羆の人生記

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映画『闇金ウシジマくんPart3』ネタバレ感想 情報商材詐欺考察

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9/22公開 映画『闇金ウシジマくん Part3』公式サイト

映画『闇金ウシジマくんPart3』2016年9月22日公開ということで早速観てきましたよ('ω')ノ

今回はネタバレを含む感想やネットビジネス詐欺の考察をザックリお届け!

キャスト紹介

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9/22公開 映画『闇金ウシジマくん Part3』公式サイト

左上から順番に→↙→の順番で駆け足紹介!

ウシジマくん(山田孝之):闇金融「カウカウファイナンス」社長。最強。

戌亥(綾野剛):ウシジマ社長の信頼する腕利きの情報屋

沢村真司(本郷奏多):ネットビジネス詐欺に巻き込まれる派遣で食いつなぐワープア

麻生りな(白石麻衣):駆け出しモデル。沢村真司の恋人となる。

花蓮(筧美和子):キャバ嬢

モネ(最上もが):「カウカウファイナンス」の受付嬢

加茂守(藤森慎吾):酒と女にだらしないモラルの欠如したサラリーマン

天生翔(浜野謙太):ネットビジネス詐欺の主犯

村井(マキタスポーツ):闇金融「ライノーローン」No2

屑原茜(高橋メアリージュン):闇金融「ライノーローン」所属

高田(崎本大海):「カウカウファイナンス」社員

柄崎(やべきょうすけ):「カウカウファイナンス」社員

 

ネタバレストーリーざっくり解説

手軽に読みたい方はここで知ってね!

 

ストーリーは天生翔を主犯としたネットビジネス詐欺(情報商材詐欺)に巻き込まれる沢村真司と、酒と女で破滅していく加茂守の2つを軸にして、そこにウシジマくん率いる「カウカウファイナンス」が金を貸すことで絡んでいくプロットになっております。

 

随所で闇金業「ライノーローン」が登場して「カウカウファイナンス」の妨害(?)をするシーンが登場しますが、今回は双方で絡みはありません。ここは10月22日のFinalの伏線とみて良いでしょう。

 

ネットビジネス詐欺で破滅した沢村真司は、自分の借金は返済するも不幸な人を増やしてしまい、そこから再起を図って新たなビジネスに挑戦するという爽やか風のEND。

 

酒と女で狂った加茂守は、借金を繰り返した挙句に「ライノーローン」に悲惨な暴力を受け、さらに入れ込んだキャバ嬢の花蓮にまで200万円を貢がされて逃げられる。挙句の果てには妻と離婚になり、会社もクビになりそうな自業自得END。

 

映画の締めは破滅した加茂守に「カウカウファイナンス」の結束を見せつける形で閉幕!

 

こんな感じ!

 

さて、破滅サラリーマンパートについてですが。キャバ嬢狂いの加茂守を演じるオリエンタルラジオの藤森が熱演しているのでここらへんは是非とも劇場でご覧くださいということで、今回、解説は省きますよ。

まぁ、内容はとことん駄目な男が翻弄されて予想通りのBADENDを迎えるので、皆さんの想像通りなんですけどね(笑)

 

次に、本作品で取り上げられている情報商材詐欺パートを考察してみたい。

 

情報商材詐欺考察

ザックリとした流れ

  1. 天生翔が成功体験で情報弱者を無料セミナーに集める
  2. そこで高額な情報商材を買わせる
  3. 商材を子から孫へ売らなければ儲けられない構図を作る
  4. 沢村真司は天生翔の真似をすれば儲かることに気がつく
  5. 沢村真司はさらなる情報弱者に自分の商材を売りつける
  6. 売りつけられた情報弱者はさらに下の未成年にまで商材を売りつける
  7. 子供の上の最底辺付近に位置する情報弱者が子供の恐喝で逮捕されそうになり逃走
  8. 逃走中に沢村真司及び天生翔を襲撃、天生翔から金を脅し取ろうとする
  9. 天生翔は金を食いつぶしたと説明、大勢の前でネットビジネスから足を洗うことを恥ずかしい格好で宣言させられる
  10. 天生翔は実は2億円を隠し持っておりシンガポールに高跳びしようとする
  11. 「カウカウファイナンス」に騙されて2億円を持っていかれる
  12. 沢村真司は借金は完済したものの、多くの被害者を出したことを悔いて再出発

これってネットビジネス詐欺なの?

