発熱しても会社に言えないでしょ、こんな世の中じゃ。
だってあなた、言ってごらんなさいよ、会社に。そうしたら新型コロナウィルス罹患疑いのハンコを押されちゃうんだよ。数日あるいは数週間の自宅待機を命じられるかもしれないし、その間の収入は途絶えてしまうかもしれない。
もっと怖いのはそのあとだよ。熱も下がってたとえPCRしたとして陰性と判定されても「あんた危ないから近寄らないで」とか内心思われて、共感性の低い攻撃性の高い人からは直接ことばにして言われるかもしれないよ。こちとら発熱して苦しくて出社できなくて収入も減ったというのに、そのあとも呪いみたいな概念で攻撃され続けたらやるせなくもなるでしょう。
だから、今、会社にいる人間で発熱したけどロキソニンとかカロナールとか葛根湯とか飲んで誤魔化しながら、ちょっとふらつきながら会社に出てくる人、いっぱいいると思うんよね。もちろん、かつて熱あったけど今は治まっている人も、わんさかいると思うよ。
こういう正直者が馬鹿を見る世の中だから、発熱すら言えない。もし、発熱を隠して会社に行って、それでクラスター感染を引き起こしてしまったら自分の人生が終わってしまうし多くの人に迷惑がかかってしまう・・・そういう不安を内在しながらも、万が一そうなった場合のリスクとリアルに収入が途絶えたり村八分的な呪いのリスクを比較した結果、なんと後者のリスクが勝ってしまうという事態に。それが僕の想像する、現在の日本で起こっている現象。どうでしょうか、おんなじこと考えているひと、いる?あるいは発熱したのに会社に隠して、自分にバフ(薬がぶ飲み)かけて会社に行ってる人、いるんじゃないの?
え、熱のあるの?
会社に行ったらダメでしょ、テロリストかよ??
なんて無責任なこと言わないで!!
じゃあこの忖度まみれの呪い社会を何とかしてくれよ!!発熱しても安心してそれを言えて、会社休んでも収入が激減しないあるいは短期間でも休業を保証してくれる福祉制度を国あるいは自治体が整備してくれよ。そして、発熱したくらいで呪ってくるようなクソみてえな国民性をなんとかしろよ!!
いやぁ、まぁ、実際にね。発熱したらさ。やっぱり会社を休まなきゃダメだと思うの。だって、それで誰かにうつして、その誰かが劇症化して死んだら、責任取れますかって話でしょ?もしくはその誰かの身内にハイリスクな人がいて、その人に罹患して死んじゃったとか。洒落にならないでしょう。新型コロナの兆候があったら、会社を休まないと、他者を、会社を、そして社会を壊すんだよ。
けど、でも、そういうリスクを上回るほどの陰湿な国民性と、ドロップアウターをぜんぜん救えない脆弱な福祉が、新型コロナ疑いの人たちが大変リスキーな行動をしてしまうことを促しているような気がしてならないの。だから、もし、この先だれにも言えなくて発熱あったとか味わからんのに出社してクラスター感染を引き起こす事例があってもさ。個人を攻め立てて鬱憤を晴らすことは止めてほしいのさ。なぜ、その人が会社に言えなかったのか。それを、よぉく考えてほしいんで。みんなに。そんで、こんな社会は間違っているんだって、いろんなところで声を挙げてほしいねん。
こういう場末の個人ブログでも、吠えれば海に石ころ投げ入れたくらいの波紋は引き起こせると思うから。