貯金はほぼ0円の管理人です。
最近、匿名日記で「100万円も貯金できない奴は社会性を疑う」という趣旨の記事が投稿され、話題を呼びました。
記事への反応は様々ですが、あまりにも煽り文句の度が過ぎていて、大方冷ややかな感じ。ですが、なかには都会で低賃金で生活していると本当に貯金できないんだよ、という切実な意見も見られます。
話題の記事と反応
こちらですね。
内容は少々胸糞悪くなるので、冒頭の意訳で満足できた方は、無理に見なくても良いと思います。で、以下反応(一部)
30過ぎて100万も貯金が無い奴は信用できない
それぞれ事情があるだろうに人のこと軽々しくクズっていう奴こそクズだと思うけど
2017/07/22 23:46
はい、正論です。
正論だし、僕も概ねこの意見と同じ考えですね。
それぞれに事情がある、これにはそうとう深い意味があります。
というのも、貯金100万ない、できない、という一部事情どころか、生まれや育ち、環境など運の要素も大いに影響するからです。
良い家庭に生まれ、良い学校を出て、良い企業に就職する。これがすべて努力によって成し得ると考える誤解から生じる、危険な発想を匿名ブログの主はしています。怖い。
30過ぎて100万も貯金が無い奴は信用できない
額面月給20万で賞与なくて都会でひとり暮らしだと、100万貯金とか本当に無理なんだよ……。
2017/07/22 23:26
これは刺さった。心にグサッと。
目に見える世界は煌びやか、とまではいかなくとも、少なからず飯の食えている世界なんです。世の中ってのはそう。少し潜ると、普段は目立たない、低賃金低所得に喘いでいる人は、大勢います。僕は資本家の搾取によってこれが生じていると考えていまして、自己責任論では決して語ってはいけない社会の解決すべき大きな課題だと思います。
ジリ貧で喘いでいる人たちを代表する切実なブックマークコメント、と僕はこれを捉えます。「泣き言言ってんじゃねえ」と、これに唾棄できるのなら、どうぞ恵まれた環境やアドバンテージを捨てて、同じ目線まで行ってはどうでしょうかと言わざるを得ない。
こともあろうに、このブックマークコメントに対する反応はこれ。
都内で一人暮らし月収20万だと無理みたいな人、だから何度も言うけどたかが100万だからね。
つーか何年月収20万のままで暮らしてるのさ。その暮らし方がすでに信用ならないって話だよ。
「たかが」って、それ、あなたの感想ですよね?
貧困で喘いでいる人にとっての100万円というのは、相当に重い価値を持つと僕は捉えていますよ。
それに、「その暮らし方がすでに信用ならない」って。だからさー、それぞれに事情ってもんがあるんだってば。転職したくても、できない事情もあるだろうに。そもそも「転職する」という発想の切り替え自体が概念としてない場合も、あるんですよ。信用ならないって、まるで悪意を持って他者を傷つける人に対する懐疑の念のように聞こえますけれども、弱者に対して暴言を浴びせるその姿勢は、信用を通り越して人間性を疑わざるを得ませんよ。
僕の借金(など)
(など)としたのは、何かを購入してそのローンなどが支払い義務のある金銭全てをあらわしているわけじゃないからです。
というわけで借金と支払い義務のあるものをザックリ公開だよ!
