羆の人生記

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アルコール依存症のテスト2種類【新KAST・AUDIT】

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こんばんは。

現在、晩酌を止めている管理人です。

 

今回はアルコール依存症のテストを2種類紹介します。

新久里浜式アルコール依存症スクリーニングテスト(新KAST)

この記事は眞先敏弘著『酒乱になる人、ならない人』を参考に記載していますが、KASTは2003年に改定されて、かなり簡易的なものになっていました。著書では「旧KAST」が紹介されていました。僕は旧KASTを実施した結果はスコア1.8と問題飲酒者群に該当しています。

なお、旧KASTの根拠は

アルコール依存症者およびアルコール問題のない首都圏の一般人合計1000人近くのアンケート調査により問題飲酒者と非問題飲酒者をうまく振り分けられるようにしたテストです。

出展『酒乱になる人、ならない人』

と記載があります。

新KASTの判定もこの調査結果をもとにしているものと思われます。 

 

 

さて、新KASTの話題に移ります。

男性版(KAST-M)と女性版(KAST-F)があります。

以下のサイトで「はい・いいえ」にチェックし「判定」するだけで

  • 正常群 0点
  • 要注意群 1点~3点
  • アルコール依存症の疑い群 4点~

がわかります。自分の問題飲酒傾向を把握してみましょう。

久里浜医療センター|久里浜式アルコール症スクリーニングテスト

 

 

どうでしたか?

新KASTの結果は。

 

あなたは正常でしたか?

それとも要注意群?

はたまたアルコール依存の疑い群?

 

新KASTの結果

旧KASTでは「過去半年の間に・・・」という縛りがありましたが、新KASTは現状で設問に答えていいようですね。

  1. 食事は1曰3回、ほぼ規則的にとっている→はい
  2. 糖尿病、肝臓病、または心臓病と診断され、その治療を受けたことがある→いいえ
  3. 酒を飲まないと寝付けないことが多い→いいえ
  4. 二曰酔いで仕事を休んだり、大事な約束を守らなかったりしたことが時々ある→はい
  5. 酒をやめる必要性を感じたことがある→はい
  6. 酒を飲まなければいい人だとよく言われる→いいえ
  7. 家族に隠すようにして酒を飲むことがある→いいえ
  8. 酒がきれたときに、汗が出たり、手が震えたり、いらいらや不眠など苦しいことがある→いいえ
  9. 朝酒や昼酒の経験が何度かある→いいえ
  10. 飲まないほうがよい生活を送れそうだと思う→はい

結果:3点(要注意群)

1は「いいえ」で1点、それ以外は「はい」で1点です。

 

全ての設問で点数が同じというのは、正確性に欠けるような気もします。

8なんかは、身体的依存の禁断症状が出ていますよね。

それと、家族の有無で7は答えが変わってしまうのも正確性を下げる要素になっているかと。

 

まぁ、でも、アルコール依存症治療の権威である久里浜病院がアルコール依存症のテストとして導入しているくらいですし、門外漢が想像で物を言うよりもずっと信頼はおけるのでしょうね。そして僕は「要注意群」です。自分でも自覚はあります。

 

AUDIT(オーディット)

「アルコール使用障害同定テスト」を指すAlcohol Use Disorders Identification Test の略語です。

AUDIT は、 6 カ国(ノルウェー、オーストラリア、ケニア、ブルガリア、メキシコ、アメリカ)の調査研究に基づいて作成され、人種や性別による差が少ないとされています。

久里浜医療センター|AUDIT

世界で最も使われているスクリーニングテスト。

 

日本で行われた研究では12点以上が問題飲酒の、15点以上がアルコール依存症のcut-offポイントとなっています

久里浜医療センター|AUDIT

 

ちなみにカットオフポイントとは

 

正常とみなされる範囲を区切る値。ある検査をした場合に、陽性と陰性を区分する分割点。

カットオフポイント :医療・ケア 用語集 |アルメディアWEB

 

とのこと。

 

ではさっそくAUDITやってみます。 

 

AUDITの結果

青い強調部分が僕の回答です。

解答した選択肢の数字が加算された合計点が結果です。

 

1 .あなたはアルコール含有飲料をどのくらいの頻度で飲みますか?