インターネット上のみで行われるならネットビジネスですが、作中では結局、情報商材の在庫を子に買わせて、それをさらに孫に売らせるというシステムになっており、これはべつに「ネット」じゃなくても良いいわゆるマルチ商法ですね(笑)

 

無料セミナーの内容が「無料ブログを始めろ!」「TwitterやfacebookなどのSNSを連携させろ!」「批判は気にするな!(炎上上等を示唆?)」「自分を売るセルフブランディングが重要だ!」と喧伝、さらにPC画面でアフィリエイトサイトや報酬の成果画面を登場させており、ここで「ネットのいかがわしい商材」に脚色していると思われます。

 

しかし、いくらなんでも露骨ですね。無料セミナー初日で「セミナー参加料100万円です」と無茶な金額を提示したり、そのあとの成功方法を記した情報商材が200万円と平然と言い放つなど、よほどリテラシーの低い人でなければ買わないであろう描写が随所にあります。詐欺の本質は捉えていますが、かなり脚色が強いと見ざるを得ませんでした。

 

情報商材って実際どうなの?

僕は実際に購入したことがないのですが、内容はネットで調べればわかることを羅列したマニュアルもどきのようなものだと何度か伝聞しています。つまり、良く知らない、わからない人に価値を伴わない情報を売る。これが情報商材(詐欺)の正体です。

 

価値のないものにお金を出すなど馬鹿げたことはしない!そう考えるのが普通ですよね。でも、買う人がいるから売る人がいるわけで、ということは買う人にそうさせる背景があるわけです。

 

人生どうにもうまくいかない、ワーキングプアで真綿で首を絞められるかの如く消耗し、未来が見えない・・・。このように暗澹とした生活を送っている人たちにとって、甘い言葉は魔力を帯びるようです。「月に20万円、楽に稼げる!」「誰でも成功できるネットビジネス!」余裕がある人にとっては胡散臭い以外の何物でもない詐欺商品が、追い詰められた人には救いに見えてしまう。

 

今日もインターネット上で成功を謳う甘い勧誘が随所で横行している理由は、それだけ貧困に喘いでいる人が大勢いるという証左でしょう。

 

情報商材を買わせるテクニック

作中でウシジマくんは核心を突くセリフを述べています。

「高いから買うんだ」

「パッケージするのは中が見えないものに期待させるため」

など。さらに...

 

「天生塾」の看板は、天生翔がいかに成功したかを最前面に押し出しています。「あなたもこうなりたくありませんか?」「諦めたらそこで人生は終わりです」などなど。人の悩みに付け込んで、錯覚させる誘惑です。これって、弱っている人には抜群に効くのです。なぜなら、天生翔がネットで夢を掴んだのは事実だからです。それが嘘ならば何の効力も持たないのですが、実際に稼いでいる。だから説得力を帯びてしまうのですね。

 

これって常とう手段なのです。例えばブログ塾で人を集める際に「講師は月100万PVの実績あり!」だとか「月に100万円を稼ぐ凄腕アフィリエイター主催!」などですね。

どこぞの誰かわからない人が塾を開くと宣伝しても、誰も興味を持たないでしょう。しかし、このように宣伝すれば、「私もこういう風になれるかも」と思わせることができるのです。

 

ブランディングビジネスは悪か?

