」(独自指標)をご用意しておりますので、ドメイン選定の際にお役立てください。
過去にGoogleが示していたページランクというのは現在廃止されており、かわりに業者独自のランク付けをしているようです。独自ってどんなもん?なんてチェックしてみたところ
計算上の決め事
・値はリンク元のPS/OBL/リンク掲載位置を元に計算される。
・同一IP(CLASS-C)からのリンクは最も強い1リンクだけ評価に加える。
・DoFollowリンクのみ評価する。(noindexページ、nofollowリンク除外)
・リンク元ドメインがIndex削除されている場合は評価しない。
・政府・教育機関からのリンクは通常より高く評価する。
・リンク元上位200件のデータを元に計算する。
・超過する場合は超過分を平均値を元に加算する。ただし、100件ごとに加算値は15%減算するものとする。
あら、意外としっかりした査定...に見えます。あくまでも素人目に、ですが。政府・教育機関からのリンクを高評価する、という部分に瞠目しました。
さて、高価なオールドドメインというのは、どれくらいの価格なのでしょう。全ドメインについて高額な順にソートしてみました。
最高価格は354570円。RRが高ければ正比例して価格が決まるというわけでもないらしいです。一番高いドメインの内容を見てみると
バックリンク元のページスコアがずらりと並んでいます。スコアが6や7のものも散見され、ここらへんが評価を押し上げているポイントなのかもしれません。このドメインは信頼性の高いサイトからリンクを受けているということでしょう。
Waybackに最初に記録されたドメインの年齢は13年11か月と非常に長いものですが、Whoisドメインはわずか1年。ということは、その間に空白の期間があって再取得したということ。
これが査定にどう影響しているのかは不明ですが、もし13年11か月、空白なくサイトを運営し続ければ、もっと評価は上がったのかもしれません。
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とりあえず、ざっとオールドドメインの価格について見てみました。
正直な感想は「それなり」
最高値の354570円は当サイトの現在までの収益を積算しても倍以上ですが、本格的に運営を開始するにあたって価格通りのSEO効果があれば、ふんだくられたという認識は抱かないでしょう。
価格通りのSEO効果があれば、ですが。
成果を約束するものではない
近年、検索エンジンは外的評価を意図的に引き上げるブラックハットのSEO手法に対し、 様々なアルゴリズムで急速に対策を進めています。
道具は使いようですが、安易に中古ドメインを使うだけで攻略できるような状況では無くなりつつあります。
中古ドメインを使えば必ず上位表示できる、他のSEOを行わなくてもよい。 といった事はございませんので、あくまでも新規ドメインよりも外的要因で優位である可能性が高いという認識に留めて下さいます様お願いいたします。
サイトではこのように注意を促しています。オールドドメインは上位表示を約束しない、あくまでも優位である可能性があるという認識に留めよ、と。これはどの商品においても見られる紋切型の注意事項に見えます。
高価なものについては、決して小さな出費ではありません。SEO効果に期待を大きく寄せて購入してしまう方もいらっしゃるのでは。支払った対価を考えるとその気持ちはわからなくもないのですが、完全に約束された優位性を獲得するには至らないと。
さらに、このようなことも述べています。
現時点で、過去の評価を引き継ぐ中古ドメインはSEOに置いて有利とされておりますが、 今後この状況が変化する可能性もあります。
Googleでは2007年頃より所有者の変更があったドメインは過去のバックリンク情報等の評価をリセットすると公言しています。
しかしながら、中古ドメインで作成したサイトが作成直後より上位表示するといった状態など、 評価を引き継いでいるとしか思えない状況が確認されており、 評価のリセットは行われていない・もしくは全てのドメインに適応されているわけではない物と思われます。
この現状が今後も続く保証は一切できません事をご了承願います。
