ミスチル世代の管理人です、こんばんは。
今回は多数の曲から『掌』を選びまして、ここから学べることを書いていこうと思います。
Mr.Children『掌』
ここでいきなり歌詞を引用すると、然るべきところから裁きの鉄槌が下されるであろうことが予想されますので
動画ではこちら。
冒頭部分だけですが聴きたい人は再生を。
歌詞については
http://j-lyric.net/artist/a001c7a/l002277.html
こちらを参照してください。
「掌/くるみ」(てのひら/くるみ)は、Mr.Childrenの25枚目のシングル。2003年11月19日にトイズファクトリーより発売。
あらましはリンク先を参照のこと。
傷付け合う夫婦やカップル
僕たち、私たちは好きな人と付き合うもしくは結婚をする際に、いったい何を望んでいたのでしょうか。
欲望を満たすため?
寂しさを埋めるため?
自分の幸せを願って?
まぁ、とりあえず好きなんだろうなってのはわかります。
押しに弱い人は、相手のグイグイでいつの間にか自分も好きなんじゃないかという想いに囚われがちですが、これは時間をかけて整理しないと足元をすくわれそうですね。
時は経ち・・・
最初は仲良くイチャイチャしてたのに、しばらくすると罵詈雑言の呪詛を吐きかけ合う。こんな事例は、僕の身の回りでも枚挙に暇がありません。
どうしてなんでしょうねー。
人の気持ちは変わるから?それもあるでしょう。付き合って向こう2~3年は、脳内麻薬で好きな気持ちを継続するカバーができます。
うーん。
僕的にはね、この原因は「相手を自分の所有物だと思うこと」が全ての元凶だと考えるんですよ。
自分の所有物に対する扱い
例えば、お気に入りの家電ないし雑貨を買ってきたとします。
部屋の中の気に入った場所に飾る。
最初は、見ているだけで幸福感に包まれるでしょ。
時間が経過するとともにそれは風景と一体化していって、思い入れがばければポイするタイミングもあるかもしれない。家電は壊れれば、修理しなきゃゴミになっちゃうし。
想像してみてください、自分が買ってきたそれらが、自分の思い通りにならなかったとしたら。勝手に動いたり誤作動を起こす家電、位置がその日によって変わったりする雑貨。ストレスマックスじゃないですか?
そりゃそうですよね、自分の所有物なんだから、支配するのは自分だと考えている。自分の思う通りに動いてくれないと駄目。当たり前です。
これをパートナーにもやっちゃうと、どうなるか。
ご想像の通りです、先ほどの惨状が繰り広げられます。
「どうしてこうなの」
「なぜ、いうとおりにやってくれないの」
そうです、「相手を自分の所有物」だと錯覚してしまうんですねー。
怖いぞこれは!
パートナーは人格を持った一人の「他人」であること
冷静になって考えれば、わかります。
パートナーは他人だ。
所有物ではない。
ましてや自分でもない。
さて・・・ここにきて
「どうしてこうなの」
「いうとおりにやってくれないの」
が、いかに歪んだ思考かは、お気づきですよね。
それぞれについての回答は
「だって、相手は自分じゃないのだから」
「別の人間だから」
これに尽きますよ。
パートナーは他人。
これを前提に考えれば、真に相手のためを思った行動がとれるはずです。
そこに、自分の思うように相手をコントロールしよう、などという考えは浮かばないはず。だのに、どうしてやっちゃうんだろう。
弱さなんだと思います。人それぞれが、それぞれの弱さを抱えている。自分に自信がない、だとか主体性がない、など。これを回復しない限りは、これから先も誰かを自分もしくは自分の所有物として絡めとって、不幸な人生を歩むことになってしまう。
自分を取り戻すことの優先順位は、決して低くないですよ。
子供だって他人なんだぞ!
認め合うことって難しい
『掌』の歌詞には、価値観・理念・宗教すらも認め合うことで共存できることを謳っています。地球は平和になれる可能性を持っている。夫婦やカップルのようなミクロな世界であれば、なおのこと平和を築くことは、難しくはないように思えます。
しかし、あれだね、認め合うって本当に難しいなって感じますよ。僕だって感じる。自分以外の別の考えを、しかも気にくわない考えを持つ相手を、いったいどうやって認めれば良いのか。ここに特効薬はありません。
自分のどこかが欠けていれば、相手の不完全性を個性として認めることなどできません。自分の闇の刃で相手を何度も何度も撫でて、気が付いたら破滅している。
僕らにできることは、まずは自分を取り戻すこと。満たすこと。これが最優先課題でしょうね。日々、真面目にひたむきに生きて、人生に嘘をつかない「今ここを生きる」態度を取り続けていれば、きっと明日は今日よりもいい日になっているはず。
偉そうなこと言ってるけど、僕もあるがままを認める、ということに関しては目下修行中です。まだまだ未熟。歩歩是道場の心境で、日々に臨んでいます。
お薬(おまけ)
ちょっと、傷つけあうことへのお薬を。
過去に嫌な思い出があって、そのことでどうしても自分の怨嗟を止められないような場合は、最善はそのことを認めてしまうことです。許す、とも言いましょうか。ないことにはできないので、それとの向き合い方、意味付けを自分の中で変えてしまうんです。ポジティブであれば、どのような形でも良い。とにかく、今よりも前に進むための過去への捉え方をしましょうってことです。
それでもなお、永遠に続く宿業のごとき責め苦に苛まれているなら、勇気を持ってそれから離れることも必要です。世の中には、底なしの闇がある。それは、向き合うことでは、どだい太刀打ちできぬ場合もございます。少数ですが存在する、一緒にいると不幸以外の道が無くなるようなパーソナリティです。そういうものからは、時間がかかっても離れる。弱いあなたには勇気が出ないかもしれませんが、自分を取り戻すことと周囲のサポートがあれば、いつかかならず地獄の迷宮に梯子が垂れてくることでしょう。