初詣といえば僕の中では「おみくじ」を連想させます。
今年も引いてくるのが楽しみな1年に1度のイベントですが、その順番(吉凶)については皆が気になるところみたいですよ。
今回はおみくじの概要や歴史、吉凶などについて調べてみました。
参照元:おみくじ - Wikipedia
概要
おみくじ((略))とは神社・仏閣等で吉凶を占うために引く籤である。「みくじ」は「くじ」に尊敬の接頭辞「み」をくわえたもので、漢字で書くときは「御籤」とするか、神社のものは「神籤」、寺のものは「仏籤」とする。ただし厳密には問題があるが、区別せず「神籤」とすることもある。現在ではみくじ箋(みくじ紙)と呼ばれる紙片を用いるものが一般的である。
運勢が書いてある、あの薄い紙は「みくじ箋(せん)」というのですね。神社や寺で呼称が違う場合もあるようです。
日本では神道国教化のために時の明治政府が神仏分離令を発していますが、結局頓挫しているわけですからねぇ。日本人はやはり神も寺もひとまとめにして考えてしまう民族なのかもしれません。
次に歴史を見てみましょう。
歴史
古代においては国の祭政に関する重要な事項や後継者を選ぶ際に神の意志を占うために籤引きをすることがあり、これが現在の神籤の起源とされている。多くの神社仏閣でみられる現在のおみくじの原型は元三慈恵大師良源上人(912~985)の創始とされている。現在の神籤は参詣者が個人の吉凶を佔うために行われるもので、これは鎌倉時代初期から行われるようになった。当時は自分で籤を用意するのが一般的であった。
起源にあっては、なんと千年以上も前のお話です。
国政に関して占術の類を用いるのは日本に限ったことではなく、外国などでもシャーマンが煙を吐きながら行く末を占ったりしてますよね。おそらく、世界各国でこのような儀式は「かつて」行われていたのではないかと思われます。
現代ではそのような重要なことはありとあらゆる面から考察、検討して方針を打ち出してゆかねばならず、このようなオカルトチックなものに委ねられることはありません。
個人の吉凶を占う習慣は鎌倉時代の初期から。これまた歴史は古く、脈々と現代まで受け継がれてきたのですねぇ。
おみくじの内容
以下の内容で構成されているものが多いようです。
- 番号
- 運勢の説明(概略)
- 吉凶
- 和歌・漢詩
- 個別の運勢
寺や神社によって細部は異なりますが、上記が一般的です。
「個別の運勢」は願望・健康・体調・仕事など実に多岐に渡りますが、それぞれの意味について確証をもって「こういう意味です」とするのは非常に困難といえます。神社や寺などは無数に存在し、それぞれで細部の違うおみくじを販売しているわけですから、どこか公の機関がその意味について統一見解を示すなどをしない限りは内容や解釈の統一は困難。しかし今のところそのような見解はないのです。
所詮(といえば語弊はありますけども)は占いの類です。それについて「これはこうだ!」なんて決めつけるのはナンセンスなのかもしれませんね。それぞれが前向きな解釈をしてこれから始まる新年の肥やしにできれば上々です。
では、最も気になる「運勢の順番」を見てみましょう。
おみくじの順番・順位
「大吉・吉・中吉・小吉・凶」が基本だが、吉を小吉と末吉の間としたり、区分けを増やして「大吉・吉・中吉・小吉・半吉・末吉・末小吉・平・凶・小凶・半凶・末凶・大凶」とする神社も存在する。 近年では書かれている運勢が「大大吉(大々吉)」や「大大凶(大々凶)」がある寺社もある)の吉凶の語で書かれる。みくじ箋の吉凶の量の比率は、神社仏閣によって様々であり、近年は凶を減らすところもある。ただし、吉凶よりも運勢の説明で何が語られているかが大切であるとされる。
- 基本の順番は「大吉・吉・中吉・小吉・凶」
- 区分けを増やす神社もある
- 吉凶の量は神社仏閣によりけり
- 最近は凶を減らす傾向にある
- 吉凶よりも中身の運勢が大事
1の解釈については、「吉」と「中吉」どちらが上位に来るかで混乱しそうですが、個人的にはズレはありませんでしたよ。「大凶」というのは一般的ではないのですね。
2について、転居などをしない限りは例年通り的な流れで同じ神社仏閣へ参拝するので、比較した感想を述べることはできません。
3について。吉凶の比率もそれぞれのさじ加減。つまりはおみくじに何かを託すほどの重みを見出すのもどうなのかなと。そう思わされます(笑)
4については、おみくじを毎年購入して感じますよ。凶なんて引くことは滅多にありませんもの。占いにしてもそうですけど、中途半端な結果って好きじゃないですね。1位か12位かのどちらかが良い。おみくじも然り、大吉か凶を引くと清々しいです。だから、凶もまんべんなく入れてほしい(笑)
5について。「やった、大吉だ~♪→良く見ずに結びつける」パターンの人に教えてあげたいですね。いやいや、中身のが大事だぞ、と。こういった基本的な部分を抑えて、おみくじを楽しみたいところですね。
末吉って何番目?
