羆の人生記

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サラリーマンの自己実現は「信頼されるプロフェッショナルになること」

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管理人はサラリーマンです。

 

自分に裁量権はほぼなく、決められた範囲内で処理できることをこなすことが仕事の内容ですが、不自由さを感じたことはありません。

 

「サラリーマンは雇われで不自由な身だから、自己実現が難しい」と思われている方、そんなことはないのですよ!ちょいと話を聞いてください。

 

まずは、そもそもどんな職業を選ぶかについて。

職業選択

もうサラリーマンになってしまった方は、後述する「サラリーマンの自己実現」をご覧ください。ここで述べるのは職業選択の考え方です。これから社会に出る方あるいは若く転職の機会が得られる方むけ。

 

職業選択をするにあたり、あなたの条件は何ですか?

 

給料?

休日や残業の有無?

福利厚生?

 

羊頭狗肉な求人情報は巷に数あれど、ここでは額面通りの条件で仕事ができると考えましょう。どうでしょうか。これらの条件をクリアすれば、どんな職種でもかまいませんか?

 

僕はそうは思いません。以下の項目を重要視するでしょう。

 

人に感謝されるか

新たな発見があるか

やりがいはあるか

 

給与や休日・残業面で黒だと、やりがい搾取の的にされるわけですけれども、先述した労働条件をクリアでき、さらにやりがいのある職場に就けるなら、越したことはないですよね。

 

「そんな職場に行けるわけない」

 

確かにおっしゃる通りです。しかし、こういう職場は倍率が高いぶん、相応の努力により誰にでもなれる機会が与えられるとも言えます。(精神・身体的ハンディキャップがあり条件に該当しないなどの場合を除く)

 

さらに、職業選択(就活)をするにあたり、そういった職場に的を絞って対策を講じることができます。リサーチを含め、事前対策ができる。

 

運が決定的な要素にはなりにくいのです。

 

さて、あなたは待遇面でも仕事内容でも、満足のいく職場を見つけました。これでお目当ての仕事に就ければ万歳なのかというと、実はもう一つ付け加えたい。

 

自分がその仕事を好きかどうか

 

すいません、あまりにも贅沢過ぎますよね。でも、これから語る「サラリーマンの自己実現」では外すことのできない要素なのです。

 

さらに次なる関門「人間関係」

 

その職場では、良好なコミュニケーションを保てる人材が多数いるかどうか。自分のコミュスキル次第というところもありますが、僕はコミュニケーションスキルはもって生まれたものが大きく作用していると考えている次第。

 

自己啓発本や、内省を繰り返すなどして対人摩擦を軟化させていく精神的成就も期待したいところですが、その本にどれだけ良い影響を受けられるかはやはり個人の資質次第で、どんなに良書で大勢が勧めようとも吸収する姿勢がなければ無駄です。内省を繰り返す機会は挫折とそれを乗り越える経験が必要不可欠であり、そんなに都合よく巡り合える勉強の機会は多くはないでしょう。

 

つまるところ、人間との巡り合わせは運が大きく作用します。自分を良く変えてくれるような上司・先輩に巡り合うこともあれば、精神的な患いをもたらすほどの狂人と巡り遭うこともあるっちゅうことです。

 

職業選択における優先順位は以下の通り。

 

 

  1. 自分がそれを好きかどうか
  2. やりがいがあり、新たな発見があるか
  3. 給与や休日・残業、福利厚生はどうか

 

 

これを満たす職種に的を絞り、いかにして就職するかを計画して、努力し、実行に移す。晴れて就職できたのなら、あとは賽を投げて良い人間関係に巡り合うことを祈るだけ。

 

公務員なら警察官や消防士、医療系なら急性期の病棟や救急救命センターなどの医師・看護師が刺激的で暇をしなさそうです。それに、安定している。

 

なお、先ほどの職業選択の優先順位や今の具体的職業名などはあくまでも管理人の主観で述べたものであり、各個人で優先順位が変わったりやりがいのある職業の対象が変化することはいうまでもありません。

 

サラリーマンの自己実現

自己裁量権のないサラリーマンが、自己実現。凄く難しそうです。自由意志で進むべき方向を決められない、これは自己実現とは程遠い環境と思えますよね。でも、そもそも雇われであって、自分で自由に進路を決めて生きていくのならサラリーマンなどは選択しない。よって、置かれた立場でどうやって自己実現するかを考えてみるのが現実的です。

 

サラリーマンでの自己実現、それはプロフェッショナルになることです。

 

その職業で求められているスキルを最大限に研ぎ澄ませ、他の追随を許さぬほどのレベルまで高めるのです。これがどのように自己実現に繋がるのか。

 

まず、自分の好きなことを極めるという喜びを得ることができます。これは他者との比較により得られるケースが多いですが、自分の中で納得のいくハードルを設けてそれを超えた場合などにも得ることができます。また、対外的な部分で感謝されたり感嘆されることでも、自己の満足感を満たすことが可能になるでしょう。

 

そして、チームでの仕事をするにあたっては、チームメイトに頼られるようになります。

 

これがサラリーマンの自己実現の本質です。

 

ほかのメンバーが足りないところを補って余りあるほどの実力を発揮し、チーム全体の力を向上させる。これにより、信頼を得るとともに所属する組織のパワーアップにも繋がります。また、あなたの努力し向上する姿(背中)を見て奮起し、努力するインセンティブを得る後輩や部下も出てくることでしょう。(一定数のやっかみなどは予想されますが、努力を重ねて進む人にとってはこのような人たちはいつも少数派です)

