- (左)モンベルの本格的パック「リッジラインパック40」
- (右)Amazonで激安のホークギア80L大容量ザック
この2つを比較レビューします!
モンベルリッジラインパック40
長く使えて高性能な、徒歩生活(当方、車なし)の相棒を探してたどり着いた一品です。東川モンベルで購入しました。値段は外税で22,500円です。
ポケットは背面両側下部に小さ目のが2つ。
ピッケルを持ち運ぶストラップや、荷物が少ないときの容量調節にサイドストラップも付随しています。
ごちゃついてない、シンプル感があります!
荷物収納の頭部分。
ジッパーは背面側に平行に並んだ形で3つついてます。
正面側のジッパーは、すぐに取り出せる小物スペースです。
長財布をはじめ、それなりの大きさの物が収容できそうなサイズ感。
中央のジッパーはパック本体への入り口ですね。
中には背中側と腹側に2つの収納スペースあり、本体は40Lだけあって、かなりの収容力です。
本体へのアクセスが容易(ジッパー1つでOK)なトップアクセスジッパー式がこの商品の売りでもあります。
タウンユースで違和感なく、機能性も備えている商品と言えそうです。
後面のジッパーは、頭にかぶせるレインカバーが収納されています。
背負いバンドはしっかりした造りで、背負った際の肩の負担も、普通のザックとは一線を画すソフトタッチ感があると感じました。3時間ほど歩いてみましたが、苦痛はありませんでした。
腰バンドの調整は左右ともに腰部の接点あたりにバックルが来て、そこでスムーズな動作で行えます。
さらに折り返す形でバンドの端末を収納できるバックルが付随しているため、ブラブラとしただらしなさや邪魔になる感覚を防げます。ディティールにこだわりの配慮を見せるあたりもモンベルの魅力でしょう。


胸バンド、脇バンドともに調整はストレスなし。
ジッパーはすべて防滴仕様になっているので、急な雨天時も慌てずに対処ができる全天候型の仕様なのも嬉しいですね。
背面の湾曲は人間の生理的湾曲に合わせた造りになっており、基本的に無調整で快適な背負い心地になる、というのが仕様ですが、自分の背中に合わせて入っている金具を調整することも可能です。
僕はもともとの仕様でBESTな形でした♪
以上、モンベルリッジラインパック40のレビューです。
ホークギア80L大容量ザック
車を手放したので「よし、いっちょ気合入れて徒歩生活するのに、デカいザックを買ったろうか」と謎の勢いで購入した品です。Amazonで売ってますが値段は伏せます(廉価)。カスタマーレビューは☆5よりも☆1や☆2を見るのが面白い一品です。
頭には小物入れ収納スペースの調整バンドが2本付いてます。
背面には荷物調整用のバンドが2本。
それと、物を収納できるメッシュのスペースが1つあります。
サイドベルトも荷物の調整用ですね。
下部には目立つジッパーが1つついてます。これの正体は
本体内部にアクセスできる入り口でした。
最後部にはレインカバー収納スペースがあります(マジックで止めてある)。
レインカバーは紐づけなく、離脱します。かなり軽い。
本体に付けたところです。
かなりしっかりと、全体を覆っています。
雨にさらされても安心感がありそう。
両サイドの小物スペースです。
前面に角度が傾斜しているので、長いものを入れると姿勢によっては落ちてしまうかも。
以上が背面の仕様です。たったこれだけなのですが、なぜかバンドがジャラジャラと余計に付いているような、すっきりしないデザインになっている。これが低いレビューの中に意見として散見される部分です。
容量が大きいので、上部、背面、サイドを合わせて6か所の調整バンドがあります。おそらく、これがごちゃついている要因でしょうね。仕方ない、といえば仕方ないです。値段相応。モンベルはこういうところもスタイリッシュにして商品価値を高めていますが、そのぶん、価格も上がります。
上側はジッパーが1か所です。
これは、すぐに取り出せる小物収容スペースですね。
小物とはいっても、ここだけでポータブルザック1つ分の容量はあります。