- 家のローン 1,800万円
- 養育費 700万円
- 親への返済 300万円
- トータル 2,800万円
ドドンと出ました。
月の支払いは、デフォルトで12万円は出ていく感じ。ここから水道高熱通信食費交際費などを差し引いた額が残ったお金ね。
いや、貯金なんてほぼ無理です(笑)
やろうと思えばできるのでしょうけれど、付き合い0にして月の食費を1万円以内に収め、パンツやシャツや靴下や靴を、穴の開くまで使い続ければ月に3~4万円は貯金できるんじゃないでしょうか。でも、駄目、心が荒んじゃうから。それ、やるくらいならそれなりに文化的な生活をして貯金0円のがずっと健全。
家のローン
終の棲家、僕の唯一の心の安寧を保持できる、バイオハザードでいうところのセーブポイントですから、ここは譲れません。結婚離婚のあーだこーだでだだっ広い家にやもめ暮らしとなりましたけれども、この家を愛していますし、今のところ手放す予定はありません。
安心安全な場所で、メンタルを壊さないために心の調律場所ともなっている家。これについてローンを返済していくことはやぶさかではない、どころか喜んで返済させていただきますよってことで、ローン支払いに対する不満は0です。
養育費
子供には、色々と心労を強いていると思ってます。僕にできることは、せめてしっかりと養育費を支払うこと。自慢になりませんが、これまで支払いが滞ったことはありません。大変、優先順位の高いものです。
もうひとつ、できることは、元の奥さんとは疎遠ではなく、しっかりとコミュニケーションがとれるので、子供の世話をする機会に恵まれていることです。同じ屋根の下にいなくて、不自然さを本能で感じる子供の心は察して余りある部分ですが、今、できることを精一杯やりたい。それが現状なのです。
とういわけで、この部分に対する係るお金に対しても不満0。
親への返済
いやはや、不肖の息子と言わざるを得ません。30代も半ばにして、未だに親への借金があるのですから。しかし、それでも、感謝してます。親がいなければ、僕は社会からドロップアウトしていたかもしれません。今後は、親に金を借りることなく、自分のかまどだけでしっかりと生計を立てていきたい所存です。
毎月、お金を返しに行くという口実で、親の顔を見れるというのは、有難いことだなと思います。内容は借金返済なのですけどね。どんな理由であっても、定期的に親の顔を見に行くというのは、悪いことじゃないと思ってます。これも自慢じゃないですが、毎月の返済を滞らせたことはないです。
貯金できなくても良い
良いと、僕は思うんですよ。自分のかけているお金について、それが有意義なものであるか、自分が納得のできるものであるか。これを満たしていれば、貯金なんてなくてもいい。
無計画を推奨するわけじゃないです。浪費はありますよね。ギャンブル癖などは、個人的に改善できる浪費だと思います。次いでソーシャルゲームの課金や暴飲暴食でしょうか。ここらへんは、見直すのも悪くないですよ。
こういう浪費以外で、ギリギリのところで生活している人(僕を含む)は、貯金がなくても、さもありなん、ですよ。それこそ、それぞれに事情があるんですから。件の記事の煽りを真に受けて、傷つく必要はないですよ。
貯金、あれば越したことないです。手のひらかえすわけじゃないですけど、もし、今僕が借金関係が一切なくなったとしたら、おそらく貯蓄に回しますよ。少なくとも、月に10万円は貯金するでしょう。そして、長期的に見ると10年で1,200万円は貯金できるわけです。これは大きい。大病をしたり、家に何らかの破損が生じた際の修繕費などにあてられるわけですから、貯金はあるに越したことないです。
ですので、この記事を見たからと言って「よっしゃ、使い切ったる、宵越しの金は持たねえぜ!」なんてはっちゃけるのは止めてください。貯金を否定する記事じゃないんです。貯金というのは、いざという時の為に大事なものなんですよ。そうじゃなくて、今、自分が支払っていたりギリギリの生活を送っているうえでは、貯金はできて然るべきものではない、ということです。できないからといって、どんな事情があっても「社会性に欠ける」だなんて、暴論であり、許されるべきものではなく、そんなものは嘘っぱちです。貯金がないからといって、自分を責めるのは無しですからね。僕も、自分は責めませんから。
今ね、唯一、自分のできることは・・・
- 将来的に身体を壊さないためのトレーニング
- ブログで少なからずの収益をあげること
これくらいなんですよね。
貯金ができないことの不利さは、わかってるんです。でも、サラリーで収入を増やすことは、非常に難しい。であれば、できれば健康でいて、副業としてそれなりのお金を稼ぐ。これくらいしか、打つ手がないんですよね。やれることを、精一杯やっていく。