朝いちではてなブックマーク流し読みしてたら
togetterにこんな記事上がってて
https://twitter.com/s091215/status/1127933048949854208
話題のツイートがこちら。
ええ、まじかよ・・・
たばこには「メリット」もなければ「カッコよさ」もない。
と、僕は思ってるんだけど。
リンク先では1つだけ「たばこにメリットはない」ってツイートがまとめられているけど、それはさも少数派である、かのようにそれだけしか取り上げられていなくて、みな概ねこの「カッコいい」に賛同するかのような、ネタを交えた反応を示している(ようなまとめ方)。いいのか、これで。知らないままでいいのか。「実質メリットしかない」という、冗談か本気かわからんツイートでまとめが終わっているのは、控えめに言って地獄です。
うーん、モヤる、というわけで記事を書く。
たばこ会社の広告戦略
以下、2冊の書籍から引用します。
広告業界の人間は潜在意識が暗示によっていかに操作され得るか、よく知っています。だから私たちは車を運転したり雑誌のページをめくるたびにタバコの広告にぶち当たるのです。
(中略)
ではマンガや映画やドラマの中で死刑執行間際の兵隊が最期の望みを聞かれたときのことを思い起こしてください。
銃口を向けられた彼の最期の願いとは?そう、タバコです。
このメッセージは表層意識は素通りするかもしれませんが、潜在意識ではしっかりと吸収されています。メッセージの核は「この世で一番大切なもの、死に際の願いはタバコ。戦争映画でも傷ついた兵士はタバコを欲しがるではないか」ということです。
アレン・カー 「禁煙セラピー」 7章 タバコ会社の強烈な洗脳力より
俳優のシルヴェスター・スタローンは、5本の映画でブラウン・アンド・ウィリアムソンのタバコを吸うシーンを入れる約束で、同社から50万ドルを受け取りました。「クラブ・ラインストーン」、「ゴッドファーザーⅢ」、「ランボー」、「50/50」、「ロッキーⅣ」で喫煙シーンを演ずる契約です(注:「ゴッドファーザーⅢ」「50/50」には結局出演しなかった)。けれども宣伝の成果は見られず契約は途中で打ち切られました。紫煙をくゆらせるランボーは、実は宣伝だったわけです。
「悪魔のマーケティング」 第4章 タバコ産業の広告宣伝戦略より
「禁煙セラピー」は上記を含む一部でのみ言及していますが、「悪魔のマーケティング」ではたばこ会社の広告戦略が、そのえげつなさとともに嫌というほど記載されていますので、たばこ会社の欺瞞をしっかりと理解したい方にはオススメです。ちょっと硬めの本ですけど、がっちり禁煙したい方の心の武装には欠かせない一冊かと存じます。(記事末で紹介するよ!)
思想は自由だけれど
「メリットもなければ、カッコよくもない!」と近所のオヤジがわめきたてたところで、それは誰かの思想の自由を縛るわけでもないし、縛ることもできないし、縛られるべきでもないわけで。思想は自由。たばこにメリットを感じる人もいれば、カッコよさを感じる人だっている。これは認めざるを得ない事実です。
しかし、このように世間に少なからずの話題を提供するメディアの場で、みなでこぞってやれ「タバコにはメリットがある」だの「カッコいい」だのと騒ぎ立てるのは、有体にいえば「社会悪」なんじゃないかなぁと思うわけです。もし、この「たばこを称賛する記事」を見て、禁煙中の人が「だよな!メリットもあるし、カッコいいよな!よーし、吸っちゃうぞー!」とばかりにコンビニダッシュ決めるというのは、もはや害悪でしかないでしょ。せっかくたばこ会社の魔手から逃げ延びようとしているのに、メディアを通じてこういう情報を拡散してしまう、というのは、いかんよ。
だから、僕は自分の零細メディアでもこういう記事に対して対抗していくためにブログ記事を書くわけ。何度でも書くよ、たばこが滅亡するまで書き続けるよ。かつてたばこ会社に騙されて喫煙していた身として、そして今でも脳がニコチンに侵されて死ぬまでの禁煙を余儀なくされている被害者として、たばこ会社の欺瞞を暴き続けてみせる。
本を読もう
面倒かもしれないけど、本を読もう。
ググっても、ありきたりな情報しか出てこないし、たばこの根本的な問題、たばこ会社のevilっぷりは理解できない。
それに、知識をつけないと、件のtogetterみたいにノーリテラシーでノリだけで自分の喫煙を肯定し、さらに世の中にまで喫煙という悪しき風習を広めてしまいかねない。無知は罪になることもある。
禁煙セラピー
まずはこれ。禁煙を本格的に始めたい人向けの、登竜門ともいえる書籍。とにかく洗脳力が強い。自己暗示かけやすい人は、この一冊で永続禁煙可能と思われます。暗示が解けちゃう人でも、多分、数か月は禁煙できるはず。
もし、これ読んでも禁煙できない人は、別の本でたばこを徹底的に理解して、そのあとに再び禁煙を始める時のブースト本として利用しましょう。
悪魔のマーケティング
ねぇ知ってる?