0 .飲まない

1 . 1 カ月に 1 度以下

2 . 1 カ月に 2 ~ 4 度

3 . 1 週に 2 ~ 3 度

4 . 1 週に 4 度以上

 

2 .飲酒するときには通常どのくらいの量を飲みますか?
ただし、日本酒 1 合= 2 ドリンク、ビール大瓶 1 本= 2.5 ドリンク
ウイスキー水割りダブル 1 杯= 2 ドリンク、焼酎お湯割り 1 杯= 1 ドリンク
ワイングラス 1 杯= 1.5 ドリンク位、梅酒小コップ 1 杯= 1 ドリンク
( 1 ドリンク=純アルコール 9 ~ 12 g )

0 . 1 ~ 2 ドリンク   

1 . 3 ~ 4 ドリンク   

2 . 5 ~ 6 ドリンク位   

3 . 7 ~ 9 ドリンク   

4 . 10 ドリンク以上

 

3 . 1 度に 6 ドリンク以上飲酒することがどのくらいの頻度でありますか?

0 .ない   

1 . 1 カ月に 1 度未満   

2 . 1 カ月に 1 度   

3 . 1 週に 1 度   

4 .毎日あるいはほとんど毎日

 

4 .過去 1 年間に、飲み始めると止められなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?

0 .ない   

1 . 1 カ月に 1 度未満   

2 . 1 カ月に 1 度   

3 . 1 週に 1 度   

4 .毎日あるいはほとんど毎日

 

5 .過去 1 年間に、普通だと行えることを飲酒していたためにできなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?

0 .ない   

1 . 1 カ月に 1 度未満  

2 . 1 カ月に 1 度   

3 . 1 週に 1 度   

4 .毎日あるいはほとんど毎日

 

6 .過去 1 年間に、深酒の後体調を整えるために、朝迎え酒をせねばならなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?

0 .ない   

1 . 1 カ月に 1 度未満   

2 . 1 カ月に 1 度   

3 . 1 週に 1 度   

4 .毎日あるいはほとんど毎日

 

7 .過去 1 年間に、飲酒後罪悪感や自責の念にかられたことが、どのくらいの頻度でありましたか?

0 .ない   

1 . 1 カ月に 1 度未満   

2 . 1 カ月に 1 度   

3 . 1 週に 1 度   

4 .毎日あるいはほとんど毎日

 

8 .過去 1 年間に、飲酒のため前夜の出来事を思い出せなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?

0 .ない   

1 . 1 カ月に 1 度未満   

2 . 1 カ月に 1 度   

3 . 1 週に 1 度   

4 .毎日あるいはほとんど毎日

 

9 .あなたの飲酒のために、あなた自身か他の誰かがけがをしたことがありますか?

0 .ない   

2 .あるが、過去 1 年にはなし   

4 .過去 1 年間にあり

 

10 .肉親や親戚、友人、医師、あるいは他の健康管理にたずさわる人が、あなたの飲酒について心配したり、飲酒量を減らすように勧めたりしたことがありますか?

0 .ない   

2 .あるが、過去 1 年にはなし   

4 .過去 1 年間にあり

 

結果:14点(問題飲酒)

 

AUDITは新KASTに比べてかなりシビアだなと感じます。

それと、酒豪(たくさん飲む人)にはスコアが高く出てしまうのかなと。まぁ、それも含めた国際的なスクリーニングテストなのでしょうけれど。

 