「所有者の変更により、バックリンク情報等の評価をリセットする」と、然るべきところが公言しているようです。
これがもし忠実に実行されれば、オールドドメイン販売業者の殆どが商売にならない、ということになりますよね。ドメインを販売するということは、すなわち所有者を変更することになるのですから。
曖昧な表現ですが、現在はまだこの施策が実施されていないようで、過去の評価を引き継いでいるようです。何とも不安定な状況。
高い金を出して有利なドメインで始めたにも関わらず、ある日突然、サイトの評価が見直されて一気に下落するとか地獄絵図です。
さらにさらに
中古ドメイン最大の資産であるバックリンクですが、 これらの外的要因はリンク掲載元のサイトオーナーの判断により削除される可能性があります。
継続して残り続ける可能性も十分ありますが、基本的に時間が経過するごとに徐々に減少していきます。
バックリンク減少=Googleページランクの減少となります。 ページランクの低下、それはすなわちGoogleのサイト評価に対する影響力の低下を意味します。
リンクを貼っているのは自分ではなく発信元のオーナー。サイト運営上の問題であるとか、はたまたドメインの所有者が変わってサイトの内容が様変わりし、リンクを貼るのを止めてしまうことも十分に考えられます。なんというリスク。自分ではコントロール不能なのです。
オールドドメインに関わらず、通常のサイト運営でもリンクを断たれる可能性はありますが、それでも所有者が変わらずサイト方針もブレずに続けているほうが被リンクは安定するのでは...。
さて、ここまでを見て、あなたならオールドドメインを購入したいと思いますか?
自分のサイトにするのか、サテライトサイトにするのか
ここも分かれ目だと思います。
オールドドメインを購入して自サイトとして更新していくのであれば、ペナルティを受けている等の事情がない限り0ベーススタートよりはSEO的に優位じゃないかと想像します。
もし過去の評価をリセットされたとしても、サイトを継続していくことにより新たに良い評価を受けれるように頑張ればいいわけですからね。Whoisドメイン歴もSEOに影響してくるかもしれないです。
サテライトサイトとして本サイトにリンクを送るために運用するのであれば、サイト内容を最低限作るだとかIPを分散させる、一方通行のリンクにするなど悪質判定されないための施策が必要らしいです。
もしここで過去の実績をリセットされてしまうと、被リンク元としての質はがくんと落ちる訳ですから、かなり面倒な話になるでしょう。
結局、真面目にサイト作りをして良い被リンクをもらえるように運営したほうが健全だし、面倒なことを考えないで良い、と。
アフィリエイターさんは「自演貼りなよ」なんてアドバイスくれますが、それを行う手順も知らなければ、効果についても不透明に感じる部分もあり、実際にやろうとは思えないんです。
う~ん・・・オールドドメインは買わなくていいです(笑)
追記
なぜ新規ドメインではなくオールドドメインでWEBサイトを運営しようとするのか。それは、Googleに評価を受けて有利な状態でサイトを始めたい気持ちがあるからでしょう。また、メインサイトを所有していたとして、その周りにサテライトサイトを囲ってリンクを自演する際にも、新規ドメインよりもオールドドメインのほうが有利なのでしょうねぇ。
Googleのサイト評価はリアルタイムで変化していると聞きます。その中で重要な指標と位置付けられている「外部評価」、最近では随分と見直されて一昔前より重要性は下がったそうです。が、いまだにオールドドメインの需要が止まないことを考えると、外部評価というのは重要なことに変わりないのでしょうね。
正直、システム的なことはわかりません。WEBの技術屋ではないし、ガチガチのSEO研究家でもありませんので、オールドドメインに一家言できるような知識はないのです。ただ、僕的にはですが・・・やはり大金を出して買うまでもない代物に移りますね、オールドドメイン。この手法が黄金の一手であるなら、もっと多くのユーザーがオールドドメインに手を出しても良いと思うのですよ。しかし、周りからはそのような話は聞こえてこない。
どうでしょうか、みなさんはオールドドメイン、利用されていますか?
また、その効果はどれほどのものでしょう?
良ければ僕に教えてください。