では、このような集客方法は悪なのか?僕は悪とは思いません。これも正当なブランディングだからです。ビジネスを展開するにあたり、自分のブランド力や発信力をフルに活用することは、決して間違いではないのです。

 

問題はですね、その中身なんですよ。

 

「天生塾」のように無料でセミナー参加者を集めて高額な商材を売りつけるなど言語道断ですが、そうじゃなくって、そこら中にあるブログセミナー全てが売っている情報やノウハウを価格と釣り合うものにすればいい。

 

売ったら売りっぱなしで責任を放棄せずに、参加者に密接な手ほどきを与えればいい。これをせずに、情報弱者を集めてお金を吸い取るだけ吸い取って、成功しなかったら「ちゃんという通りにやりましたか?」「努力不足です」「自己責任ですから」などという紋切り型の常とう句で反論を封じる。

 

これがまかり通ってしまうから、ブログセミナーなどは一般的に胡散臭いものだというイメージが付きまとうのです。

 

参加料の割に講師が細かな指導をして、実際に稼げる塾生を輩出する優良な主催者を僕は知っています。こういう人は責任感が強い。自分の持っている情報をかみ砕いて教えて、学びたい人の真の肥やしにしようとマメな連絡を常に行っています。凄いですよね。こういう人ばかりが教室を開けばいいのでしょうけど、やっぱり情報弱者から搾取するインターネットビジネスの闇はなりを潜めることはありません。弱いものが搾取される構造は、古今東西潰えることがないのでしょうね。

 

僕が詐欺をやるなら

※あくまでも仮定の話ですからね!

 

「何のスキルもない僕が、開始1年未満で30万PVサイトを作り上げ、月に8万円稼ぎ出したノウハウをあなたにお伝えします!!」

 

あとは有料メルマガでブログの始め方を何回かに分けてお伝えし、生徒が少し軌道に乗った段階で過去のアフィリエイト収益のノウハウを有料コンテンツで売り出す。1年で商材を小出しにして売りつけ、結果が出なかった人から問い合わせが来ても「ここの規約を見てください、返金は不可能です」と言い放つ。

 

こんな感じでしょうか。

 

書いてて、自分で胸糞が悪くなってきたので、このへんにします(笑)

 

情報商材詐欺NGワードや見抜くポイント

「月に100万円を楽に!」

「楽に」の時点でアウト。ネットで稼ぐのに楽などありえません。

「僕も成功しました!」

いやいや、「僕」は「私」じゃないですから。別の人間ですから。

生まれも育ちも気質も才能も何もかも違いますってば。

無料からの有料コンテンツ販売

始めは無料を喧伝しておいて、やおら有料の商材出し始めたらガッツリ警戒してください。大抵の場合、ろくなものではないです。

問い合わせ対応やフォローがずさん

メルマガではわかりにくい部分を問い合わせても、何日も応答がなかったり「ググれカス」などと冷たくあしらわれたら要注意。

やたら意識高い系

暑苦しい社訓みたいな精神論を声高に掲げるところは危ないです。

宗教の匂いがしたら即離脱。OK?

 

ーー

 

などなど。

 

はっきり言って誰かから高額で買う必要がある情報はありません。ほとんどが自分で調べればわかることばかり。へそで茶を沸かすレベルです。そもそも、本当においしい話を、人に伝えるわけがないのです。甘い話には気を付けろ、これしか詐欺から身を守る方法はありませんよ。

 

無料で発信される情報は有用である場合が多い、何故ならな発信者は「誰かの役に立とうとしている」から。そこに社会への貢献を見出すこともあるそうです。なので、アンテナをしっかりと張ってこのような有志の情報を見逃さないようにしてください。まずはGoogleなりYahoo!なりBingなどでワードで情報を探るスキルを身に着けてください。 

 


 

以上、情報商材詐欺のパートを中心に考察をしてみました。

闇金ウシジマくんFinalが来る平成28年10月22日に公開されるようですので、そちらも観に行って感想記事を書く予定です、お楽しみに~(^^)/

 

Part1とpart2のすすめ

実写映画化不可能といわれていた「ナニワ金融道」「カバチタレ!」「カイジ」の実写映画化に成功したスタッフが制作しているだけに、完成度が高いです。

次回Finalをより楽しむためにも、Part1とPart2を購入してみてはいかがでしょうか。

漫画はえぐいけど最高に面白い

今は38巻まで出ていますので、上記商品+37と38を買うと良いですね。

一気に読めばそのリアルさで変な気持ちになるくらい没頭できます。

 

 

漫画『闇金ウシジマくん』は自信をもって勧められる!

これ読んどけばギャンブルや異性関係で失敗しなくなるかも(笑) 

 

【債務整理】イストワール法律事務所