羆の人生記

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北海道の冬は荒々しい気候だけどそれでも愛してやまない理由

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冬の北海道を愛してやまないわけ

北海道育ちだからといって、みなが寒さに強かったり冬が好きなわけじゃありません。中には冬を猛烈に嫌う人もいる。

けど、僕は好きなんですよね。この荒々しい冬の北海道が。

ここらへんを語ってみます。

雪に包まれる町

見渡す限りのピュアホワイトです。色づく屋根も、鼠色のアスファルトもすべて白、真っ白けっけです。吹雪けば視界がホワイトアウトすることもある。とにかく白いんです。

 

この白さがたまらない。個性を醸し出そうとしていた色が一様の白に包まれたときに、自分という存在を際立たせなくてもいいような不思議な安心感に包まれる。そもそも、色なんてなかったんじゃない?なんて安堵できる。

 

逆境の中で

凍えつく大気は容赦なく身体に襲い掛かります。それでも厚着をして寒さに対抗すべく外出する北海道民。僕はその中の一人です。

 

吹雪いている時に道を進む際は、燃えるんですよね。逆境です。非常に不利な状況にあるわけですね、気候が荒々しいものですから。それに抗ってでも前進するその意気込みというか、自分を振りい立たせる感情がどこからともなく湧いてくる。

 

環境が厳しければ厳しいほど、生きるということが色鮮やかに浮かび上がるのですね。元来、人生は厳しいものです。生老病死や一切皆苦とはよくいったものです。でも、普段はできるだけ苦痛を避けて、それを見えないものとして捉えているじゃないですか。

 

だけど、北海道の冬の気候の中では「ああ、人生ってこういうもんだったかな」なんて強制的に実感させられる気がするのです。生来的気質が負けず嫌いで逆境になればなるほどに燃え上がる性格、というのもこのような気持ちになる要因なのでしょうけどね(笑)

 

できれば雪害は起きてほしくない

僕みたいに五体満足で若い(といっても、もう30半ばですが)人ばかりではありません。高齢者の方も多数住んでおります。そのような方々にも雪は容赦なく襲い掛かります。

 

逆境で燃えるのは個人の範疇にとどめるとして、雪害からいかにして高齢者を守るか、除雪体制の構築を始め公助や共助を社会で真剣に考えていかねばならないと感じています。

 

見える範囲で人助けを。近隣のお年寄りが困っている時は、自分の体を使ってできる範囲で助けていこう。それが僕にできるミクロだけど確実な社会貢献であり人へのかかわり方だと考えています。

 

もうすぐ冬が来る

ともあれ、やっぱり冬は好きですね。人の生を鮮やかに、露にするのが激しい気候だと思うのです。これに抗って生きる様は、まるで人生のようです。色んな苦労があって、それでも前を向きながら生きる。吹雪の中を前進していくのって、人生を生きていることにとっても類似している気がします。

 

雪害で被害をこうむる人が出ないことを祈りつつ、今年の冬も北海道の気候とともに生きていこう。