本体の収納スペースは、背面でバックルを留めている場合は解除する必要があります。
頭の被せを外すと、ジッパー等はなく、巾着の口のような構造になった入り口が姿を現します。紐で絞ることが可能です。
中身はお察しの通りで、化け物のような容量です。
毛布の1枚や2枚は余裕で収納できてしまうスペースがあります。
何も入れていないと、そこまで大きくは感じないのですが、詰めれば詰めるほどマチが広がるのが特徴です。
お次は背負う側。こっちはスッキリしていますね。
腰バンドの厚さが、大容量を物語っています。
背中と腰の当たりも、重量物を背負った際の緩衝として十分な配慮を感じます。
ホークギア最大の欠点、それは腰ベルト調整のやりづらさでしょう。
モンベルのように、ベルトを引くだけで長さの調整ができません。バックルのベルトを調節して、長さをいちいち変えなければいけない。
長時間歩行の姿勢でベルトを常に微調整できるような仕様ではない、ということです。
どんなにベルトを引っ張っても、尺を変えることはできません。残念です・・・。
きっちり腰に密着する調整をした結果、繋ぎとめるバックルの付近に調整バックルが超接近するという謎の様相まで呈しています。
腰ベルトの仕様を変えるだけで、この商品は劇的に化けると思うのですが・・・。


胸バンドもそうですね。
調整できる尺が短すぎて、胸部に固定できるほどの安定した締め付けができない。結局は左右のバックルで調整しなければいけない、ということです。
そして、ベルトの無造作具合・・・。
せめて左右に、スルータイプでもいいので余ったベルトを処理する機構を備えてほしかった。
おそらく、このザックを長く使うのであれば、ここらへんの処理は自分でやらなきゃ駄目かも。切断するとかw
背負いやすさに関しては、MAXで重たいものを入れた想定ならば、ほかのザックと比べれば楽なんだと思います。実際に10kgくらいの荷物を入れて2時間ほど歩いた感想。
ですが、そこまで重くない物を入れて歩く場合の背負い心地に関しては、そこまで優秀とは言えません。やはり、大容量に特化したザックと言えそうです。
以上、ホークギア80l大容量ザックのレビューでした。
比較と総評
モンベルリッジラインパック40に総合的な軍配が上がった、ということはこの記事を通して見てもらった方には伝わったと思います。
はっきりいって、隙がありません。ありとあらゆる面で優秀すぎます。この値段にしてこの性能、といった具合で、ファンから一見まであらゆる顧客層を裏切らない底力を感じます。お金に余裕があれば、絶対に買いです。長く使って愛着も沸くはずです。カラーリングの少なさがちょっと寂しい(オレンジとネイビーのみ)。
さて・・・ホークギアさんの話をしましょうか(笑)
安さにつられて購入して「なんじゃこりゃあ!」とばかりに酷評をレビューに書きなぐる人が多かろうと存じます。けど、押さえておかなければいけないのは、この商品に何を求めるかということです。
まさか、街中でおしゃれを気取りたいがために購入したわけじゃないですよね?それ、明らかに判断ミスというか商品の仕様をとらえ切れてないってことです。通勤でちょっとした物を入れたい!って人もそうですね。同僚にネタにされて終わりですよ。
そうじゃなくて、ホークギア大容量80Lザックの本領発揮は災害時の備えとしてでしょう。この中に着替えと缶詰と水とモバイルバッテリーと毛布と詰め込んで4泊はできそうな勢いですよ。災害には強すぎます。雨除けカバーもありますしね。
あとは長期旅行ですね。着替えをいっぱい、詰め込むことができます。荷物が重くなっても、背負い心地はそこまで悪くないので、十数キロを歩くのなら十分に答えてくれる性能は持っています。
まぁ、でも、そんなに災害が頻発するわけじゃないしね...。災害救助を生業にしていたり、そういう環境下で常に生きている人にはいいかもしれませんが、一家に1つ、とまではちょっと言い難いかな。でも、目的によっては買ってもいい商品だと思いますよ。
以上、大きいザック比較レビューをお届けしました。