「おみくじ」のはなし(末吉編)|太平山神社 公式ホームページ
今回は「末吉」についておはなしします。 当社のおみくじには、大吉・中吉・小吉などの他に、末吉(すえきち)という運勢があります。 「末」という漢字から「大>中>小>末(吉)」とお考えの方が多いようですが、末吉は他の吉とは少し意味が違います。 「末広がり」という言葉がありますが、末吉の「末」とは「未来」を意味します。 つまり、末吉とは「これから良くなっていきますよ」という意味なのです。 大吉の上でも小吉の下でもありません。
Wikiだけを参照にして記事を終わらせるのも寂しいので、公式におみくじについての見解を述べているサイト様を参考にして引用させていただきました。
これを見て、どこか気持ちが晴れた気がします。というのも、今まで僕の身の回りの人たちは「末吉って良くないらしいよ」だとか「凶よりマシなレベル」なんておっしゃる方が多くて。「吉」という言葉が付いてるのに良くないって、変だな~なんてモヤモヤしたことがあるのですよ。
これからは「末吉」を引いても勘違いして気を落とさず、未来の吉兆に感謝することができそうですよ。
おみくじを結ぶ意味
引いた後の神籤を、境内の木の枝などに結ぶ習慣がある。「結ぶ」が恋愛の「縁を結ぶ」に通じることから江戸時代から行われてきた。その後、神様との「縁を結ぶ」として木に結びつけられるようになった。(中略)「凶のおみくじを利き腕と反対の手で結べば、困難な行いを達成つまり修行をしたことになり、凶が吉に転じる」という説もある。
恋愛的思想に始まり、神との縁を結ぶ、という意味合いになったようですね。現代では多くの人が「凶兆を払うため」と考えているのではないでしょうか。
それにしても利き腕ではないほうでおみくじを結ぶ、のくだりは初耳です。
疑問なのですが、片手だけで縛ればOKなのか、それとももうすこし条件を緩和して利き腕は添えるだけ、反対の手はメインで縛ればOKなのか。まぁ、そんなことはどうでもいいことなのでしょう(笑)
何に、どう結ばれようとも、帰り道で路上にポイするよりは遥かにマシですね!
あとがき
太平山神社HPの記載は、あくまでも1寺社の見解です。これが全国ルールなわけでもなく、まして誰かに強要していいものではありません。
日本人は宗教について大変アバウトな民族です。初詣も細かな決め事はありませんし、おみくじだって寺や神社の数だけ解釈があるといっても過言ではないわけですから、その適当さは窺い知れるでしょう。
それは「どんな結果だろうといくらでも前向きに捉えられる」とも言えますし、1寺社の見解でも自分が納得するものであれば以後はそれを信じていくことも自由なのです。アバウトというのは、実に素晴らしいものであると感じます。
おみくじを引いて結果がどうであれ、とにかく楽しみたいですよね。それで一喜一憂しても、負の感情をあとに残すような残念な新年にならないよう、ポジティブに捉えたいものです。
おみくじのこと、シェアしてみんなにも教えてあげよう!(^^♪