たばこ会社は未成年とか発展途上国に広告仕掛けてるんだよ!
という生生しい現実を含め、多数の欺瞞を暴きに暴きまくっている本。
読み物としては、ちょっと硬い。だから、活字を追えてかつ「たばこと戦う!」って決意を固めた人には読んでもらいたい一冊。
新型タバコの本当のリスク
「私はアイコス吸ってるから健康問題はセーフ」とか言っちゃってる人の考えを見事にぶち壊してくれる一冊。詳しくは下記の記事を参照です。
禁煙学
4000円以上するし、学術的なことばっかり書いてあるけど、禁煙系の記事をしっかり書きたい人の資料本としては必須ではないかと思われます。僕も今回みたいな記事を書く場合は、いつも傍らに置いていますよ。
というわけで、今回はここまで!
禁煙3か月半の管理人がお届けしました。
たばこ会社は絶対に許さないし、嘘情報も広がってほしくない。
たばこのデメリットとカッコわるさ
すいません追記です、ここまで書いておいて、大事なことが抜けていましたね!
デメリットはご存知、健康被害です。各種ガンとか、COPD、心臓疾患のリスクですね。
プラス、幸せを感じにくくなる、というデメリットもあります。これはニコチンに脳を支配されたが故に、幸せ物質が出にくくなるという病です。これをデメリットと言わずなんと言いましょうか。
そのほか、たばこで解消できるストレスは「たばこのストレス」だけ、とか、いろいろ、信じられないくらいの事実があります。
それと、カッコわるさですね。最近では、かなりたばこがカッコわるいというのが世間に広まってきていい感じです。
たばこのカッコわるさは「健康によくないと科学的に証明されており、かつ周囲に迷惑をかける行為である」ことがなによりもカッコわるい部分だと思います。
それと、緩やかな自殺なので、自分を大切にできない、という意味でもカッコよくはないと思います。
先述しましたが、たばこにメリットを感じるのもカッコよさを感じるのも各自の自由ですし、当然、決められた場所で然るべき年齢で喫煙することっがこの国では認められているわけですから、それについてあーだこーだ、言いたいわけではないんですよ。
そうじゃなくて、やっぱり、たばこ会社の欺瞞(ぎまん)が許せないんです。人を騙して、ニコチン中毒にさせて、健康を害して利益を得ているという事実が許せない。それで私腹を肥やして食べる飯が果たして美味いのかオマエラ?という心境です。巨悪に歯向かう毛虫の如し。
こんな弱小ブログでワーワー言ってても痛くもかゆくもないかもしれませんが、それでも、たばこ会社が社会悪として認められ、政治の世界にまで入り込んでいる黒いシガラミが1本ずつでも解けて、世界からたばこが根絶される時が来るかもしれない、それに一石を投じることができたらいいな!という感じでブログを書いているんですよ。