羆の人生記

雑記ブログの育て方をメインコンテンツに、時事オピニオンや書評などを日々更新中です。

ヨッピー本「明日クビになっても大丈夫!」一気読み感想

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Kindleで一気に読んじゃいました。3時間くらい。

というわけで感想を。

共感するところが多々

もっとも共感できたのは「サラリーマンを簡単にやめるな」ってところですね。組織にしがみつけ、という教唆ではなくてサラリーマンやりながらでも副業は楽しくできるし、 やめるにしても備えをしておけという地に足の着いたアドバイスが良い感じ。

僕はサラリーマンで、生活は安定しています。仕事の内容も自分に合っているとは思いますが、古い慣習を受容できずに本音と建て前で揺れ動くことが多い。そんな中で自分が精力的に時間を投じてでも楽しめる「ブログ」という趣味があって、そこは少なからず収入を得る場所になっている。こういう立場にいるからこそ、心に刺さるものがあったのです。

読ませる

読ませる文章。お堅くなく、それでいて砕けすぎもせず、綺麗な文章というわけじゃないけれど、頭の中に直接入ってきて踊るような。時折混じるユーモアだとか過去のとんでも話なども眠気が入る余地を与えない。これが一気にこの本を読めた要因だと思います。きっと、楽しく文章を書いているんだろうなぁ。

ブログを更新していて色んなテクニックはある、例えば自分で書いたイラストだとか巧みに編集した動画などを入れてインパクトを出すだとか。でも、肝心なのは文章だと思います。もちろん、戦術や戦略は必要ですよ、でもこの世界で人気を得ようと考えるのなら、読んでいる人の的にしっかりと当てていかないといけない。意識すればするほどうまくいかなくて、逆に「いいや、好きに書こう」って開き直った時の方が反響が良かったりほんと難しい分野なんですけどね。これからもブログで書き続けたい身としては読ませ方も勉強になりました。

続けることの大切さ

ヨッピーさんの真似、したくてもなかなかできないと思います。「彼だからできた」「運が良かった」というのは行動しない人の言い訳になりますけれど、でもそう述べたい人の気持ちもわからんでもない。ユーモアのセンス、というか発想力の部分、一番大きいのは行動力ですか。これはもうヨッピーさんに備わった天賦の才といっても過言ではないです。稀有。

でも、本を読んでとても大切なこと、我々にもできるヨッピーさんと同じことが2つあることに気が付きました。

1つはアウトプットをすることです。WEBでアウトプットをすること。もっとも簡単なのはブログですね。アカウント1つで世界に文章を発信することができます。クローズドな世界で愚痴をいいつつ、現実と向き合えぬままに不協和な精神状態で暗澹としているよりも、仕事や人間関係の愚痴をアウトプットしているほうがずっとマシです。その影響力には大小あるのでしょうが、とにかく「発信しているか、していないか」というのは大きい。これからの時代を生きていく上で明暗の分水嶺ともなりうると思います。書籍内ではこれは「生産型」「消費型」という言葉を使ってわかりやすく説明しています。今回、本の感想を書いたのはまさにアウトプットであり、「生産型」の活動にあたります。

もう1つは「継続すること」です。伺うに、ヨッピーさんはサラリーマン時代から趣味でインターネットに文章を書き続けていたようです。始めこそ稚拙な文章であったとおっしゃっていますが、続けていくうちに上手になっていったとのこと。さらに、長年継続することで影響力が高まり、サラリーマンを辞める際に元手0の厳しいスタートにはならなかったそうですよ。これ、今の自分や日々ブログを更新している人にはストライクなんじゃないですか。まるでサラリーマン副業ブロガーに的を絞って発射していますよー!といわんばかりの内容です。ああ、ターゲット層のひとつはサラリーマンなのでしたっけ。そりゃ、刺さるわ。

今の自分が「明日クビになっても大丈夫か?」

答えはNoです。

明日クビになったら、えらいことですよ。

なんせ借金まみれですし、色んな責任を果たせぬままに拭えない罪の懺悔を形ばかりの土下座周りで繰り返す未来が予想されます。

僕は、今の会社が好きですし、多くの上司同僚後輩に助けられて感謝をしています。わけのわからん慣習で理屈で考えると頭がおかしくなりそうですが、そこらへんも仕事のひとつとして飲み込めています。(今のところはね)

本の中では、「自分が安定して月に10万円を稼ぐことができることが、やめどきの1つの条件」と申していますが、これは妻帯者や借金持ちには当てはまらない条件です。身軽な人にのみ適用できる。つまり、僕には適用できないのです。どんなに不協和の火が心に灯ろうが、今は歯を食いしばって一生懸命やるしかないのですね。

では、本を読んでも無意味だったか?というとそんなことはなく、むしろ読んでよかったと思っています。今、自分の中に「やる気」がみなぎっているのがわかります。ブログの世界は成果が出るのがとても遅く、さらに競合もいて一握りの成功者になるのは(収入の面で)難しい。けど、行動を起こさなければいつまでも現状のまま、むしろ下がっていく一方です。でも、続ければ。継続していれば。腐らずに楽しくブログを更新していれば、いつか自分も好きなことを仕事にできる機会があるのではないか。そんな一抹の希望を抱かせてくれる本でしたね。

サラリーマンブロガーには読んでほしい

とにかく、自分の好きなことを見つけること。それを趣味にすること。できるのなら、さらに仕事へと昇華させること。好きを仕事にするにしても、しっかりと基礎を固めてから漕ぎ出せ。行動第一!こう書かれている。

背中を押されます。

とにかく会社やめろ、とかプロブロガーになれ、というヘンテコな教唆はありません。

※ブログで稼ぐというのは現在戦国時代のようなものでおすすめはできない、ともおっしゃってます(笑)文章を書くことに慣れる、という意味ではこれほど簡単で始めやすいサービスはないと個人的には思う。

おそらく読み終わったら、ジンワリとした不思議な熱が心に宿っていると思います。で、今後とも自分のブログで精一杯続けていこうという気持ちになるはず。早い人だったら、読んだ直後にキーボードを叩いてしまうかもしれません。

 

 

まぁ、書籍の名前はキャッチーですよね。

実際の話「(備えあれば)明日クビになっても大丈夫!」で、 長年オモコロで書いてきて下地や人脈のあったヨッピーさんと皆が一緒にはならないという。僕もまたしかり。

面白くて一気に読んじゃったけど。

改めて内容ですがよっぴーさんがどのような軌跡を辿ってきたのか、考え方、これからの社会を生きるための生存戦略、アウトプットがいかに重要かなどなどが述べられていますよ。

 

以上、感想です。