問題飲酒者として今後のことなど

現在、晩酌を止めています。

晩酌を止めた理由と、止めてみて感じたことなどをダラダラと - ポジ熊の人生記

  1. 尿酸値が高い
  2. 体重が落ちない
  3. 酒癖が悪い

の3つを理由として挙げていますが、1.2なんて可愛いもので、やっぱり恐ろしいのは3ですね。酒癖。酒癖の中でも一番怖いのはブラックアウトです。昨日の宴会、後半の記憶がない!ってやつ。

若い頃はさも武勇伝のように語っていましたが、今となってはとにかく恥ずかしいの一言です。そして、恥ずかしいを通り越してブラックアウトを自分の「病気」として認識し始めた。これが、最近の心変わりとしては大きいです。可愛い癖なんてものではありません、病気ですのでね。

 

ここ短期間で、お酒に関連する何冊か本を読みました。

 

この本では、アルコールに限らず「脳内麻薬」全般について書いており、ドーパミンが放出されることで依存症を形成していく過程を、素人の僕でも理解できるよう優しく記載されておりました。

 

こちらは、夫がアルコール依存症になった家族の気持ちを、正直に語っておられるのが大変参考になりました。特に、アルコール依存症という知識がある段階とない段階で、アルコール依存者に対する認識が変わる様の描写が印象的です。世間がアルコール依存者に対して怠け者であるとか、自業自得だとか、そういう認識を持つ根本的な原因は病気に対する知識不足からくるものなのだろうなと。

 

この記事を書くきっかけとなった本です。アルコール依存症のスクリーニングテストだけではないですよ、「酒乱は遺伝するのか?」など、科学的なアプローチで酒癖に迫り、2003年の時点での知見ですが科学的根拠のあるデータに基づいて酒乱について語っています。これからもこの本を参考に、酒乱の記事を書いていこうと思っています。 

 

アルコール依存症者が起こす「連続飲酒」や「幻覚」を大変分かりやすく書いているのが吾妻さんの漫画による描写ですね。今までは文字だけでアルコール依存症の症状を見て想像の範囲でしかなかったのですが、漫画だとこんなにわかりやすいんですねー!吾妻さん自らアルコール依存症で「アルコール病棟」に入院した時の話を面白おかしく書いています。アルコール依存症者の闇にスポットを当てているいうよりは、病棟生活をありのままに描いている日常生活感のある漫画です。個人的な好みの話ですが、女の子が可愛いですね、吾妻さんの絵は(笑)

 


 

新KAST・AUDITを行った結果は「問題飲酒者」

数冊の書籍から得た知識による「アルコール依存症や酒乱の認識の変化」

今までを振り返って思う、酒の害(特にブラックアウト)

 

これらのことを鑑みると、僕のこれからは「アルコール依存症にならないように、自分の酒乱癖をしっかりと見つめ、晩酌を断ち、機会飲酒もほどほどにの生活が必要なのかなと感じています。 

 

ブロガーですので、今後は「酒乱、アルコール依存症、酒の害」などについて情報を発信していきます。完全なる断酒・禁酒を推奨する立場ではありませんので、誰かが酒を飲んでいるのを否定するつもりはないです。けど、酒乱の気がある人、あるいは新KASTやAUDITで問題飲酒者以上のスコアを出してしまう人は、是非とも僕と一緒に少なくとも晩酌は断って、自分の酒癖を見つめてほしいなって思いますね。これが正直な気持ちです。

 

これからお酒にまつわる害の記事をいっぱい書いていくつもりですけど、お酒で失敗しない人はしないんです。飲んでも飲み過ぎないし記憶もなくならないし暴れないし警察の世話にもならない。仲のいい人と楽しく酒を嗜める人はいるんですよ。そういう人は、ぜんぜんお酒飲んじゃってかまわない。問題は「飲酒で問題を起こす人」なんですよ。ここに僕も入っちゃうみたいで。だから、そういう立場として情報を発信しないと駄目だなって思ったんです。もちろん、自分の健康も省みるのが先ですけどね。

 

ってなわけで、今回は以上。

 

追記

www.pojihiguma.com

 

断酒しました。