 

さらなる余剰効果はこれだけにとどまらず。自分の向上させたスキルでチームメイトを助け続けることによって、恩義が生まれます。これをコツコツと積み重ねてゆく。長年、積み上げた信頼はあなたが危機に陥った時にかつて助け続けた人があなたの窮地を救いに現れるでしょう。今までの補助が、おしつけがましいものでなければないほどに、あなたの信頼は自分の想像を超えたものに膨らんでいます。これは資本です。いざという時の、防災備蓄のようなものです。発災時は、積み上げてきた資本がものをいうのです。

 

さて、どうやったら「自己実現できるプロフェッショナル」になれるのでしょう。

 

まず必要なのは努力です。その分野で必要な知識のためなら、高額な専門書への自己投資も厭わない。専門書も買って満足するのではなく実務上でも存分に活かし、隅から隅まで舐めつくすほどにそこから知識を吸収します。

 

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また、苦労をしそうな役回りも、買って出ます。もし、失敗しても、そこから学べることがあるのならそれは財産になります。次にトライする時には、未経験者よりもずっと深い含蓄が備わっているのですからね。失敗を恐れないトライアンドエラーの姿勢が求められるでしょう。

 

実は、努力だけではプロフェッショナルは生まれないのです。「自分がそれを好きかどうか」これですね。好きこそものの上手なれ、って言うじゃないですか。まさにその通りで、努力するにも苦労を買って出るにしても、好きでもないことに投資したり冷や汗かいたりなど、できるものではないのです。それに、好きじゃなければ吸収力も全然違う。大好きなアニメのことなら裏設定まで知ってても、興味のないスポーツはルールすら知らないのと同義。

 

プロフェッショナルはそれが好きなんです。だから、研ぎ澄まされた。

 

研ぎ澄まされたからこそ好きになることもあり、鶏が先か卵が先かの話にもなりそうですが、まずやってみて実は適性があったというケースよりも、そもそも好きだったからここまでこれたというほうが先に見込める要素は大きいのです。

 

そして、「自己実現できる」という条件。これをクリアするためには他人に押し付けず、下を見て満足せず、己の中で高みをひたすらに追及して、それでいてチームメイトの心を慮る必要があります。

 

サラリーマンのプロフェッショナルは数いれど、レベルの高さゆえに他者にまでその域を求めてフラストレーションを貯めたり、喧嘩したり、上司の手におえない仕事のできる問題児がほとんどです。こういう人は「どうして周りはこんなに仕事ができないのか、そして頑張ろうとしないのか」と、他者比較で苦しみ孤立して部署を異動させられる。不完全燃焼とともに。

 

もし、あなたがここで述べたプロフェッショナルの道を今まさに歩んでいるのなら、落とし穴に気を付けてください。能力(知識)が高まったがゆえに、相対的に周りが低く見えてそこに不満をいだき始めるという落とし穴。これって、天狗になっているとも言えるんですよ。管理職で課内のほつれを是正指導するというなら話は別ですけれど、そういう立場にないのならどうか自分の向上したスキルを刃に変えて振り回さないようにしてください。周りを助けるために、力を行使してください。強い者は、いつも弱い者の味方であるべきなのです。

 

 

長々と述べましたが、この項のまとめです。

 

  • サラリーマンで自己実現したいなら、がむしゃらに努力して知識と経験を積むべし
  • 他者に頼られ、他者を助け、信頼されるプロフェッショナルになるべし
  • 積み重ねた信頼は、あなたが窮地の時に大きな備えとなるだろう
  • 能力を高めたが故にダークサイドに落ちぬよう、くれぐれもご注意を

 

終わりに

前提に「自分が納得のゆく好きな職業に就く」ということがあるのですが、これがまた難しいのですよね。ええ、わかってますとも。皆がこれを実現できるなら、誰も苦労はしないわけですから(-_-;)

 

別に「大好き!」じゃなくても良いんですよ。「向いてるかも」程度で十分。あとはそこで努力するかどうか、そして頼られて助けて信頼を積み上げることができるかどうかです。その世界に入って、努力できないようなら、齢35を過ぎて転職できず行き詰まる可能性も出てきますので進路変更の決断は遅きに失しないことが望ましいですね。勇気ある撤退も視野に!

 

えー、ここまで散々理想を述べてきましたけれども・・・

 

有体に申せば、周りより仕事ができる方が、風当たりは弱まるのです。

 

仕事が凄くやりやすくなる。人間の業とでも言いましょうか、弱い人間にほど強くきつく辛く当たるんです。僕も会社に入って右も左も東西南北もわからない時代は頭のイカれた個性的な先輩にねちっこい指導を受けたもんです。

 

でも、今は違います。ある程度、仕事がわかった人たちがあぐらをかいている間にこちとら寸暇を惜しんで専門書読み漁って困難な業務を買って出て這いつくばって、経験年数など吹き飛ばすくらいの知識と経験と度胸を身につけたんですよ。そしたら、凪。あの台風はどこへいったのか・・・。そういうことです。認められるという充足感とともに、虐げられるリスクをも回避できる。

 

ナンバーワンには成れないんですよ。組織の歯車なんですから。だったら、金の歯車になればいい。そうすれば、不必要な悪意にさらされることのない魔除けのオーラをまとうことができるのです。