私的冬の必須アイテムをご紹介します。「灯油ポンプ」君です。手動のものですと、オレンジ若しくは赤い色の頭で軟質樹脂の部分をニギニギすると灯油を燃料タンクへ移せるアレをイメージしますね。伝わったでしょうか。少し心配です。サイフォン原理を利用した機器です。始めからそう言えと。
とあるデマ
「ドクター中松が開発した」という話を耳にします。彼は、醤油 を一升瓶から容器へ移す際に用いる「醤油チュルチュル」なる機器の実用新案をしているそうです。ですが、それ以前に「プラスチック製ポンプ」という別人の特許が存在することから、ドクター中松開発説は、「醤油チュルチュル」の話に尾ひれがついたものらしいです。参考情報。
仕組み
時代は変わりましたね。灯油チュルチュルポンプも電動です。このようなスイッチ一つであとは手放し給油ですからね。
給油側はとても便利な仕組みになっていて、燃料タンク内の灯油が満タンまで近づいたら、スイッチを切らなくても勝手にポンプが止まります。この筒状の樹脂の中に、上がってきた灯油が触れたらポンプを止めてくれる機構が備わっているのでしょう。
フックが付いていて、これで給油口に半固定が可能です。これまた便利です。猫が「ニャー」と悪意なく突撃してきて、周囲に灯油が飛び散り、あわや大惨事となるようなアクシデントを防げます。例が少々、具体的すぎましたか。
「ウィーン」
なかなか頼りないモーター音とともに給油開始です。臨場感が全く伝わらない。静止画の限界がここにありますね。
これまた結構なお時間がかかります。7リットル満タン給油するのに1分程度「ウィーン」が続きます。ここらへんは機器の諸元にもよるのでしょうね。まぁあまり張り切りられても困ります。勢い余って飛び散っては厄介だ。
「ウィ...」
モーター音が止まります。
「チョロチョロチョロ...」
給油側とタンク側に、残った灯油が帰っていく音ですね。相変わらず臨場感は伝わりませんが。この際、スイッチは全く触っておりません。ONのままでもしっかり止まってくれる。
5回に1回くらい「このセンサーが壊れたら、灯油があふれ出るのかな」なんて不安がよぎります。これが人間の弱さであり、美しさとも言えます。言えませんかね?(不安)
手動時代が懐かしい
かつて手動でやってた頃は、かなり煩雑でした。コツもいくらか必要でしたし、灯油が手にかかることも多々ありました。しかしなんというのでしょうか、便利にはなったのですが、あの一生懸命ポンプをニギニギして給油することにも、どこか趣があったように思えるのです。
そういった趣と便利さというのは、半ば相反するものなのかもしれません。
我が家のなくてはならない「自動給油ポンプ」をご紹介しました。